おすすめ ホラー漫画|その怖さがクセになる!
更新日:2019/12/6
怖い、怖い……と思いながらついついページをめくってしまうホラー漫画。ドキッとしたり、ハラハラしたり、昔から人を惹きつけてやまないジャンルです。
最近はほのぼの系の漫画しか読んでいないという人、久しぶりにハラハラドキドキしたいという人は必見! ここでは、おすすめのホラー漫画を厳選してご紹介します。
純粋なホラー、心理サスペンスあり。妖怪ものやファンタジーな作品も。ぜひ、どっぷりとホラー作品に浸ってください。
『サユリ』
『サユリ』
押切蓮介(著)、幻冬舎
やっと手に入れたマイホーム。もしその家にとんでもない恐ろしい何かが存在するとしたら……?
得体の知れない何かに次々と殺されていく、ジャパニーズホラーならではの展開。そのなかには家族のあり方など、ヒューマンドラマ的な部分も含まれていてグッと引き込まれます。
恐怖が狂気へと展開していく様子。それがきっと、人間の本当の怖さなんだと思い知りました……。
幽霊よりも、生きている人間のパワーのほうが圧倒的に存在感があることを訴えている本作。良質なホラー漫画です。
『地獄先生ぬ~べ~』
『地獄先生ぬ~べ~』
岡野剛(著)、真倉翔(原作)、集英社
「ぬ〜べ〜」の愛称で生徒たちから慕われている小学校教師の鵺野鳴介。そんな彼の左手は、妖怪や悪霊を退治できる「鬼の手」であるという秘密が隠されていた――!
「週刊少年ジャンプ」の黄金期を支えていた漫画の1つである『地獄先生ぬ〜べ〜』。
ギャグと青春、ちょっとセクシーな場面も登場する王道の少年漫画……ですが、読んでトラウマになった方もいるのかもしれません。わたしもその1人です……。
ぬ〜べ〜が生徒のために妖怪をやっつけるだけのヒーロー活劇ではありません。妖怪が危害を加えてくるのには、人間の方にも原因があることなど、読者に教訓も投げかけてくれます。
大人になった5年3組の生徒たちが再び大活躍する、12年ぶりの続編『地獄先生ぬ〜べ〜NEO』もおすすめです!
『うしろの百太郎』
『うしろの百太郎』
つのだじろう(著)、講談社
つのだじろうさんの代表作。1970年代に急激にブームとなった”オカルト作品”の火付け役とも言われる作品です。
「うしろの百太郎」とは、主人公の後一太郎の守護霊のこと。
超常現象に常に悩まされている一太郎がピンチのとき、必ず救ってくれるのが守護霊であるうしろの百太郎なのです!
心理研究家でもあるつのださんは、遊びでやるこっくりさんなど、霊をもてあそぶことに警鐘を鳴らし、守護霊の存在や先祖の大切さなどを訴えていることでも知られています。
本作では、明日、あなたの身にも起こるかもしれない現象が丁寧に描かれていますよ。
『ムヒョとロージーの魔法律相談事務所』
『ムヒョとロージーの魔法律相談事務所』
西義之(著)、集英社
「ムヒョロジ」「ムヒョロー」などと略され愛される西義之さんの人気作。
六氷魔法律相談事務所の所長の六氷透が、助手であるロージーとともに事務所を切り盛りしています。
事務所に相談にやってくるのはあの世に行くべき霊。
彼らがなぜ浮遊霊になってしまったのか? どうしてこの世とあの世のはざまでフラフラしているのか? などを探り、裁き、あの世に送り出す物語です。
幽霊が非常におどろおどろしく描かれています。
『見える子ちゃん』
『見える子ちゃん』
泉朝樹(著)、KADOKAWA
女子高生のみこは、ある日突然、異形のモノが見えるようになる。
しかし、あまりの怖さから無視を決め込み、そんな化け物たちに”見えている”ことを気づかれないようにする。なぜならみこは、霊媒師でもなければ、すごい能力を持った人間でもないから――。
ほんわかギャグ満載な女子高生の日常と思いきや、突然現れるおどろおどろしい魑魅魍魎たち。また、親友のハナは化け物を引き寄せる体質らしく、常に何かしらの化け物が取り憑いていて、みこは大変!
可愛い彼女たちの絵のタッチとは明らかに違う、グロテスクな描写に思わずゾッとしてしまいます。
登場する化け物たちはどんな存在なのか、はっきり描かれていないところに、より不安を感じるんですよね……。
『座敷女』
『座敷女』
望月峯太郎(著)、講談社
深夜、隣人を訪ねてきたロングヘアーの異様な雰囲気を漂わせる女を見たヒロシ。それ以降、ヒロシはその女につきまとわれるようになり――。
あの手この手で、一方的に常軌を逸したアプローチをしてくる女、サチコ。ヒロシがどんなに罵倒しようとも、永遠とつきまってきます。
サチコの恐ろしさはもちろん、だんだんと追い詰められて壊れていくヒロシの姿がこれまた恐ろしいです……。
これから一人暮らしを考えている方は、絶対に読んではいけません。
『不安の種』
『不安の種』
中山昌亮(著)、秋田書店
日常に潜むこの世のものではない”何か”に、彼らはふとした瞬間出会ってしまう。
はたしてそれは、妖怪なのか悪霊なのか……。”何か”が光のない眼でこちらをじっと見つめている――。
1話完結のショートショート・ストーリー集。なんとも形容し難い不気味な存在のそれは、1度見たら忘れられなくなるような不気味さに満ちています。
さらに怖いのが、物語の中に実在する場所が描かれていること! もうそこには行けなくなっちゃいます……。
何気ない他人の日常を見ているだけなのに、まさに「不安の種」が脳内に植えつけられる漫画です。
『幻妖の迷図』
『幻妖の迷図』
蓮見桃衣(著)、幻冬舎
怖さにプラスして「華憐」「妖艶」「綺麗」の要素が含まれる、なんとも美しい作品がこちら。とにもかくにも、登場する男性妖怪がカッコよすぎます……!
わかりやすいストーリーもまた、作品にハマる理由の1つ。オカルトすぎるのはちょっと……でもホラー作品を楽しみたい、という人にピッタリです。
一風変わった拝み屋の春日が、人間に害を与える妖怪に立ち向かい解決していくストーリー。
出会う妖怪は非常に容姿端麗で艶やか。華麗に浮遊している姿は、きめ細かいところまで眺めていたいものです。
『あぶな坂HOTEL』
『あぶな坂HOTEL』
萩尾望都(著)、集英社
『ポーの一族』『11人いる!』など、いまもファンの多い萩尾望都さんのホラー作品です。
舞台は、現実を受け入れられないでいる霊たちをお客にする、この世とあの世の間に建つ「あぶな坂HOTEL」。
心に闇を抱えたお客さんは、いったいどこへ向かうべきなのか……。
ホテルに集ったお客さんをドラマ仕立てにしたショートストーリーが4本収録されており、中にはつい涙を流してしまうような物語も。
ミステリー、ラブコメディ、心理サスペンスなど、数多くのジャンルで活躍する萩尾さん。そんな萩尾さんの、ホラーファンタジー作品を楽しめる作品です。
『ギョ』
『ギョ』
伊藤潤二(著)、小学館
沖縄旅行にやってきたカップルの、忠と華織の周りでは、不可解なことばかり起きていた。
その正体は、機械のような足が生えている、ゴトゴトと走り回る魚だった――。
嫌悪感を覚えるほどグロテスクな描写に、思わず目を背けてしまいそうになる本作。歩行する魚が次々と海から上陸、忠の叔父で科学者の小柳が研究に関わり、物語はさらに混沌を深めていきます。
怖いのにちょっと笑える場面が箸休めといったところでしょうか。しかし、ノンストップで続く伊藤潤二ワールドはとどまることを知りません。
もちろんノンフィクション作品ですが、なぜか「もし、こんなことが起こったら……」と不安を煽ってくる漫画です。
マンネリ気味の日常に刺激的なホラー漫画はいかが?
ホラー漫画と言っても、ただ怖いだけの漫画ばかりではありません。
霊的な怖さ、得体の知れないものの恐怖、人間の欲望や羨望……ひとことでは語ることのできない恐怖がたくさんあります。
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