これは読まなきゃ損!東野圭吾のおすすめ小説10選
更新日:2019/1/31
東野圭吾さんの小説作品を購入しようと書店に行くと、書棚を2~3段占領しそうな勢いに驚かされます。
それほど多作な東野さんのおすすめの小説を、涙を飲んで厳選し、独断と偏見で「読まなきゃ損!」な10作品をご紹介します。
まだ読んだことのない作品があれば、ぜひ読んでみてくださいね!
『どちらかが彼女を殺した』
『どちらかが彼女を殺した』
講談社
かわいがっていた妹・園子が死んだ。警察官である兄・和泉康正は、妹の恋人と妹の親友を疑うが……。果たしてどちらが妹を殺したのか――?
「加賀恭一郎シリーズ」の3作目。全ての手がかりは本の中に用意されており、読者に真実を投げかけるタイプの作品です。
犯人は誰か? 袋とじに書かれた解説を読まずに、あなたは真相に辿りつけるでしょうか?
『麒麟の翼』
『麒麟の翼』
講談社
金属メーカー会社の部長・青柳武明は、ある夜会っていた人物に刺され、最後の力を振り絞って麒麟の翼像までたどり着く。
こと切れた武明が持っていた折り鶴は、武明から息子・悠人への最期のメッセージだった――。
「加賀恭一郎シリーズ」9作目。映画化もされており、シリーズ最高傑作との呼び声高い作品です。
2012年には実写映画化もされた本作。ただ事件を解決するだけでなく、人間ドラマも存分に盛り込まれているところが魅力です。
『眠りの森』
『眠りの森』
講談社
高柳バレエ団の事務所で、1人の男が殺されていた。被疑者はバレエ団のプリマの浅岡。バレエ団側は、正当防衛を主張するのだが――。
「加賀恭一郎シリーズ」2作目。華やかなバレエ団を舞台に、加賀刑事の恋が描かれる作品です。
「本当に正当防衛だったのか?」
加賀は、それぞれの団員の思惑からもつれていく事件の謎解きと、恋の成就の両方を手に入れられるのでしょうか。
『プラチナデータ』
『プラチナデータ』
幻冬舎
犯罪捜査に、DNAの科学データが使用されるようになった近未来。日本は、DNA捜査によって検挙率100%、冤罪率0%を目指していた。
あるとき、システム開発者が殺される事件が発生。なんとシステムが事件の犯人と断定したのは、主任解析員の神楽だった――。
ハラハラの展開を楽しみたいなら、この作品をおすすめします。
殺人の疑いをかけられた警視庁特殊解析研究員の神楽が、追われながらも真犯人を追跡。謎の言葉「プラチナデータ」に秘められた陰謀とは……?
『容疑者Xの献身』
『容疑者Xの献身』
文藝春秋
天才数学者の石神は、アパートの隣人である花岡靖子に好意を寄せている。
ある日靖子は、訪ねてきた元夫を口論の末殺してしまう。石神は靖子とその娘を守るため、手を差し伸べるのだった――。
「探偵ガリレオシリーズ」の3作目。湯川の大学時代の友人である石神の恋が描かれます。
事件の真相に行き詰った草薙刑事が湯川に相談。そして石神の存在が事件に関係していることを突き止めます。石神の計算し尽くされた犯罪に驚愕する湯川ですが、はたしてこの事件の結末は……?
『真夏の方程式』
『真夏の方程式』
文藝春秋
「子どもは論理的でないから嫌い」だと豪語する湯川が、ひょんなことから夏休み中の小学生、柄崎恭平の宿題を手伝うことに。
恭平の叔母が経営する旅館に泊まることになった湯川。なんと客の1人が行方不明となり、翌日変死体となって見つかった――。
「探偵ガリレオシリーズ」6作目。
ある人物の人生がねじ曲げられないよう、今までにない熱血ぶりで事件の解明に当たる湯川が見られる作品です。湯川、草薙刑事、内海刑事のチームワークも非常に素晴らしいですよ。
『聖女の救済』
『聖女の救済』
文藝春秋
パッチワーク講師を務める真柴綾音は、夫の義孝から、子供ができないことを理由に離婚することを告げられる。その数日後、自宅で義孝が死んでいるのが発見された。
捜査に当たった草薙刑事は、綾音に一目惚れしてしまう――。
「探偵ガリレオシリーズ」5作目。
綾音が義孝を殺したと分かってる上で、どのように犯罪を犯したのか? 読者はそれを解明していきます。今回も驚愕のトリックが待ち受けていますよ。
草薙刑事の恋の行方にも注目です。
『流星の絆』
『流星の絆』
講談社ほか
洋食屋の経営者夫婦が殺され現金が奪われる事件が起こる。夫婦の子どもである3兄妹は、まだ見ぬ犯人への復讐を誓うのだった――。
大人になった3人は、犯人だと目星をつけた人物に罠をしかけます。ところがそのとき、妹の静奈に予測不能の事態が起こるのです。
東野作品には珍しいハッピーエンドのこの作品。苦い結末に慣れた東野ファンには新鮮に感じられるのではないでしょうか?
『マスカレード・ホテル』
『マスカレード・ホテル』
集英社
都内で不可解な連続殺人事件が発生。次の犯行現場として浮上した超一流ホテルへの潜入捜査が決定したが、容疑者やターゲットは不明のままだった――。
「マスカレードシリーズ」の1作目。潜入捜査に入った新米刑事の新田浩介とホテルのフロントクラーク山岸尚美のコンビが作品の味わいを深めています。
潜入捜査でフロントに立つことになった新田刑事とフロントクラークの尚美は、いがみあいつつも、やがてお互いに信頼と尊敬の念を抱くようになります。
2人が、事件解決に向けて力を合わせながら距離を縮めていく様子が楽しめる作品ですよ。
『ラプラスの魔女』
『ラプラスの魔女』
KADOKAWA
警備会社を解雇された武尾徹は、不思議な能力を持つ羽和円華の身辺警護に当たることに。
そんな中、硫化水素中毒死による不可解な2つの事件が発生。2つの事件には円華が事件現場で目撃されたという共通点があった――。
東野さんのデビュー30周年を記念して刊行された『ラプラスの魔女』。
未来予知というSF要素やミステリ、サイエンスなど多彩なテーマが絡んでおり、さまざまな登場人物の視点からストーリーが展開していくのが特徴です。
一方で事件の根幹にあるのは人間の憎悪。そしてそれを救うのも人間同士の愛情という、東野作品らしさも残っています。
読み応え抜群の東野圭吾作品!
筆者が独断と偏見で選んだ、東野圭吾さんのおすすめ小説の10作品をご紹介しました。どれも読み応えのある長編ですので、少しずつ読もうとすると先が気になって仕事や家事が手につかなくなります。
東野さんの作品は、やはり時間がある時に一気読みするのが良さそうです……!
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