日常では味わえない! おすすめサスペンス漫画
更新日:2019/10/28
「毎日同じ日常を繰り返していて、なんだかつまんない……」そんなあなたにおすすめしたい漫画があります。それは、サスペンス漫画。
サスペンス漫画とは、物語の中の問題や危機によって読者をハラハラさせる漫画です。
ハラハラドキドキさせてくれるのは、ドラマや映画だけではありません!
今回は、一度読み出したら止まらなくなってしまう、読了感あるおすすめ「サスペンス漫画」をご紹介します。
日常ではなかなか味わうことのできない世界を感じられますよ。
『僕はどこから』
『僕はどこから』
市川マサ(著)、講談社
小説家を目指す竹内薫には、文章を書き写すことで思考をコピーできる特殊能力がある。この能力のせいで「自分の作品」が書けずぬ苦しむ薫に、介護していた母の死という不幸が起こる。
そんな薫の前に現れたのは、元同級生で講談会系東宮寺組最年少組長、ヤクザの藤原智美だった……。
2019年1月から、中島裕翔さんと間宮祥太朗さん主演で実写ドラマ化されるクライムサスペンス作品。
薫は自身の特殊能力のせいで、さまざまな事件、犯罪に巻き込まれていきます。
智美に出会い自分探しを決意した薫と、若くして組長になったエリートヤクザの智美。まったく生きる世界の違った2人のコンビネーションが絶妙で、面白いです。
一家失踪事件から始まる不可解な出来事。
『SOIL ~ソイル~』
『SOIL ~ソイル~』
カネコアツシ(著)、エンターブレイン
どこにでもありそうな新興住宅地「そいるニュータウン」で、ある日鈴白一家が失踪する。
それ以降、異世界から来たような異物の出現、異常現象など、街では不思議で理解できないようなことばかり起こり始め――。
カルト的人気を誇るカネコアツシ氏の描く『SOIL ~ソイル~』。
鈴白家や中学校に突如現れる大量の塩、鱗で覆われた男の目撃情報、ミステリーサークル。混乱する街の住民たちをあざ笑うかのように、気味の悪い出来事は起き続けます。
どんどんおかしくなっていく住民たちは元からそうだったのか、事件のせいで変わってしまったのか……?
カネコ氏独特のポップな絵に相反するように登場人物たちは強烈な個性を持っており、薄気味悪さに拍車をかけています。
1本500万円のアダルトビデオとは。
『オーダーメイド』
『オーダーメイド』
高橋一仁(著)、芳文社
小さなアダルトショップで売られているのは、1本500万円のアダルトビデオ。それは、自分の理想とする相手とのシチュエーションを具現化してくれるアダルトビデオで……。
出演する女優(一般人も可) もシチュエーションも、自分で決めることのできるアダルトビデオ。しかし実際ビデオに出演しているのは、出演をオーダーされた女優ではなく、なんとその顔に整形した別人なのです。
大手出版会社のジャーナリスト山田律子は、同棲相手が持っていたオーダーメイドビデオをみつけたことで興味を持ち、追いかけ始めます。
アダルトビデオがテーマなのでセクシーなシーンもありますが、それ以上に、隠れていた人間性が垣間見えてくるストーリーです。
自分でも気づかなかった異常性が露呈したり、セクシー女優たちが抱えるトラウマなど人間模様も描かれ、ずっしりと重い作品となっています。
欲望に囚われた人々のいびつな愛のカタチが切なくて、一気に読みたくなる作品でした。
どんな難事件も解決!
『名探偵 保健室のオバさん』
『名探偵 保健室のオバさん』
宮脇明子(著)、集英社
ひっつめ髪にオールドミス風の眼鏡、吊り上がった眉。
生徒から恐れられている“保健室のオバさん”こと遠山櫻子は、ひとたび白衣を脱いで髪をほどけば、次々と難事件を解決する美人名探偵に早変わり!
助手として使っている、イケメンなのに女を見る目がない男子生徒・神宮寺との掛け合いが面白くて絶妙です。事件が起こったときのシリアスさとのバランスが、ストーリーへのめり込むアクセントとなっています。
少女漫画雑誌「マーガレット」での連載が1990年からなのですが、流行は今と違えどファッションがとてもおしゃれ!遠山櫻子はもちろん、出てくる女子生徒がみんな可愛くて素敵です。
男女問わずハマってしまう漫画でしょう。
人気小説をコミカライズ。
『雪人 YUKITO』
『雪人 YUKITO』
もんでんあきこ(著)、大沢在昌(原作)
小学館
秋田弁を話す青年・雪人が、警察官だった父親が殺されたことの真相を求めて新宿にやってきた。
10年前に潰れた暴力団「田代組」を探すために危ないバイトをしていた杏や、刑事の佐江と出会い……。
大沢在昌氏原作の小説『北の狩人』をコミカライズした『雪人 YUKITO』。
読み始めからチンピラをバッタバッタとなぎ倒す雪人は本当に「何者?」と意表を突かれてしまい、テンポよく進んでいくストーリーにすっかり釘付けになっていました。
バイオレンス表現もありますが、そこはもんでんあきこ氏の繊細で綺麗なタッチの描写で読みやすく、女性でもハマる要素が満載です。
しっかり原作の要所が抑えられているので、原作を読んだことがなくても楽しめると思いますよ。
誘拐から始まる親子ごっこ。
『ごっこ』
『ごっこ』
小路啓之(著)、集英社
主人公の「ボク」は、誘拐した少女・ヨヨ子を襲おうとするが、「パパ」と呼ばれたことで踏み止まる。そこから2人の奇妙な共同生活が始まり……。
引きこもりの幼児性愛者が、小さな女の子を誘拐して育てるという、衝撃的なテーマの作品『ごっこ』。
デフォルメされたタッチなので、ほのぼの系子育て漫画かと思いきや、可愛い絵の中に含まれる毒の部分にドキッとしてしまいます。
また、登場人物の誰もが裏の顔を持っており、理想というフィルターを外した人間性を見せつけられました。
子育て中の方はわかるかもしれませんが、子供は意外と大人を理解しているし、嘘を見抜く力を持っています。
「ボク」とヨヨ子は、本当の親子として愛を育むことができるのでしょうか。
歪んだ親子のカタチから、犯罪とは? 家族とは? と、心をえぐられる思いで読み進めた作品でした。
普段漫画を読まない人もきっとハマるサスペンス漫画
緊張感ある展開に、気づけばハマってしまうサスペンス漫画。
現実ではなかなか起こりえないことだからこそ、読む人の心を掴むのかもしれません。
ぜひ一度、読んでみてくださいね!
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