大人も楽しめる集英社みらい文庫のおすすめ作品10選
更新日:2019/5/1
小学生や中学生向けに発刊されている「集英社みらい文庫」。
漫画やアニメ、映画などのノベライズ作品も多いですが、実は大人が読んでも面白いオリジナル作品がたくさんあるのをご存知ですか?
ここでは、そんな大人が読んでもハマってしまう「集英社みらい文庫」のおすすめ作品をご紹介します。
『戦国姫―花の巻―』
『戦国姫―花の巻―』
藤咲あゆな(著)、マルイノ(絵)
戦う男たちの裏で、戦乱の世に生まれてしまったがために数奇な運命を辿ることを余儀なくされる姫君たち。
そんな彼女たちの物語を綴ったシリーズ作品『戦国姫』。
シリーズ1作目の「花の巻」には、3人の武将に嫁いだ江姫、斎藤道三の娘で織田信長の妻・濃姫など7人の姫たちの物語が収録されています。
女性目線で戦国時代が描かれているところが興味深く、新しい観点から歴史を考察することができます。
人の生き死にが身近にあった、悲しくも儚い彼女たちの生きる道。戦国武将たち以上に、険しいものに思えるかもしれません。
『電車で行こう!―新幹線を追いかけろ―』
『電車で行こう!―新幹線を追いかけろ―』
豊田巧(著)、裕龍ながれ(絵)
電車が大好きな小学生で結成された「T3(トレイン・トラベル・チーム)」の物語。電車旅行に行く先々で事件に遭遇し、謎に挑む鉄道ミステリーです。
シリーズ1作目では、乗り鉄の雄太をリーダーに初めての旅行に出ることになったチームメンバーが、おばあちゃんを探す少女のために奮闘します。
同じ鉄道好きでもメンバーそれぞれに得意分野があり、大人顔負けの鉄道知識には驚かされます。
電車好きはもちろん、電車好きでなくても読みやすいでしょう。
『キミと、いつか。―近すぎて言えない“好き”―』
『キミと、いつか。―近すぎて言えない“好き”―』
宮下恵茉(著)、染川ゆかり(絵)
小学生のときから小坂のことが好きだった麻衣。中学生になった今でも仲はいいものの、だからこそ「好き」なのだと伝えられないでいた。
ある日麻衣は、自分の親友である莉緒に彼氏がいるのかと小坂に聞かれ……。
王道のラブストーリーを探している方にピッタリなのがこのシリーズ。シリーズごとにさまざまな恋模様が描かれます。
シリーズ1作目は「自分の好きな人は、自分の親友のことが好き」という切ない恋のお話。過去に同じ経験をしたことがある方もいるかもしれません。
小坂への気持ちを隠しながらそっと綴られる麻衣の思いに切なくなります。
『スーパーミラクルかくれんぼ!!』
『スーパーミラクルかくれんぼ!!』
近江屋一朗(著)、黒田bb(絵)
おしとやかになろうと茶道を習い始めた小学6年生の凛だったが、そこでかくれんぼ好きな透明に出会ってしまう。
そしてなぜか、クラスメイトの雨音とともに、かくれんぼの段位を取っていくことに……。
本シリーズで行われるのは、ただのかくれんぼではありません。全国大会が開催され、段位を取得していく「スーパーミラクルかくれんぼ」なのです!
かくれんぼ段位の取得条件は意外にも難しく、実際にやってみても楽しめるかもしれません。
登場人物は全員個性的で面白く、なかなか奥の深いかくれんぼが楽しめます。
『魔女じゃないもん!―転校生は魔法少女!?―』
『魔女じゃないもん!―転校生は魔法少女!?―』
宮下恵茉(著)、和錆(絵)
平和主義でちょっとそそっかしい小学5年生の理世。そんな理世のクラスに自称「魔法少女のバンビ」こと、小山万美が転校してきた。
クラスの秩序を守りたい理世と、予測不能な行動をするバンビ。でこぼこコンビの行く末は……?
クラスの平和維持のために孤軍奮闘する理世ですが、バンビが現れたことでペースが乱されてしまいます。しかしとある事件に巻き込まれたことで、2人は協力し合うことに。
可愛らしいファンタジーな世界設定と、女の子同士の友情について非常にうまく描かれた作品ですよ。
『生き残りゲーム ラストサバイバル―最後まで歩けるのは誰だ!?―』
『生き残りゲーム ラストサバイバル―最後まで歩けるのはだれだ!?―』
大久保開(著)、北野詠一(絵)
毎年行われている、優勝すればどんな願いでも叶えてもらえるゲーム“ラストサバイバル”。
今年のゲーム内容は、最後の1人になるまで歩き続けるというものだった。小学6年生のリクは、事故にあった妹のためゲームに参加するが……。
一見怖そうな内容にも思えますが、感動と勇気を与えてくれる爽やかな作品です。
最後まで歩き続けるのはいったい誰なのでしょうか? 大会のたびに特殊メイクで登場する主催者「ミスターL」の正体も気になるところです。
『戦国ベースボール―信長の野球―』
『戦国ベースボール―信長の野球―』
りょくち真太(著)、トリバタケハルノブ(絵)
ちょっと気弱な小学6年生の天才野球少年・虎太郎は、ある日事故にあってしまう。
一方「あの世」では、織田信長率いるサムライ野球チームのメンバーである豊臣秀吉がピッチャーを探していた。
そしてタイミングよくあの世にやってきた虎太郎に、秀吉は白羽の矢を立て……!?
「戦国武将」と「野球」。衝撃的な掛け合わせが面白い「戦国ベースボールシリーズ」。武将と接すること、野球をすることで、虎太郎は自身の悩みや欠点を克服していきます。
武将の逸話や性格について野球に絡めて盛り込まれているので歴史好きの人は必見です。
『絶望鬼ごっこ―とざされた地獄小学校―』
『絶望鬼ごっこ―とざされた地獄小学校―』
針とら(著)、みもり(絵)
小学6年生の大翔は、運動会当日になぜか学校の教室でみんなと一緒に眠っていた。目を覚ますと、学校や外の様子が何かおかしい。
大翔たちは学校に閉じ込められ、鬼から逃げ出さなくてはいけない命がけの「鬼ごっこ」をすることになってしまう……。
危機的な状況のなかで協力し合う生徒たち。ドキドキハラハラするスリリングな展開を楽しむことができますよ。ところどころにあるコメディ要素も見逃せません。
生徒たちは無事に学校から脱出し、生き延びられるのでしょうか……!?
『FC6年1組ークラスメイトはチームメイト!―斗と純のキセキの試合―』
『FC6年1組ークラスメイトはチームメイト!―斗と純のキセキの試合―』
河端朝日(著)、千田純生(絵)
弱小サッカーチーム「FC6年1組」。チームメイトでありクラスメイトの8人は、仲良しだが試合には勝てず次の試合に負けると解散になる危機に陥っていた。
市内最強の相手と対戦することとなったFC6年1組の運命は……。
クラスメイトの中にはサッカーが上手い子もいれば、得意でない子もいます。そんななかでお互いの個性を認め合いチームが成長していく姿が描かれています。
作者は19歳のときに本作でデビューした河端朝日さん。
自身も小・中学生の頃、サッカーを習っていたそうで、少年サッカーチームの様子がリアルに感じられるでしょう。
『ひみつの図書館!―『人魚姫』からのSOS!?―』
『ひみつの図書館!―『人魚姫』からのSOS!?―』
神代明(著)、おのともえ(絵)
引っ越してきたばかりでなかなか友達ができない中学1年生のまつり。そんなまつりのクラスには、最近よく水難にあっているらしい大輝がいる。
「呪いではないか」と騒ぎになるが、どこからともなくまつりを呼びかける声がして……。
いろんな物語の主人公が飛び出してくる「ひみつの図書館!シリーズ」の1作目。物語から飛び出した人魚姫を助けるべくまつりが奮闘します。
読んでいた物語から実際にキャラクターたちが飛び出してくる……誰もが1度は思い描いたシチュエーションではないでしょうか。
主にまつりの視点から話し言葉で書かれているので、読書が苦手な方でも読みやすいですよ。
入りやすいテーマで人々をトリコにする「集英社みらい文庫」作品
大人でもハマってしまう集英社みらい文庫作品の数々。
ミステリーや歴史もの、ファンタジーなど、ジャンルもたくさんあって、興味のあるテーマを扱う作品とも出会えるかもしれません。
普段あまり本を読まない方も、読書の入り口としてぜひ試してみてください。
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