図書館が舞台のおすすめ漫画|きっと本が読みたくなってくる!
更新日:2019/4/30
なかなか図書館に行けなくてモヤッとしているイワモトです。みなさん、図書館には行っていますか?
最近では自分の読書履歴を記した「読書通帳」を作れたり、季節のイベントを行ったりと、図書館ごとにさまざまな取り組みが行われています。
中には館内にある本の場所を教えてくれる、携帯アプリを作った図書館もあるそうですよ! 図書館もどんどん進化していっているんですね。
さて、日々たくさんの人が利用している図書館は、漫画の舞台としても登場します。
ここでは、そんな図書館を舞台にしたおすすめ漫画をご紹介します。
図書館での仕事や、実際に存在する本が登場したりと、本が好きな人は必見ですよ!
人と本をつなぐ、図書館職員たちのドラマ
『夜明けの図書館』
『夜明けの図書館』
埜納タオ(著)、双葉社
暁月市の市立図書館で働く新米司書のひなこ。そんな彼女にひとりの老人から「ある写真を探してほしい」とレファレンスが。
しかし、写真は80年も前のもので、撮っている場所も、カメラマンの名前もわからないという状態で――。
図書館司書の仕事のひとつである「レファレンス・サービス」をテーマにしており、一般の読者だけでなく、図書館職員や書店員たちからもたくさんの反響があった正統派図書館漫画です。
「レファレンス・サービス」とは、利用者の調べ物や探し物のお手伝いをする大事な業務のこと。
主人公のひなこも、利用者の疑問に答えようとするのですが、「80年前の写真」や「光る影の正体」など、次々と珍問・難問が舞い込んできます。
一生懸命なひなこたちの姿を見ていると、もっと図書館のことが好きになってきますね。
あらためて“児童書”の世界を知ろう
『図書館の主』
『図書館の主』
篠原ウミハル(著)、芳文社
忘年会からの帰り、町はずれにある児童図書館を偶然見つけた宮本は、そこで口の悪い司書の御子柴と出会います。
児童書のことを小馬鹿にした宮本に、御子柴は1冊の本をすすめてきて……。
『図書館の主』の舞台となっている「タチアオイ児童図書館」は、児童書を集めた私設図書館。ちょっと変わった設定ですよね。
ストーリーは、図書館を訪れた利用者に名物司書の御子柴が、その人に合った本を紹介するというもの。
『幸福の王子』や『不思議の国のアリス』など、それぞれの話が児童書や絵本をテーマにした内容になっており、読んでいるうちに児童書が読みたくなってきます。
こんな鞄、我が家にも欲しい!!
『鞄図書館』
『鞄図書館』
芳崎せいむ(著)、東京創元社
あらゆる本を所蔵する、幻の鞄図書館。
自我を持ち、しゃべることもできる“鞄”と、トレンチコートに身を包んだ“司書”は、出会った人々との交流を繰り広げながら世界中を旅します。
まるで小説のようなおしゃれな表紙のこの作品は、タイトルの通り「鞄の中が図書館になっている」不思議な鞄が登場する作品。本好きさんにとってまさに夢の鞄ですね。
一緒に旅をしている「司書さん」は渋くて物静かな男性で、2人(?)のやりとりもおもしろいですよ。
華やかな作品ではありませんが、本が好きなら買って損なし! な作品かと思います。
本のために戦う!
『図書館戦争 LOVE&WAR』
『図書館戦争 LOVE&WAR』
弓きいろ(著)、白泉社
かつて出会った“王子様”に憧れて図書隊に入った郁(いく)は、持ち前の運動神経の良さを活かし、第一線で戦う特殊部隊に配属されます。
しかし、そこにいたのは鬼のように厳しい教官で……!?
本が規制されるようになった世界で、本の自由を守るために戦う図書隊たちの姿が描かれた作品。
“LOVE&WAR”とあるように恋愛要素も強く、コミカルなシーンも多いのでとても読みやすいですよ。
有川浩さんの小説をコミカライズしたものですが、安心して読める画力と内容ですので、原作ファンの方も是非。
(原作:有川浩『図書館戦争シリーズ』)
ファンタジーが好きならこれ!
『永遠図書館』
『永遠図書館』
赤星治人(著)、講談社
時間と空間の狭間にあるコネプルシア図書館。通称、永遠図書館。
書庫塔の最深部に眠るという「世界で最初の本」を読むため、本が大好きなメシェは、憧れだった白道司書(ベルベット)を目指します。
ファンタジーが好きな人はもちろん、星座や神話が好きな人におすすめ。
4巻で完結してしまったのがもったいない作品です……。面白いのでいつか続編を描いてほしいですね。
たくさんの不思議が詰まった作品
『くおんの森』
『くおんの森』
釣巻和(著)、徳間書店
無類の本好きで、一度読んだ本の内容は忘れない遊紙(ゆうし)は、ひょんなことから本の文字を食べて生きる魚“紙魚(しみ)”を飲み込んでしまう!
そして「森」を守護する少女と、ある契約を交わすことになり――。
本好きばかりが暮らす町で起こる、不思議な日常の物語。
細かな描写、昭和を感じるような懐かしい雰囲気……。作者の独特の世界がクセになり、気が付けば何回も読み返してしまいます。
悩める作家に恋をした。
『青色図書館』
『青色図書館』
林みかせ(著)、白泉社
どうしても欲しいワンピースを手に入れるために、好条件だった青色図書館で働き始めたヒナ。館長で作家、さらに本オタクの下籠谷と仕事をすることになるのですが……?
図書館を舞台に、2人が両思いになるまでが描かれたラブストーリー。ゆるやかに、少し切なく物語は進みます。
最初は何かと手のかかる下籠谷に困っていたヒナでしたが、少しずつ惹かれていく様子も初々しくてかわいらしいです。
司書を目指す少年の物語
『図書館の大魔術師』
『図書館の大魔術師』
泉光(著)、講談社
貧乏で村の図書館を使えない少年は、差別のない本の都アフツァックへ行くことを夢見ていました。
ある日アフツァックの図書館で司書(カフナ)と出会ったことで、少年の人生は大きく動き出します。
司書と出会い、自分も司書を目指すようになる少年の成長物語。
それだけ聞くとありきたりな内容に思えますが、綿密にねられた世界設定と、登場人物たちの真っ直ぐ生きる様子にワクワクさせられます!
また背景や細かな部分も繊細に描かれており、じっくり読みたい作品です。
本が読みたくなる図書館が舞台の漫画
今回は特におすすめの作品をご紹介しました。気になった作品はありましたか?
他にも同じく本好きさんにはたまらない場所、本屋さんを舞台にした作品もたくさんあるので、そちらもぜひ読んでみてください♪