災害が起こる前に読みたいおすすめ防災本|今から災害に備えよう!
2000年以降、地震や台風、洪水など予想できない大きな災害が増えました。災害リスクがあるからこそ、防災意識を高めることは重要なことです。
非常食などを準備しているという方も多いかもしれませんが、実際に災害が起きたときにどうすれば良いのか分からない……という方も多いのではないでしょうか。
ここではそんな、災害時に役立つ本を紹介します。
子どもから大人まで分かりやすい!
『4コマですぐわかる みんなの防災ハンドブック』
『4コマですぐわかる みんなの防災ハンドブック』
草野かおる(著)、渡辺実(監修)
ディスカヴァー・トゥエンティワン
16年にわたり防災活動にかかわってきたイラストレーター・草野さんのブログが書籍化。
地震・火災・津波などの災害の基本的なことから、停電対策、非常時のアイディア、放射能対策まで紹介されています。
被災時のメンタルケアや防犯対策など、突然のことでなかなか気が回りにくい部分まで言及されているのも魅力的。
さらに、ポイントごとに4コマでわかりやすく説明されているのもポイントです。
子どもでもイラストから防災を学ぶことができます。防災のハンドブックとして持っておくと安心な一冊です。
自衛隊のノウハウが詰まってる!
『自衛隊防災BOOK』
『自衛隊防災BOOK』
マガジンハウス(編)、自衛隊/防衛省(協力)
マガジンハウス
災害時、真っ先に人命救助にあたる自衛隊員たちには、万が一に備えるためのサバイバル術が身につけてられています。
子どもや高齢者など、逃げるのに時間がかかる人と共に避難するときにはどうすれば良いのか? という疑問から、海で災害にあったらシャツを浮き輪にして生き延びる、といったあまり一般的に浸透していない情報まで、100のテクニックが詰まった防災本です。
レンジャーのようにヘビなどを食べて飢えをしのぐ……とまではいきませんが、一般人でも活用できるノウハウがたくさん詰まっているのでとても参考になります。
家族向けにはこの本
『大震災サバイバルBOOK 家族を守る200のテクニック』
『大震災サバイバルBOOK 家族を守る200のテクニック』
主婦の友社(編)、テレンス・リー(監修)
主婦の友社
自分の身を守ることだけでなく、災害では家族の身も守ることも頭をよぎるでしょう。しかし、守る術を知らなければ、家族にまで気を回すことができません。
もしものときに家族でどう対処していったらいいのか? 会社で地震にあったら? など、シチュエーション別で細かに対処法を知ることができます。
堅苦しい文章はなく、クイズ形式で読み進められるようになっているため、家族で一緒に防災について考えられるのもポイントです。
監修を担当しているのは、危機管理コーディネーターも経験したテレンス・リーさん。その道のプロ監修だけあって、安心して読めます。
心も備えておこう
『いつ大災害が起きても家族で生き延びる』
『いつ大災害が起きても家族で生き延びる』
小川光一(著)、ワニブックス
万が一に備えて防災グッズを準備したり、非常食を用意したりしている人はいるでしょう。しかし、災害にあったときの気持ちの面での準備はできているでしょうか?
本書は、防災士である小川光一さんが防災のプロ目線でつづった本です。
地震・津波・水害・火山・雪害など状況別の対処法のほか、災害心理が丁寧に書かれているのが特徴。
人は災害時にどのような心の変化をするのか、「凍り付き病」「戻ってしまう病」といった症状になってしまったときにどうしたらいいのかが分かるため、事前にシミュレーションすることもできますよ。
絵本タイプの災害を知るため本
『親子のための地震イツモノート』
『親子のための地震イツモノート』
地震イツモプロジェクト(編)、寄藤文平(絵)
ポプラ社
家族で防災について考えたい、災害に備えたいと考えるのであれば、こちらの本がおすすめです。絵本形式なので、小さな子どもも防災に関心を寄せることができます。
何よりページ数が程よく、いつでも見返して地震について復習することも可能ですよ。
内容は「イツモノート」というだけあって、普段からしておきたい備えについての説明が十分に載っています。
普段から地震に対しての備えができているか、復習がてらチェックにも使えそうです。
ママたちに贈る、実体験に基づいた本
『被災ママ812人が作った 子連れ防災手帖』
『被災ママ812人が作った 子連れ防災手帖』
つながる.com(編)、KADOKAWA
実際に被災した812人のママの声をもとに作られた一冊。
自宅や外出先で災害が起こったときに子どもを守る手段、乳幼児や被災した子どものケアなど、ママ目線の目からウロコの情報がたっぷり収録されています。
厳選されたグッズも紹介されており、実用性もばっちりです!
被災した方の体験も収録されています。実際に被災したらどのような状況が想定されるかを考えるきっかけになるでしょう。
たとえば妊娠中に被災した場合、病院で被災した場合、避難所や仮設住宅での避難生活など……。被災した人にしかわからないリアルな情報は貴重なものです。
単身の女性にはこの本
『女性目線で徹底的に考えた防災BOOK』
『女性目線で徹底的に考えた防災BOOK』
マガジンハウス
家族での避難なら、助け合いである程度困らない避難生活を送れるかもしれません。しかし、女性で単身の場合はどうでしょう。
近場に友人など頼れる人がいればいいですが、1人では心細い人も多いはずです。周囲も被災している中、周りに助けを求めるのにも抵抗がありますよね……。
万が一の災害のために、できるだけの対策はしておきたいもの。本書は、家族が近くにいる女性はもちろん、なかなか周囲に頼れない単身女性にもおすすめできる本です。
気が動転していると気付きにくい、被災時、避難時に起こる得る女性特有の悩みや対策について言及されています。
被災後、食に困らないために
『おかあさんと子どものための防災&非常時ごはんブック』
『おかあさんと子どものための防災&非常時ごはんブック』
草野かおる(著)、木原実(監修)
ディスカヴァー・トゥエンティワン
災害後、すぐに災害物資が行き渡るわけではありません。人によっては、避難先で何日も食事を口にしない状況に立たされることもあるでしょう。そうしたとき、食についての備えは重要です。
とはいえ、電気や水道などがストップしている状況で日常の食事ができるわけではありません。
それでは、普段の食事がとれない状況でどういった非常食が作れるのでしょうか? 本書では前半に防災時の対策、後半に被災した際の食事やレシピが掲載されています。知っておけば必ず重宝するはずです。
家について1から考える
『満足できる家づくり たった50の方法』
『満足できる家づくり たった50の方法』
快適な家づくりを考える会(著・編)
主婦と生活社
就寝中、あるいは入浴中、団らん中に災害に見舞われることだってありますよね。
もし自宅で被災した場合、ご自身の自宅は安全といえるでしょうか? 防災グッズがいくら整っていても、家の環境が良くないと逃げ遅れる可能性もあります。
本書は、耐震や住み心地を考えたときに間取りなど家づくりをどうするかに言及した本。特に耐震対策については、タメになる部分が多いことでしょう。
これから新しく家を購入したいと思っている人、中古マンションなどを買ってリフォームしたいと考えている人は必見です。
ペット飼育者は読んでおきたい
『いぬとわたしの防災ハンドブック』
『いぬとわたしの防災ハンドブック』
いぬの防災を考える会(著)、PARCO出版
被災地では、被災してはぐれてしまった、あるいは被災をきっかけに飼育放棄されるペットがいます。
飼育放棄は極端なケースがですが、みなさんは被災してもなおペットに気を配れる自信はありますか?
ペットと安全に非難するには、日ごろからペットOKの避難所を知っておく、避難のためのしつけをしておくことといった心構えが大切です。
本書は、そんなペットとの避難を想定したやっておきたいことがまとまったハンドブック。1冊でペットのことを考えた防災から避難生活まで知ることができます。
備えあれば憂いなし!まずは本で知識を得てみては?
地震や台風、洪水など日々災害のリスクにさらされている日本だからこそ、被災してからでは遅いこともあります。事前に災害に対しての知識をつけて、備えておくことが大切です。
まずは本を読んで、災害に対する知識を身につけてみませんか?
ご紹介した本以外にもさまざまな防災の本があるので、自分に合った本を見つけてみてください。