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カイジ、アカギ、銀と金。福本伸行作品の軌跡


『銀と金』が実写ドラマ化……!ということで、放映開始を心待ちにしているサカモトです。『銀と金』をじっくり読んだのはもう10年前のことですが、ストーリーの筋はしっかり覚えている名作です。

ところで、福本作品といえば『銀と金』のほかにも、実写映画やアニメにもなった『カイジ』シリーズ、また、「鷲津麻雀編」が続いている『アカギ』など人気作が多数ありますよね。
いずれも実はかなりの長寿作品。『賭博覇王伝零』や『最強伝説黒沢』のように期間をおいて連作再開した作品もいくつかあります。

そこで、福本作品から代表的人気作をピックアップし、連載期間を比較してみました。

結果はこちら。(グラフ中の数字は連載年数です)


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『カイジ』、『黒沢』、『零』はそれぞれシリーズになっていますが、わけて掲載しています。

 

最大のご長寿は『アカギ』。

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グラフを見たら一目瞭然。最大の長寿作は『アカギ』。『天―天和通りの快男児―』に登場した神域の男・赤木しげるの若かりし頃を描いたスピンオフだったものの、現在も連載は続いています。ことに現在連載中のエピソード「鷲巣麻雀編」は、数時間の出来事を描いているものの、すでに18年連載を続けています。

『アカギ』の特徴は、ただの麻雀ではない奇特な設定(麻雀牌の一部が透明、負けると血を抜かれるなど)と、その心理描写の巧みさにあります。行動に至る思考の過程や、感情の揺れ動きをここまで事細かに描く作品はなかなかないでしょう。

……とはいえ、心理描写が詳細すぎてここまで計25年もの連載期間になっています。鷲津麻雀はどんな決着となるのか……。

 

『カイジ』シリーズは累計19年。

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さて、グラフではエピソードごとにわかれていますが、ご存知『カイジ』はシリーズです。『賭博黙示録カイジ』『賭博破戒録カイジ』『賭博堕天録カイジ』『賭博堕天録カイジ 和也編』『賭博堕天録カイジ ワン・ポーカー編』の5編が一つのシリーズ。最初の3編が全13巻ずつ。『和也編』は全10巻で、『ワン・ポーカー編』は現在12巻まで刊行されているので、シリーズ合計で現在61巻の大作となります。連載期間も1996年から2017年と、ここまでで19年です。

シリーズ合計では、巻数は福本作品最長ということになりますね(次点は『アカギ』の33巻 ※2016年12月現在)。

『堕天録』以降は1編に1ゲームという感じでストーリーが進んでいますが、『黙示録』『破戒録』は多数のゲームでの勝負が収録されています。一応1編ごとにストーリー上の区切りはあるので、途中から読んでもいいのですが、未読ならぜひとも『黙示録』から順番に読むことをオススメします。

 

少年漫画誌でギャンブル!『賭博覇王伝零』

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カイジと同じく、作者オリジナルゲームによるギャンブル漫画ながら、心理描写はそこそこにテンポよくストーリーが進む『賭博覇王伝零』。第一部は、自身の全財産を賭けるギャンブルへの代打ちを探している大富豪が常軌を逸したギャンブルゲームを開催。作中ではこの代打ちになること=王であるとし、ゲームに仕掛けられた”王になるための試練”に主人公たちが挑んでいくというストーリーです。主人公の零はかなりのキレ者で、どうやって試練をクリアしていくのかが面白い作品です。

『カイジ』で見かけたような容姿の人が数人登場しますが別人です。現状は第2部まで完結しており、ストーリーは続くようですが、連載再開の情報はまだないようです。テンポもいいので、『カイジ』が好きな方にはオススメです。

 

今回ドラマ化される『銀と金』は『カイジ』前の作品

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さて最後に、ドラマ化される『銀と金』について少しご紹介。グラフを見ても分かる通り、連載期間は1992年~1996年。なんと『カイジ』が始まった年に連載が中断(事実上終了)しています。

「裏社会の駆け引き」が主題で、ギャンブルゲームばかりではない心理描写が見どころ。

福本作品と言うと、『カイジ』が始まるまでは麻雀漫画が比較的多く、カイジ後はギャンブルゲームにおける心理戦が多い印象があります。
『銀と金』の設定における心理描写は、今回ドラマではどういった描かれ方がなされるのか。色褪せない原作を改めて読み返してみるのもいいかも?

 

ご紹介した福本作品は以下の福本コーナーにて!