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ためになる!? 読むだけで知識が身につく漫画10選【社会編】


「あ~面白かった」だけで終わらない! おもしろくってためになる、知識が身につく漫画をご紹介します。

あまり知られていない職業や、闇金融や詐欺といった社会の闇から学べる教訓などに関する漫画を選んでみました!

 

『重版出来!』松田奈緒子

 『重版出来!
松田奈緒子(著)、小学館

書店などに置かれる漫画は、決して漫画家だけの力では売れません。
編集、営業、宣伝、製版、印刷……たくさんの人たちの連携によって、やっと私たち読者の手に届きます。本作は、出版業界の裏方たちを描いた人間ドラマです。

タイトルにもなっている「重版出来」とは、一度出版した作品を増刷してできあがることを指した出版業界用語。

作る人、売る人、それぞれの仕事に対する思い。そして主人公である熱血新人編集者・黒沢のまっすぐで気持ちいい仕事っぷりは、読んでいるこちらも「頑張らなくちゃ」という気持ちになります。

2016年には、黒木華さん主演でドラマ化されました。

 

『闇金ウシジマくん』真鍋昌平

闇金ウシジマくん
真鍋昌平(著)、講談社

10日で5割の闇金融「カウカウファイナンス」を営業する丑嶋と、まっとうな金融機関からお金を借りられない人々の日々を描いた作品。2010年には、山田孝之さん主演でドラマ化されました。

ギャンブルにはまってしまった人、借金を重ねてしまった人、現実逃避をしてきた人……。金に振り回される人間たちの転落人生は壮絶です。
闇金融に手を出してしまい、底なし沼に沈むようにズルズルと堕ちていく彼らの様子はどこまでも悲惨で恐ろしいものでした。

お金を持つことの怖さと、無知でいることの恐怖を教えられます。

 

『ナニワ金融道』青木雄二

ナニワ金融道
青木雄二(著)、講談社

気づいた時は大借金地獄!? 1996年に中居正広さん主演でドラマ化もされた金融漫画。

商業の町・大阪で消費者金融の営業マンをしている主人公が見る、社会の裏表と人間模様。お金が物言う本音の世界。この漫画が描かれた時代とは法律が変わっていますが、リアルな描写は“お金”について教えてくれます。

 

『クロサギ』黒丸、夏原武

クロサギ
黒丸(著)、夏原武(原作)、小学館

父親が詐欺師にはめられ、一家心中の末に唯一生き残った黒崎。人を騙してお金を奪う「シロサギ」、異性を餌食にする「アカサギ」を根絶やしにするため、詐欺師専門の詐欺師「クロサギ」となって立ち向かいます。

悪徳詐欺師たちがやっつけられる様子は痛快。詐欺の手口だけでなく、金融用語や社会の仕組も知ることができますよ。

2006年に山下智久さん主演でドラマ化された本作は、2022年に平野紫耀さん主演でリメイクされています。

 

『島耕作シリーズ』弘兼憲史

「島耕作」シリーズ
弘兼憲史(著)、講談社

ビジネス系といえば「島耕作」シリーズ! 大手電器メーカーに勤める平凡なサラリーマンの出世に対する憧れと、仕事のリアルを描いたサクセスストーリーです。

『課長島耕作』から始まり、取締役、常務、専務、社長、会長……と、苦難に直面しながらも上りつめていきます。

気が合わない人との付き合い方、仕事に対する考え方などが生きていくうえで非常に参考になります。

 

『そこをなんとか』麻生みこと、片瀬小波

そこをなんとか
麻生みこと(著)、片瀬小波(原作)、白泉社

司法制度改革で超就職難! 押しかけ就職でなんとか事務所に入所することができた元キャバ嬢の新米弁護士が、さまざまな案件と向き合います。

法律や弁護士系の漫画というと青年誌での連載が多いですが、こちらは珍しく女性向け。訴訟以外の弁護士の仕事や、裁判員制度、国選弁護人などの司法制度についても触れられています。

複雑な法律について分かりやすく解説されていのでおすすめです。

 

『コウノドリ』鈴ノ木ユウ

コウノドリ
鈴ノ木ユウ(著)、講談社

産婦人科医でありジャスピアニストの鴻鳥(こうのとり)を主人公に、産婦人科医の現実を描いた医療漫画です。2015年に綾野剛さん主演でドラマ化され話題となりました。

子供を出産し、母子ともに健康なことは、決して当たり前のことではありません。
切迫流産、未受診妊婦、被膜児……この作品で描かれる妊婦やその家族の小さな命をめぐるドラマはとてもリアルです。

 

『ヘルプマン!』くさか里樹

ヘルプマン!
くさか里樹(著)、講談社

落ちこぼれの高校生・恩田百太郎が、ひとりの老人と出会って知った介護現場の現実。友人と共に学校を中退して介護業界へ飛び込み、体当たりで問題にぶつかっていきます。

今や国民の4人に1人が高齢者となった日本。決して他人事ではない、日本の高齢社会の問題点がとても分かりやすく描かれています。

特に「認知症編」は、認知症になった本人の目線で描かれており、その怖さや不安が伝わってきました。

 

『夜明けの図書館』埜納タオ

夜明けの図書館
埜納タオ(著)、双葉社

誰もが一度は利用したことがある図書館。そこで働く司書の仕事をテーマにした作品です。

司書というと、本の貸し出しや整理をするイメージが強いですが、利用者の質問に答えたり調べものをお手伝いをしたりする「レファレンス・サービス」という仕事があることはご存知でしたか?

意外と知られていない司書の仕事。ほんわかとしたあたたかいストーリーに謎解き要素が加わった、本好きにはたまらない漫画です!

 

『百姓貴族』荒川弘

百姓貴族
荒川弘(著)、新書館

実家が酪農と農業を営んでおり、幼いころからその手伝いをしてきた作者が描く、笑いたっぷりのエッセイ漫画です。
超パワフルな荒川家のエピソードに最初っから最後まで笑いっぱなし。特にお父さん、すごすぎです。

笑い話の中には厳しい現実も描かれていて、農業が抱えている問題についても考えさせられました。

 

漫画を読んで、知識を増やそう!

気になる漫画はありましたでしょうか?
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