年末年始に読みたい「上下巻」のおすすめ小説
更新日:2019/11/12
こんにちは。
小説でも読みながら実家のコタツでゴロゴロ……なんていう年末年始を過ごしたい、と夢見ている筆者マツキです。
まとまった休みがあると、シリーズものの小説を一気読みしたい! とは思うのですが、なんだかんだバタバタして、長いシリーズものをガッツリ読むほど時間がない年末年始。
実際のところ、「上下巻」くらいがちょうどいいんですよね……。
ここでは、文庫上下巻で完結するおすすめ小説をピックアップしました。
読みごたえたっぷり! だけどシリーズものより長くない、そんな上下巻完結の小説。お出かけのお供にもちょうどいいですよ♪
奥田英朗『オリンピックの身代金』
『オリンピックの身代金』
奥田英朗(著)、角川書店
昭和39年、東京オリンピック開催を控える東京で爆破事件が起こり、犯行声明が届いた。しかしその事実は国民には伝えられず……?
輝かしい高度経済成長と、その陰で苦しむ人々の苦悩を描きます。スリリングな展開に手に汗を握りっぱなしです!
池井戸潤『空飛ぶタイヤ』
『空飛ぶタイヤ』
池井戸潤(著)、講談社
走行中のトレーラーのタイヤがはずれ、通りがかりの母子を直撃した。その原因は、整備不良なのか、それとも……。
タイヤ脱落事故と大手自動車メーカーのリコール隠しがテーマの作品。池井戸潤さんの作品はハズレないですよね。星、5つですっっ!!
森絵都『DIVE!!』
『DIVE!!』
森絵都(著)、角川書店
わずか1.4秒ですべてが決まる飛び込み競技「ダイビング」。オリンピックの出場をかけ、少年たちのアツくてクールな闘いがはじまります!
飛び込むのも一瞬だけど、読むのも一瞬!? 青春小説とあなどるなかれ。一度読んでみてください! おすすめです。
乃南アサ『風紋』
『風紋』
乃南アサ(著)、双葉社
ごく普通の家庭であったはずの高浜家。ある日、いつものように出かけた母はそのまま帰らぬ人となった。
容疑者として逮捕されたのは長女の元担任教師で……?
被害者、加害者の家族をはじめ、さまざまな人の思いや心の葛藤をリアルに、そして哀しく表現しています。新年に読むにはちょっと重いですが……ぜひ!
続編の『晩鐘』も上下巻なのであわせてどうぞ。
百田尚樹『ボックス!』
『ボックス!』
百田尚樹(著)、講談社
天才肌の鏑矢義平と、努力家の木樽優紀。性格が真逆な幼馴染2人の共通点は「ボクシングが好き」なことだった。
2人は恵美寿高校ボクシング部に入部するのだが……。
『DIVE!!』と同様、青春スポーツ小説のイチオシ!
何かに一生懸命になるって素敵ですね。臨場感あふれる描写にハラハラドキドキしつつ、ちょっぴりホロリです。
辻村深月『スロウハイツの神様』
『スロウハイツの神様』
辻村深月(著)、講談社
人気作家チヨダ・コーキが筆を折ってから10年経った。
「コーキの天使ちゃん」によって復活を遂げたコーキ。売れっ子脚本家の赤羽環がオーナーをつとめるアパート「スロウハイツ」で、若手のクリエーター(とその卵)達と共同生活をおくることに。
ある日、空室だった201号室に新たな住人がやってきて……。
伏線回収がとにかくうまい辻村深月さん。この作品ももちろん伏線が仕組まれていますよ~。
村上春樹『ノルウェイの森』
『ノルウェイの森』
村上春樹(著)、講談社
37歳の僕は、ハンブルク空港に到着した飛行機のBGMでビートルズの「ノルウェーの森」を聴き、激しい混乱を覚えた。そして18年前(1968年)の学生時代のことを回想する――。
限りない喪失と再生を描く究極の恋愛小説。
独特な雰囲気の村上春樹さん作品。一度ハマるとその世界から抜け出せなくなります。
村山由佳『ダブル・ファンタジー』
『ダブル・ファンタジー』
村山由佳(著)、文藝春秋
夫の抑圧に苦しむ脚本家の奈津は、ついに家出を決意。自分をしばりつけるものがなくなり、解き放たれるが――。
奈津の心理を巧みに描いた、官能的な恋愛小説です。
自分の性に対する欲が強いことを知った奈津。尊敬していた演出家の志澤を頼るのですが……。
宮部みゆき『ぼんくら』
『ぼんくら』
宮部みゆき(著)、講談社
江戸、深川の鉄瓶長屋で、八百屋の太助が殺されたのをきっかけに次々と事件が――?
宮部みゆきさんの傑作時代ミステリー。出てくる登場人物のキャラクターに魅了されてサクサク読めます!
和田竜『のぼうの城』
『のぼうの城』
和田竜(著)、小学館
秀吉が、唯一落とせない城があった。
「浮城」と呼ばれた武州の忍城、城主は成田長親。領民から「のぼう様」と呼ばれるこの男は一体……?
映画も話題にとなった『のぼうの城』。痛快な本作は、史実と創造が織り交ぜられており、歴史が苦手な人にも読みやすいです!
すきま時間に「上下巻」完結小説を読もう!
気になる作品はありましたか? 年末年始にすることがない……そんなときは、ぜひ上下巻の小説を読んで過ごしてくださいね!
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