スキマ時間で読める!とにかく笑えるエッセイ本
更新日:2017/9/26
疲れた時こそ、面白い本を読んで笑いたくなりますよね。
今回のテーマは「とにかく笑える! エッセイ本」。
読書を通じてとにかく笑いたい! という時におすすめの作品を揃えました。
エッセイなので1話1話が短く、サクサクと読み進めることができます。スキマ時間の気分転換にぴったりですよ。
想像を超えた爆笑エピソード満載!
『ド・レミの子守歌』
平野レミ(著)、中公文庫
料理家・平野レミさんの妊娠、出産、子育てエッセイ本。
天真爛漫でユニークなイメージが強いレミさんですが、想像を遥かに超えるエピソードは爆笑必至です。
私が好きなエピソードは、第二子の出産間際に芝刈り機を購入し、夢中になって芝を刈る話。想像するとつい吹き出してしまいます。
その反面、「子どもはかわいいけれど、朝から晩まで一年中子どもに合わせていると、これでいいのかしらという思いが、ふと頭をかすめることがある」という、多くの母親が持つ葛藤も描かれており、レミさんに親近感を感じる1冊でもあります。
無気力文学の新ジャンル、妄想エッセイとは?!
『去年ルノアールで 完全版』
せきしろ(著)、マガジンハウス
「無気力文学の金字塔」と呼ばれる、せきしろさんの妄想エッセイ集。
暇つぶしに入った喫茶店やカフェで、少し変わった人を発見し、こっそりと観察……誰しもが一度は経験したことがあるのではないでしょうか。
本書では、「クリームを抜いたアイスココア」を注文する女性、「CDを忘れてセリーヌ・ディオンが聴けなかった」ため勃発する夫婦の喧嘩など、いそうでいない人たちのエピソードがぎっしり詰まっています。
笑えます。巻末の西加奈子さんによる解説も、本書をさらに盛り上げてくれます。
気に入った方は、星野源さん主演のドラマもぜひチェックしてみてください。ほどよくゆるい作風が癖になりますよ。
クリームシチュウはごはんに合うの?
『Syunkonカフェ雑記』
山本ゆり(著)、扶桑社
料理家・山本ゆりさんのエッセイ&レシピ本。
月間600万アクセスを集めるブロガーであり、大阪府出身の山本さん。コテコテの関西弁で綴られるおもしろ話に、私は何度吹き出したか分かりません。
「クリームシチュウはごはんにあうか」など、誰もが一度は考える? 疑問をテーマにしているので、分かる分かる! と共感しながら楽しめます。
(ちなみに、山本さんの義実家はシチューはおかずにならない派なのだそう。山本さんは、付け合わせにからあげを作るなんて、豪華すぎ!と突っ込んでいます)
爆笑もののエッセイに加え、簡単レシピもついているので、お得感のある1冊ですよ。
電車で読む時は気を付けて!
『もものかんづめ』
さくらももこ(著)、集英社
『ちびまる子ちゃん』でおなじみ、さくらももこさんのエッセイ本。
笑えるエッセイ本というと、この作品をピックアップする方も多いのではないでしょうか? 私もその一人で、昔から大好きな作品です。
描かれているのは、さくらさんの日常や周囲の人のこと。
「覚えたい単語を100回書かなければならない」睡眠学習枕のエピソードは、何十回と読み直していても毎回笑ってしまいます。(覚えているのは枕のおかげなのか、果たして……?)
こちらの作品、なんといっても驚きなのが、読み手の年齢を問わず面白いこと。いつ読み返しても爆笑できる作品なんです。
電車の中で読む場合は、気をつけてくださいね。
笑えるエッセイで気分転換を
どの作品も面白さは保証できます。気分転換をしたいときにぜひ読んでみてください!
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今回ご紹介した書籍
『ド・レミの子守歌』
平野レミ(著)、中公文庫
『去年ルノアールで 完全版』
せきしろ(著)、マガジンハウス
『Syunkonカフェ雑記』
山本ゆり(著)、扶桑社
『もものかんづめ』
さくらももこ(著)、集英社