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ホラー漫画の古典名作|ホラー漫画の大御所たちの作品が怖すぎる!


昨今、ホラー漫画が再び流行していますね。読者のみなさまがこれまでに読んだ漫画の中で、最も怖かった漫画は何でしょうか?

 

今回のコラムでは、ホラー漫画の「古典名作」を4作品紹介したいと思います。世代によっては、懐かしく感じる方もいらっしゃるかもしれません。

暑くなってきたこの時期だからこそ、背筋がひんやりする、怪奇な世界をお楽しみください。

 

悪い子をたたりで成敗!
『不思議のたたりちゃん』

『不思議のたたりちゃん』表紙

不思議のたたりちゃん
犬木加奈子(著)、講談社

日本じゅうの人気者、ウワサの魔界少女がやってきた!!その名も神野多々里(かみのたたり)ちゃん。暗~くてイジメられたりするけれど、やさしくけなげな女のコ。だけど、人の心の醜さに、正義の怒りが燃えたとき、“たたりー”の嵐をまき起こす!?(1巻 表紙裏)

 

1990年代に「少女フレンド」に掲載されていた作品。30代以上の女性の方なら一度は見たことがあるのではないでしょうか?
あまりにもインパクトのある表紙なので、私自身、幼少期からずっと記憶に残っていました。

 

主人公は「神野多々里(かみのたたり)」。通称:たたりちゃん。
心優しい性格で、本当はみんなと友達になりたいと思っているのに、暗くて気味が悪いといじめの標的にされてしまいます。

しかし「たたりがあるぞ……」と言って、いじめっ子を「たたり」で成敗していきます。「たたり」の内容は不気味で背筋がゾワッとしますが、勧善懲悪の展開は読んでいてスカッとしますよ。

 

人間の極限状態を描く
『漂流教室』

『漂流教室』表紙

漂流教室
楳図かずお(著)、小学館

川本三郎(評論家)

楳図かずおのマンガは怖い。それは作者自身が純粋な恐怖の感情を持ち続けているからだ。「漂流教室」というマンガ史に残る傑作は、楳図かずおの、この子どものような恐怖心から生まれたものだ。(1巻 帯)

 

人類の明日を追求した、SF色の強いホラー大作。

主人公は小学六年生の翔。お母さんと大げんかをして家を出たある日のこと、1時間目の授業中、突然大きな揺れが小学校を襲います。
そして、小学校の周囲からはビル・道路・人全てが消滅しており、荒廃した世界が待ち受けていた……というストーリーです。

 

本書の怖いところは、極限状態になった人間の恐ろしさが如実に描かれているところ。パニック状態に陥り狂っていく生徒・先生たち……。

グロテスクなシーンは少ないものの、心理的ホラーという点で大変恐ろしい作品となっています。

 

美しくも恐ろしきデビュー作
『伊藤潤二傑作集1 富江』

『伊藤潤二傑作集1 富江』表紙

伊藤潤二傑作集1 富江
伊藤潤二(著)、朝日新聞出版

男たちを惑わし、狂気の愛へとはしらせる女。その名は“富江”。幾度となく、殺されても殺されても殺されても、この世に蘇る美しき富江。

嗚呼、富江!この世界はお前に跪くのだろう。(1巻 表紙裏)

 

伊藤潤二さんのデビュー作にして代表作。

「友人の富江が死んでしまった。あちこちでバラバラ死体で見つかったのです」という衝撃的な一言と、富江の遺影から始まるこの作品。

冒頭から主人公の富江が亡くなっているというシチュエーションにも驚きますが、その3ページ後、さらに驚愕します。
死んだはずの富江が、何事もなかったように登校してくるからです。

 

富江は一体何者なのか? 富江の妖しい魅力に取り憑かれた男たちはどうなってしまうのか?

恐ろしくもミステリアスで美しい漫画を読みたい方におすすめの作品です。

 

奇妙、そして怖い
『怪奇のはらわた』

『怪奇のはらわた』表紙

怪奇のはらわた
日野日出志(著)、講談社

ホラーマンガ界の巨匠・日野日出志が初期にのこした短編4編を収録。最高傑作といわれる「蔵六の奇病」をはじめ、いずれもその異常なまでのテンションの高さが、ホラーの極北として語り草となっている傑作ばかり。これを読まずして、ホラーは語れない!!(表紙裏)

 

日野日出志さんの代表作。

本書に収録されている「蔵六の奇病」は、短編漫画ではあるものの、1年かけて何度も書き直された大作であることで知られています。

むかし、あるところに、死期の迫った動物が集まる不思議な沼がありました。ねむり沼と呼ばれるその沼の近くに、住んでいた百姓の蔵六。ある日、顔一面に、毒キノコのようなでき物が出来てしまい……。
というのが、「蔵六の奇病」のあらすじですが、想像を絶する悲しい結末に思わず息を呑んでしまいます。

奇妙でおどろおどろしい画風が特徴の一冊ですが、どこか幻想的な香りを漂わせる異色の作品です。

 

ホラー漫画の「古典作品」4選

ご存知のものはあったでしょうか? 今回ご紹介したものは、ホラー漫画界の中でも大変有名なものばかりです。

ぜひ一度ご覧になってはいかがでしょうか。

 

今回ご紹介した漫画

不思議のたたりちゃん
犬木加奈子(著)、講談社

漂流教室
楳図かずお(著)、小学館

伊藤潤二傑作集
伊藤潤二(著)、朝日新聞出版

怪奇のはらわた
日野日出志(著)、講談社

怖さが癖になる!おすすめの懐かしホラー漫画

 

ライター

飯田 萌
フリーランスのライター。一児のママ。出産前まではリクルートで結婚情報誌を担当。現在はWeb媒体にて書籍、音楽、育児など幅広く執筆中。影響を受けた作家は白石一文。趣味はスイーツを愉しむこととドラマ鑑賞。