あなたの本棚は大丈夫?今すぐ始められる3つの簡単な地震対策
もしも地震が起こったら? そう考えた時、本好きな人なら必ず考えるであろう本棚の心配。
あの大量の本がもし落ちてきたら……いや、もしかしたら本棚が倒れてくる可能性も……
そう考えると、何も対策をしないでおくのは怖いですね。
いつくるか予測不可能だからこそ、今のうちにきちんとしておきたい本棚の地震対策を調べてみました。
地震対策1:本棚の上下を固定して転倒防止!
耐震グッズとしてよく見かけるのが、家具の上につける“つっぱり棒”。
すでに本棚の上にとりつけている人もいるでしょう。これをしておけばもう安心! と思うかもしれませんが、実はこれだけだと強い地震が来た時に耐えることができず、外れてしまうことがあるのです。
そこで、一緒にやっておきたいのが“ストッパー”です。
使い方は画像のように本棚と床の間にストッパーをはさみ、本棚をほんの少しだけ壁側に傾けさせるだけ。この状態でつっぱり棒を設置すれば、強い地震でも倒れにくくなります。
L字金具のように壁に穴を開ける必要がないので、賃貸住宅の人や壁に傷をつけたくない人におすすめです。
また傾いている分、本も落下しにくくなりますよ。
つっぱり棒もストッパーもホームセンターなどで売られていますが、ダンボールや新聞紙など家庭にある物でも地震対策をする事ができます。
ダンボールでつっぱり棒がわりに
棚と天上の間にピッタリはまるサイズのダンボールに、タオルや不要な衣類といった布、まるめた新聞紙などをかるく詰めて封をします。詰め過ぎて重くならないよう、気を付けてください。
あとは箱を棚の上に置けば設置完了。粘着テープをダンボールの底に貼って固定できるとなお良いでしょう。
※天井との間に隙間が空くと効果がありません。できるだけピッタリ合うサイズの箱を用意してください。もしも箱がない場合は、箱を重ねる、雑誌や新聞などを挟むなど調節してください。
新聞紙、ダンボールをストッパーに
◆新聞紙の場合
新聞紙を2~3回ほど折りたたみ、一番厚い部分が1~2cm位になるようにしてください。あとは本棚から少し出るように本棚の下へ。
◆ダンボールの場合
ダンボールを折り曲げ、輪っかになっている方が本棚から少し出るように設置。
部分的にストッパーを挟んだり、ストッパーの厚みがあり過ぎると、逆に不安定になってしまうので、できるだけストッパーの幅は広めにし、数か所に挟むようにしてください。
地震対策2:本の落下を防ぐため、本棚にひと工夫を!
本棚が固定されても、中の本が落下してきては意味がありません。
ではどうすれば本の落下を防ぐことができるのでしょう?
本棚に紐をつける
この方法はブックオフオンラインの倉庫でも取り入れられている方法です。今回は木製の本棚での設置方法をお教えします。
まず棚の内側に紐をかけるために、ヒートン(ねじの頭がフック上になっている金属)をとりつけます。付ける位置は、中に入っている本の中間くらいの高さで合わせてください。
取り付けたら、本棚の幅よりも少し長めにした紐を結びつけます。もし取り出しやすくしたいなら、紐の片方に小さめのS字フックを取り付けるといいですよ。
あとは、この方法で他の棚も紐を取り付ければ完成。金具が本棚の外に飛び出ていないので、スライド式の本棚でも取り付けが可能です。
落下防止のテープを貼る
ちょっとお金がかかりますが、かなり効果があるのが落下防止用のテープ。図書館などたくさんの本が置かれている場所でも使われているようです。
棚板のフチ部分や本の真下にこのテープを貼るだけで、本が滑り落ちるのを防止してくれます。
地震対策3:重い本は下に!本の並べ方にも意識しよう
本の並べ方もかなり重要です。本同士や本棚との隙間をできるだけなくすのはもちろん、ついやってしまう本の重ね置きをしないようにしましょう。
辞書や図鑑など、重い本をできるだけ低い位置に置くようにすれば、本棚の重心が低くなるので、本棚も倒れにくくなります。
また軽い本を上の方にすることで、本が落下した時の危険性も減ります。
すぐに本棚自体に対策を施すのが難しい人は、まず本の並べ方を変えるところからはじめていくといいですよ。
地震対策に役立つ本で、“もしも”の備えを
家具の転倒は下敷きになるだけでなく、逃げ道を塞いでしまう危険性があります。
特に本棚は中に入っている本が落ちてくる危険もあるので、いざという時に備えてしっかりと対策をとっておきましょう。
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