紅葉の季節に読みたい! 秋を感じるおすすめ絵本
更新日:2019/9/23
紅葉の季節に、秋を感じる絵本を子供に読み聞かせしませんか?
秋といえば、紅葉、お月見、落ち葉、栗やさつまいもなど、楽しみがたくさんあります。
ここでは、そんな秋にピッタリのおすすめ絵本をご紹介します! 読みながら季節を感じてみてくださいね。
森の楽しくておいしいお話
『どんぐりどらや』
『どんぐりどらや』
どうめきともこ(作)、かべやふよう(絵)、佼成出版社
アキオくんがお地蔵様の頭をなでると、あら不思議! 森の奥から愉快な歌声が聞こえてきます。森の中では、どんぐりたちが何かを作っているみたい。甘い匂いがしてきました。
表紙に描かれたどんぐりたちが、どらやきづくりをするお話。
どらやきを作るどんぐりたちのなんと楽しそうなこと! おいしそうなどらやきに、お腹がぐう~っと鳴ってしまいます。「食欲の秋」にピッタリな絵本ですよ。
楽しいおいもほりの絵本
『いもほりバス』
『いもほりバス』
藤本ともひこ(著)、鈴木出版
おしゃべりをするバスに乗ったねずみたちは、おいも掘りに向かいます。
畑に到着すると、ねずみたちはそこで、おいもの大きな葉っぱを見付けました。でも、スコップだけじゃ掘り出せません。
ぼくの おしりを つんつんしてくださいバスか (絵本『いもほりバス』より)
ねずみたちがみんなでつんつんすると――?
大きなおいもをどうやって掘るのかな? と思っていたら、まさかバスをつんつんするなんて! 発想がとてもユーモラスな絵本です。
堀ったおいもの焼き方が、これまたとっても面白いんですよ。
お風呂に入りたくなる!
『もりのおふろやさん』
『もりのおふろやさん』
とよた かずひこ(著)、ひさかたチャイルド
どうぶつたちが「ゆ」と書かれたのれんをくぐると、そこには大きなお風呂が。みんなでお風呂につかっていると、岩の向こうから誰かの声が聞こえてきました。
お風呂って、良いもんだ。そう再認識できる絵本です。
イラストが色鮮やかで、読んでいて癒やされます。うれしそうにお風呂に入るどうぶつたちを見ていたら、お風呂が苦手なお子さんもお風呂に入れるようになるかもしれませんよ。
どうぶつたちが帰ったあとのお風呂の様子には、ちょっと驚きます(笑)
“秋”を探しに行こう
『こんくんのおんがくはっぴょうかい』
『こんくんのおんがくはっぴょうかい』
たしろちさと(著)、講談社
つんつく村のもみのきマンションに住んでいる、はなちゃん、こんくん、あおくん、りすこちゃん。
こんくんは、渡り鳥たちと約束した秋の音楽発表会のために、オカリナの練習をしています。ところが、渡り鳥たちがなかなか現れません。
こんくんを励ますために、みんなで“秋”を探しに行く物語。みんなの秋の感じ方の違いにも注目してくださいね。
演奏中の楽しい雰囲気や仲間たちの笑顔、そしてなにより、秋がいっぱい詰まっています。
楽しい楽しい秋祭り!
『14ひきのあきまつり』
『14ひきのあきまつり』
いわむらかずお(著)、童心社
みんなでにぎやかに暮らす、14人家族のねずみたち。
ある秋の日、おばあちゃんと子供たちは森の中でかくれんぼをしていました。でも、ろっくんだけ見つかりません。ろっくんを探しているとそこには――?
大人気、14ひきのシリーズの8作目。秋の美しい景色や、楽しそうなかくれんぼの様子が伝わってくる絵本です。
ろっくんを探していると、森では秋祭りが始まります。
ちょっぴり不思議な世界と、たくさんの生き物たち。秋の味覚や落ち葉など、たくさんの秋を感じることができますよ。
不思議な市場で何を買う?
『おちばいちば』
『おちばいちば』
西原みのり(著)、ブロンズ新社
どんぐりの馬に乗って「おちばいちば」にやってきたさっちゃんの物語。
「おちばいちば」には、さまざまなお店があります。落ち葉のお魚や、落ち葉の洋服など、見ているだけで楽しいんです。
さっちゃんの言葉にはリズムがあって、読んでいると自然に歌を歌っているようになります。細かいところまでたくさんの“秋”が詰まっているので、じ~っくり読むのがおすすめですよ。
伝統行事が学べる絵本
『「和」の行事えほん2 秋と冬の巻』
『「和」の行事えほん2 秋と冬の巻』
髙野紀子(著)、あすなろ書房
9月から2月まで、秋と冬にある日本の伝統行事について学べる絵本がこちら。お正月や七五三などの由来や意味などを丁寧に教えてくれます。
どうしてお正月に鏡餅を飾るの? どうして「七五三」っていうの? など、子供の「どうして?」にも答えてくれる頼もしい1冊です。
大人でも日本の伝統行事について詳しく答えられない人は多いと思います。子供に読み聞かせしながら、大人も一緒に理解を深められるのが良いですね。
『「和」の行事えほん 春と夏の巻』とあわせて揃えるのがおすすめです。
隠れている仲間を探そう!
『もりのかくれんぼう』
『もりのかくれんぼう』
末吉暁子(作)、林明子(絵)、偕成社
公園の帰り道、けいこは近道をした先で大きな森に迷い込みました。そこで、不思議な男の子や森の動物たちとかくれんぼをすることになります。
けいこの目線になって、実際に絵本の中から森の仲間たちを探していく絵本です。
赤や黄色に色づいた葉っぱに隠れている仲間たち。本を逆さにしたり、横にしたり、全部見つけることができるでしょうか?
大人も子供も、読めばきっと夢中になっちゃいます!
お月見の夜に……。
『ぽんぽん山の月』
『ぽんぽん山の月』
あまんきみこ(作)、渡辺洋二(絵)、文研出版
お母さんうさぎの帰りを待っている子うさぎたち。しかし、お母さんうさぎは、猟師にうたれてしまっていたのです……。
心優しいやまんばのもとに、お腹を空いかせた子うさぎたちの声が聞こえてきました――。
お月見の夜に読んでほしい絵本です。
子うさぎたちを、優しいやまんばが見守ってくれる作品。つらいときは、支え合って生きていく。そんなメッセージを伝えてくれます。
悲しくて切ないお話ですが、読み終えたあとには、優しい気持ちになれますよ。
仲良しっていいね
『もりいちばんのおともだち』
『もりいちばんのおともだち』
ふくざわゆみこ(著)、福音館書店
小さなものが好きな大きなクマさんと、大きなものが好きな小さなヤマネくん。ケーキ屋さんの店長にもらった苗を、一緒に育て始めますが――?
季節の移り変わりが、繊細に描かれた魅力的な絵本がこちら。クマさんとヤマネくん、それぞれの対比が面白い作品です。もらった苗は、いったい何になるのでしょうか?
シリーズ作品になっているので、ぜひほかの季節も楽しんでくださいね。
絵本を読んで、秋を感じてみよう
紅葉、お月見、秋の味覚など、秋をテーマにした絵本は、見ているだけでワクワクするものばかりですね。
ぜひお子さんに読み聞かせしてあげてくださいね。
【おすすめ記事】ハロウィンの由来がわかる!ハロウィンおすすめ絵本
ライター:ウル
もっといろんな絵本を知りたい、読みたいあなたにはこちらの特集がおすすめです。