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2020年 本屋大賞ノミネート作品を一挙ご紹介!


更新日:2020/1/24

2020年 本屋大賞ノミネート作品を一挙ご紹介!

2020年1月21日に、本屋大賞のノミネート作品が発表されました!

ここでは、ノミネートされた10作を一挙にご紹介します。

日頃から本に親しんでいる書店員が選んだのはどんな作品なのか? そして、どの作品が大賞を受賞するのか!? 楽しみですね!

※作者名を50音順に掲載

 

『medium 霊媒探偵 城塚翡翠』

『medium 霊媒探偵城塚翡翠』表紙

medium 霊媒探偵 城塚翡翠
相沢沙呼(著)、講談社

推理作家の香月史郎と、霊媒の城塚翡翠がタッグを組んでさまざまな事件に挑みます。

「すべてが、伏線。」という帯にふさわしい内容です。読んでいくうちに嫌な予感が膨らんでいき……読み終わった後は、もう一度最初から読まずにはいられなくなります!

あまり語りすぎるとネタバレになってしまうので、まずは一度読んでみてください。

 

『むかしむかしあるところに、死体がありました。』

『むかしむかしあるところに、死体がありました。』表紙

むかしむかしあるところに、死体がありました。
青柳碧人(著)、双葉社

「桃太郎」や「一寸法師」が、実はミステリーだった!?

表紙のイラストが目を引く本作は、誰もが知る昔話をモチーフにした5つの短編小説です。
コメディー作品と思うなかれ。正義のヒーローだと思っていた主人公に裏の顔があったり、おじいさんが殺されたり、超ブラックな展開が続きます。

密室、アリバイなど、読者が気になるトリックがふんだんに盛り込まれているので、本格的な推理小説としてしっかり楽しめますよ!

 

『ライオンのおやつ』

『ライオンのおやつ』表紙

ライオンのおやつ
小川糸(著)、ポプラ社

余命宣告を受け、瀬戸内のホスピス「ライオンの家」で余生を過ごそうと決めた雫の、切なくて温かい物語。自分の死生観について、見つめ直すきっかけをくれた一冊です。

ライオンの家では、「入居者が生きている間に食べたいおやつ」をリクエストできる時間があります。そのおやつに込められた思い出の数々に、自然と涙がこぼれました。

死が近づいてくる状況の中で、あなたならどんなおやつを頼みますか?

 

『夏物語』

『夏物語』表紙

夏物語
川上未映子(著)、文藝春秋

「自分の子どもに会いたい」と思うようになった38歳の夏子は、パートナーなしの妊娠を望むが――。

川上未映子さんの芥川賞受賞作『乳と卵』の登場人物たちが、作中でふたたび生き生きと描かれています。

第1部では、『乳と卵』の登場人物たちが紡ぐ、豊胸手術を望む姉・巻子の物語。第2部ではその続編となる、妹・夏子の物語が展開されます。
女性の出産・子育てや、LGBTに対する固定観念や倫理観にも切り込んだ、読み応えある作品です。

 

『熱源』

『熱源』表紙

熱源
川越宗一(著)、文藝春秋

第162回 直木賞にも選ばれた『熱源』は、北海道の樺太を舞台に、アイヌと東ヨーロッパの民族問題を描いた作品です。

主人公は、樺太出身のアイヌ民族のヤヨマネクフと、ロシア占領下の旧リトアニアで生まれたポーランド人ピウスツキ。激動の時代を生きる彼らは、故郷・家族・友人などを奪われていきます。

時代の波に翻弄されながらも、強く生き続けた2人に待ち受ける運命とは……?

 

『ムゲンのi』

『ムゲンのi』表紙

ムゲンのi
知念実希人(著)、双葉社

眠ったまま目が覚めない「イレス」と呼ばれる難病患者が、東京都内で4人同時に発生。医師の識名愛衣は、そのうち3人を担当することになった。
治療法がわからず苦悩していたとき、祖母の導きによってユタ(沖縄の霊能力者)の力を手に入れる。そして、患者の夢に入り込み魂の救済をする「マブイグミ」に挑むことに――。

トラウマを抱える愛衣が過去と向き合っていきながら、患者、とある連続殺人事件、そして23年前の事件の犯人・少年Xとの繋がりに迫っていきます。

医療、ミステリー、ファンタジーの要素が巧みに絡み合った、上下2巻の傑作です。驚きの連続でした。

 

『線は、僕を描く』

 『線は、僕を描く』表紙

線は、僕を描く
砥上裕將(著)、講談社

両親を亡くした青山霜介は、アルバイト先で水墨画の巨匠・篠田湖山に見いだされ、その世界に入り込んでいく――。

登場人物たちの心の機微が静かに繊細に、そして美しく綴られています。
また、言葉にするのが難しいと思われる水墨画の美しさをも、巧みに表現。目の前に情景が浮かんでくるようで、思わずため息が出てしまいます。

生きる気力をなくしていた霜介が線を描くことで成長し、命と向き合っていく姿に注目してくださいね。

 

『流浪の月』

『流浪の月』表紙

流浪の月
凪良ゆう(著)、東京創元社

親戚の家に引き取られたものの、家人に性暴力を受け、居場所を失った更紗。家に帰れずにいた更紗に、1人の青年が声をかけます。そして青年の家についていくのですが――。

当然のように引き離された2人は、「誘拐された被害少女」「逮捕された誘拐犯」というレッテルを貼られたまま生きていくことに。物語は、それから数年経ち、更紗が成人したところから再開します。

友達とも恋人とも家族とも違う、更紗と青年の複雑な関係性に切なさと美しさを感じました。

 

『店長がバカすぎて』

『店長がバカすぎて』表紙

店長がバカすぎて
早見和真(著)、角川春樹事務所

本を愛する書店員・谷原京子の奮闘記『店長がバカすぎて』。普通のお仕事小説とは違い、ミステリーの要素もあって楽しめました。
どこかズレていて掴みどころのない店長をはじめ、小説家や営業マンから客に至るまで、登場人物はとにかくクセもの揃いです!

日々起こるトラブルに「退職」の2文字を浮かべながらも、なんとか仕事をこなしていく京子。その原因である店長は、本当にバカなのでしょうか?
京子に感情移入しながら、怒って笑える作品です。

 

『ノースライト』

『ノースライト』表紙

ノースライト
横山秀夫(著)、新潮社

建築士の青瀬は、依頼人・吉野から注文を受けて「Y邸」を造った。しかしY邸には、誰かが住んでいる気配はなく、家具すらない。家を見て喜んでいたはずの家族に何があったのか――。

横山秀夫さん6年ぶりの新作。家の中に唯一あった建築家ブルーノ・タウトの椅子を手掛かりに、吉野一家を探そうとする青瀬が描かれます。

警察の登場しないミステリーであり、ヒューマンドラマとしても秀逸な作品です。

 

本屋大賞はどの作品に……!?

大賞の発表は、4月7日(火)。どの作品も面白いだけに、結果が気になります!

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