美輪明宏さんの言葉が心を捉える『乙女の教室』
『乙女の教室』
美輪明宏(著)
集英社
発売日:2008/08/30
あらすじ・本内容
「みなさま、ごきげんよう」
『乙女の教室』は、著者である美輪明宏さんの美しい挨拶から始まります。
本書では、「イマドキの常識や世間の思惑に振り回されない凜々しい女性」になるための愛に溢れた講義が記されています。
『乙女の教室』は、シンガーソングライターであり俳優、演出家でもある美輪明宏さんの著書として、2008年に刊行されました。
美輪さんは、改名する前の丸山明宏さんであったときから多くの本を世に送り出しています。
本書のルーツは女性誌『MORE』での美輪さんによる人気連載です。
読者の心を捉えたその言葉は『愛の話 幸福の話』、『美輪明宏のおしゃれ大図鑑』、『乙女の教室』の3冊にまとめられ、本書は完結編として位置づけられています。
躊躇せず、手にして欲しい一冊
装丁が上品で「乙女」と名のついた本書に手を伸ばすことを躊躇する人がいるかもしれません。
しかし、心配はいりません。タイトルの乙女は楚々とした無口な女性を指しているわけではないと、美輪さんが本書の中で明かしています。
「乙女とは、乙な女」
「みっともないことは、しない。言わない。聞かない。それが乙な女です」
美輪さんの優雅な微笑みが浮かぶような言葉たちではないでしょうか。
タイトルどおり、本書のページをめくったときから美輪さんの教室が始まります。
ときには辛口な表現で「若い女性が陥りやすい錯覚」から読者の目を覚まさせてくれます。
巻末には永久保存版の美輪語辞典もあり、読者はいつでも好きなときに美輪さんの知識と経験の果実に触れることができるでしょう。
今回ご紹介した書籍
『乙女の教室』
美輪明宏(著)、集英社