おすすめ 片付けコミックエッセイ|読めば片付け・掃除上手になる!
更新日:2017/11/7
あなたは、片付けって得意でしょうか。
部屋の床には常に何かしら散らかっている、片付けの指南本を読んでも実践することなく今度はその本が床に……なんてことありませんか?
そんなみなさま! 今年こそ「汚部屋」から「お部屋」を目指しませんか?
筆者が目をつけたのは「普通の漫画としても楽しめて、片付けの知識も得られるコミックエッセイ」。
片付け術を紹介した作品から、片付けることのできない人の生活を描いた作品まで、個性ある片付けコミックエッセイをご紹介します!
片付けるための技術とは?
『片づけられない女のためのこんどこそ!片づける技術』
池田暁子(著)、文藝春秋
「貯める技術」や「整理術」も人気の、池田暁子さんのロングセラーコミックエッセイです。
イラストレーターである池田さんの自宅兼仕事場は、床の7~8割が物で埋め尽くされている……という衝撃の現場を覗くことから始まります。
本作は、本当に片付けが苦手だった池田さんのお部屋が、徐々にきれいになっていく様子を描いています。「とにかく部屋が汚い!」「もともと片付けが好きな人の指南本は共感できない」という方にぴったりの一冊です。
作中に汚部屋チェックシートがあるのですが、みなさんはいくつ当てはまるでしょうか?
まずは”気づく”ことから始めよう
『ダメな自分を認めたら、部屋がキレイになりました』
わたなべぽん(著)、KADOKAWA
「今度こそ片付けよう!」とは思うけれど、3日ほどでリバウンド。どこから手を付けていいか分からない。そんな著者のわたなべさんが己と向き合い、片づけをしていきます。
「気付くと物が増えているけれど捨てられない」という方にピッタリの一冊です。
汚部屋あるあるがたくさん紹介されているのですが、「何かを踏んでケガをしたことがある」「チケットの半券が捨てられない」など、思い当たることだらけでした……。
「物を持っていると安心する」ことに対し、意識を変えようと思えた一冊です。
久々に実家に帰るととんでもないことに!
『家族が片づけられない』
井上能理子(著)、イースト・プレス
お母さん、お願い、掃除して……。
久しぶりに帰った実家は、とんでもないゴミ屋敷になっていた!! (帯より)
うつ病になりかけていた井上さんは、母からの「うちで少し休めば」という電話がきっかけで実家に帰ります。ところが、実家で井上さんが目にしたのは……。
井上さん自身は、掃除が好きな方なのだそうです。しかし、井上さんが上京したことで”片付けられない”人たちだけになった実家はゴミ屋敷に。そうして井上さんは「うつ病を治している場合じゃない!」と、実家の片付けを始めるのです。
家族にも片付けてもらおうとするも喧嘩になってしまうなど、井上さんと家族とのやり取りが丁寧に描かれています。
エッセイなので、普通の漫画のようにハッピーエンドで終わらないところが、このエッセイをよりリアルに感じられるところではないでしょうか。
「夫が協力してくれない!」そんなときは。
『片づけられない・捨てられない夫を変えて汚部屋がキレイになりました』
まきりえこ(著)、扶桑社
子供が生まれ、海辺のマンションに住み、これって幸せ……かと思いきや、部屋の中が汚い。夫の荷物であふれる我が家からの脱出を目指して、著者・まきさんが奮闘します!
「旦那さんが片付けに協力してくれない!」という方も多いのではないでしょうか。そんな旦那を変えるためのコツを教えてくれるコミックエッセイです。
旦那さんと息子さんに「部屋がきれいだと気持ちいい」と思ってもらえるまで試行錯誤を重ねたまきさんの努力が伝わってきます……。
最後にお部屋の様子をビフォー・アフターの写真で見れるのですが、変わりすぎて驚きますよ!
いつか自分にも起こりえるかもしれない
『そのとき、あなたは実家を片づけられますか?』
小山田容子(著)、扶桑社
本作は、高齢者となった親たちが住む実家を片付けることがテーマのコミックエッセイです。
このエッセイを読んで最初に思ったことは、「近い将来、自分の両親だってこうなるかもしれない」ということ。ハッとさせられた一冊です。
年をとると目が見えにくくなりホコリやゴミに気づけなくなったり、記憶力が低下し物を置いた場所を忘れてしまったり……。「片付けをしない=単純に片付けが億劫」だと思っていた自分を改めようと思いました。
片付けをするだけでなく、その後どうすればいいかまでが書いてあるのでとても参考になります。
モノを捨てれば幸せになれる!?
『断捨離アンになろう!』
鈴木淳子(著)、川畑のぶこ(監修)
ディスカヴァー・トゥエンティワン
いざモノを捨てようとすると何から始めたらよいかわからないものですよね。
本作では、主人公が「断捨離アン」として暮らしていく過程で、「モノを捨てれば福がくる」という通り、本当に福がやってきた経験を面白おかしく描いています。
そして、周囲の人々にも明るくモノを捨てることを伝染させていくのです。
本当に好きなモノだけに囲まれて暮らすこととは、自分にとって必要なモノを選択すること。それが人生の選択にもつながっていきます。
共感のできる一冊を!
ひとくくりに「片付け」といっても、片付けられない理由は人によってさまざまです。
自分が共感できるコミックエッセイを見つけて、読んでみてはいかがでしょうか?
今回ご紹介した書籍
『片づけられない女のためのこんどこそ!片づける技術』
池田暁子(著)、文藝春秋
『ダメな自分を認めたら、部屋がキレイになりました』
わたなべぽん(著)、KADOKAWA
『家族が片づけられない』
井上能理子(著)、イースト・プレス
『片づけられない・捨てられない夫を変えて汚部屋がキレイになりました』
まきりえこ(著)、扶桑社
『そのとき、あなたは実家を片づけられますか?』
小山田容子(著)、扶桑社
片付けず、そのままにしておくとこんなことが……。