SNSで話題沸騰の脱力系漫画|ゆるい空気感に癒やされる!
更新日:2019/1/23
スマートフォンの普及により、漫画をネット、SNSで読む人が増えています。
雑誌に掲載されなくとも、話題になった作品が紙の本として書籍化されることも少なくありません。
なかでも注目したいのは、ゆるさがクセになる脱力系の漫画。SNSでさらっと読むのにぴったりで、仕事に疲れた人々をホッと癒やしてくれるのが魅力です。
ここでは、SNSがきっかけで書籍化された、癒やされること間違いなしの脱力系漫画をご紹介します。
SNSで人気沸騰!”残念な猫”といえば……
『ネコノヒー』
『ネコノヒー』
キューライス(著)、KADOKAWA
猫というと、可愛らしくて愛らしく描かれることが多いですよね。しかしこの作品の主人公である猫のネコノヒーは、目が細くてむっちり体型、鳴き声も「オ゛ア゛ア゛ア゛~」と野太いのです。
そんなネコノヒーが活躍(?)するこの作品には、彼の身の回りで起こったちょっと切なくてシュールな出来事がたくさん詰まっています。
ときには哀愁を漂わせ、嬉しいときや楽しいときには「SUCCESS!」と幸せそうな顔をするネコノヒー。
この何とも言えないネコノヒーのゆるい表情に癒やされてくださいね。
2019年実写映画化!
『殺さない彼と死なない彼女』
『殺さない彼と死なない彼女』
世紀末(著)、KADOKAWA
Twitter上で公開されている「きゃぴ子」「君が代ちゃん」「殺さない彼と死なない彼女」に新しいエピソードを加えた本作。
きゃぴきゃぴ系だけど本当は一途なきゃぴ子、片思い中の君が代ちゃん、死にたがりの女の子。3人のヒロインを中心に、物語は進んでいきます。
ゆる可愛いイラストとは裏腹に、テーマはしっかり重めです。
普通の日常を幸せだと思わせてくれる作品。物語はほのぼのとしていて淡々と進んでいきますが、結末まで読めば絶対に泣いちゃいます。
Twitter発の話題作がついに書籍化!
『こぐまのケーキ屋さん』
『こぐまのケーキ屋さん』
カメントツ(著)、小学館
Twitter上で、初投稿からわずか6日という異例のスピードで書籍化が決まった『こぐまのケーキ屋さん』。
パティシエであるこぐまの可愛さにハマる人が続出しています。
ケーキ店を営むこぐまですが、まだまだ子供なので喋り方もたどたどしく、お金のこともよくわかりません。スイーツ作りの才能はピカイチ。ですが店員さんに作り方を聞かれると、そこはまだこぐまなのでちょっと何を言っているのかわからない……なーんてことも。
可愛らしいこぐまと、店員である青年のやり取りにほっこり癒やされる、心温まる漫画ですよ。
一度ハマると脱けだせない、シゲルワールド
『サラリーマン山崎シゲル』
『サラリーマン山崎シゲル』
田中光(著)、幻冬舎
部長を跳び箱にしたり、コーヒーのようにサバ缶を差し入れしたり……。
サラリーマンの山崎シゲルが部長に仕掛ける、絶対に怒られそうな言動の数々。ところが部長はそんな山崎にやんわり指摘しつつ、なぜかすべて受け入れてくれるのです。
部長のおおらかさが羨ましい反面、「そろそろ怒っていいんだよ!」と心の中で叫んでしまいます。
基本1コマ完結の漫画となっています。その言葉選びとシンプルな作風の中に溢れる笑いは病みつきになってしまうはず。人間関係に疲れたら、ちょっと変わった山崎シゲルワールドをのぞいてみませんか?
まったりな日常生活に癒される
『おしゅしだよ』
『おしゅしだよ』
やばいちゃん(著)、KADOKAWA
ニコニコした表情と短い手足(?)が可愛い、おしゅし(マグロの赤身)が主人公。回転寿司屋でアルバイトとして勤務するお寿司たちの日常とは?
「たびりゅよ(食べるよ)」「しょぺ(しょっぱい)」などの舌ったらずなおしゅしの口調のなんと可愛いこと。そのほか回転寿司でお馴染みのシャケやエビ、コハダなど、個性的な仲間たちのシュールなやり取りが笑いを誘います。
思わず吹き出してしまうような場面もあるので、外で読むときはご注意を。
クスッと笑えて心をほどく、ゆるふわ昆虫漫画
『ボクらはゆるく生きている』
『ボクらはゆるく生きている』
じゅえき太郎(著)、KADOKAWA
「脱力系」という表現とは遠いところにいそうな、カエルや昆虫。しかしこの作品に登場する彼らは、どこか人間くさくて憎めないやつらばかりです。
めんどくさがりなカエル、仕事ができない働きアリ、ボールにされるダンゴムシなど、生物としての特徴が上手く生かされています。
働きアリの世界は、人間社会でいう「会社」のなか。実際に会社で起こるようなあるあるネタも多く共感できるはず。また、昆虫たちの恋愛模様にもキュンとしたり切なくなったり……。
虫たちの抱える現実的な悩みに共感し、元気をもらえます。
今、もっとも心がなごむと話題の動物漫画
『クマとたぬき』帆(著)
『クマとたぬき』
帆(著)、KADOKAWA
捕食する者と捕食される者。そんな生き物同士が仲睦まじく日常を過ごす『クマとたぬき』。
里山で暮らす動物たちの生態が、さりげなくコミカルに描かれているところに注目です。
ほのぼの系の作品ですが、人間が里山を切り開いたがために、動物たちが不便な生活を強いられている場面には考えさせられるものがありました。
体が大きく太い爪と鋭い牙を持っていますが、クマは穏やかでとても優しい心の持ち主。対してたぬきは臆病なのに好奇心旺盛で、クマにサポートされながらいつも楽しいことを探しています。
ちなみに、目を凝らさないと見えないほど小さい脇役のカマドウマが隠れています。ぜひ探してみてくださいね。
男性に読んでほしいと話題のこの一冊
『生理ちゃん』
『生理ちゃん』
小山健(著)、KADOKAWA
生理(月経)は、女性にとって切っても切れない関係であり、上手く付き合っていかなくてはならない相手です。
そんな生理を擬人化したのが本作です。
月に1度女性たちの前に現れ、腹にパンチをお見舞いし、血を抜き取っていき、イライラを増幅させるアイツ……!
悩める女性たちを次々と満身創痍にしていく生理ちゃんですが、ときには女性たちの気持ちを代弁してくれます。
生理ちゃんのほか、性欲くんも登場。女性はもちろん、男性にも読んでほしい作品です。
たった4コマとあなどるなかれ……
『ざわつく4コマ』
『ざわつく4コマ』
せきの(著)、ワニブックス
クセが強くてシュール、タイトル通りSNS上をざわつかせた『ざわつく4コマ』。
突如として空気の読めない人が入り込んで変な空気感を作り出したり、一生懸命知らない人を応援したり……。日常の中に突如として入り込んできた異物が、じわじわと“ざわつく”世界を繰り広げます。
くだらないネタの数々に笑ってしまいなんだか悔しい……だけど面白い!
SNS上では読むことのできない書籍だけの書き下ろしも必見です。
純白ラブコメにトキメキが止まらない!
『パティシエさんとお嬢さん』
『パティシエさんとお嬢さん』
銀匙(著)、一迅社
パティシエの「彼」に片思い中のお嬢さん。週に1度ケーキを買いに来るも、なかなか彼とは込み入った話ができません。一方の彼も、実はお嬢さんのことを気に入っているのですが……。
ケーキ屋のパティシエと、常連客のお嬢さんとの可愛らしい恋物語です。
まるで初恋でもしているかのようになかなか発展しない2人の関係を、やきもきしながら見守っている読者も少なくないでしょう。
店員と客という立場が邪魔していた2人ですが、不器用ながらも少しずつ愛を育くんでいく様子にほっこりします。
Twitterで話題の超脱力系子育て漫画
『ぎゅうにゅう日記』
『ぎゅうにゅう日記』
ぎゅうにゅう(著)、主婦と生活社
忖度なし、綺麗事なしで育児の様子を綴る母・ぎゅうにゅうさん。長女のとうにゅうちゃんが1歳になった頃からの日々が赤裸々に描かれます。
クールだけど言動が可愛らしい母と子のやり取りが、とにかくシュールでユーモアたっぷりです!
素直でまっすぐだからこそ、ぎゅうにゅうさんがハッとするような言葉を発言するとうにゅうちゃん。
とうにゅうちゃんだからこその発想が楽しく、これが病みつきになってしまいます。
後に次女のれんにゅうちゃんも誕生。とうにゅうちゃんのお姉ちゃんとしての成長っぷりにも注目ですよ。
読んだら病みつきになってしまう、ゆるい空気感がたまらない!
SNSへの投稿だからこそ自由度が高く、シュールで独特な個性を持った作品がたくさん生まれるのかもしれません。そして一度読めば病みつきになってしまう、そんな魅力が詰まっています。
疲れたときや落ち込んだときに、あなたを癒やしてくれるかもしれません。
ぜひ、自分にぴったりな漫画を探してみてくださいね。
楽しい!だけがネットじゃない……。