ブックオフオンラインコラム

ブックオフオンライントップへ

ブックオフオンラインコラム > 本を楽しむ > 本の保管 > 本の虫の駆除と予防対策! チャタテムシ・紙魚・シバンムシ対策

本の虫の駆除と予防対策! チャタテムシ・紙魚・シバンムシ対策


久しぶりに本を開いてみると、何やら虫が1匹……。
そんな経験、ある人もいるのではないでしょうか?

置きっぱなしになっている雑誌や本などで見かけるこの小さな虫。実は、紙(本)を食べてしまう害虫なんです。
しかも条件がそろってしまうと大量発生してしまうことも!虫嫌いな筆者は想像するだけでも鳥肌が立ってしまいます……。

そうならないためにはどんな風に予防したらいいのか?もし発生してしまったらどう駆除したらいいのか?対策を調べてみました!

 

三大本の虫!? 「シミ」「チャタテムシ」「シバンムシ」って?

本に付く虫として代表的なのがこの3種類。

 

■紙魚(シミ)

本を食べる虫として昔から有名なのがこの虫。体長は1cmほどで平べったく、3本の長い尾と触角が特徴。魚のようにクネクネと素早く動くため、そのビジュアルもあわせて苦手な人がかなり多いようです。寿命も長く、7~8年ほど生きます。

■茶立虫(チャタテムシ)

淡褐色の虫で、体長がわずか1~2mmと非常に小さいため、よくダニと間違えられることがあります。多湿で薄暗い場所を好み、カビやホコリなどを食べる雑食性です。不潔な場所に湧く不名誉な虫とも言われています。

■死番虫(シバンムシ)

食品や建材の害虫としても有名な虫。表面をかじる紙魚と違い、トンネルを掘るように食害するので、紙をボロボロにしてしまいます。体長は2~3mmほどで、コロンとしたゴマのような形をしています。

 

これらの虫は本だけでなく、乾燥した食品や衣類なども食べてしまいます。
虫自体は人体に直接害はありませんが、ダニやアレルギーの原因に繋がることもあるので、なかなか厄介です。

 

本の虫の駆除方法

スプレーする男性

何かしらの原因で虫が発生してしまったら、被害が拡大する前に駆除しなければいけません。見つけ次第、ハエ叩きやティッシュなどで駆除し、逃がさないようにしてください。

 

大量に発生している場合は原因である物をまず破棄し、置いていた場所を洗剤やアルコールでしっかりと除菌、掃除をします。

ただ、チャタテムシのように小さな虫は、掃除機で吸ってしまうと排気口から出てしまう可能性があるため、ウェットシートやカーペットクリーナー(コロコロ)を使う方がよいでしょう。

 

また、殺虫スプレーや燻煙剤も非常に効果があるのでおすすめです。燻煙剤の場合は、1週間ほど日にちを空けて、もう一度行った方がより徹底的に駆除できますよ。

お金はかかりますが専門の業者に依頼もできるので、素人での駆除は難しいと感じた場合は早めに依頼をしましょう。

 

本の虫の予防&対策方法

とはいえ、一番いいのは発生前にきちんと予防をしておくこと。日ごろから気を付けておけば、駆除に苦労することも、本がダメになってしまうこともありません。

やっておきたい予防方法は……

 

1.こまめな掃除

やはり大事なのが掃除。本の上や棚の隅、棚の下や裏側といったほこりがたまりやすい場所をできる限りこまめに掃除をするようにしてください。もちろん部屋全体の掃除もちゃんと行ってくださいね。

 

2.ダンボールや紙類をためない

不要な紙類や古本をできるだけ置かないようにしましょう。特に本の保管に使っている人も多いダンボールは、他の虫の棲みかにもなってしまうので溜め込まない、置きっぱなしにしないように注意してください。

 

3.湿気をとる

まず、本棚を窓際や湿気の多い場所に置かないこと。湿気が多い場所に置いてしまうと、虫の発生だけでなく、カビや本自体の劣化にもつながります。

それから、扉付きやスライド式の本棚の場合は定期的に換気を行うことも必要です。
扇風機や除湿機などを使って湿気がたまらないようにしましょう。本棚にシートタイプの除湿剤を置いておくのも効果があります。

 

番外編 ハーブで虫対策

ハーブと本

ハーブと虫といえば、本の虫に関するものだと“ラベンダーの香りで紙魚が出なくなった”という話が有名なようです。

方法は紙にラベンダーのアロマオイル(精油)を数滴垂らしたものを本棚に置いておくだけ。これでラベンダーの香りを嫌って紙魚がいなくなるようです。

ただし注意したいのが、“100%天然由来のオイル”を使うということ。香りに含まれる成分が効果を発揮しているので、人工的に作られたものでは意味が無いのだとか。

アロマオイルは専門店やアロマオイルを取り扱っている雑貨店などで手に入るので、気になる方は試してみては?

 

本の虫に気を付けて!

小さい虫だからと油断すると怖いのが本の虫。いつ、どこからやって来るか分かりません。

自分は大丈夫!と過信せず、こまめに本や本棚の手入れをするのが大事ですね。

【おすすめ記事】本が日焼けしてしまう原因と誰でもできる予防&復活法