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『銀河英雄伝説』だけじゃない!天才・田中芳樹作品を読む


田中芳樹さんといえば、『銀河英雄伝説』をはじめ、数多くの人気小説を執筆している作家です。十数年続いているシリーズもあり、ファン歴が長い人も多いのではないでしょうか。

田中さんの作品には壮大な物語が多く、読み手を惹きつけてやみません。

ここでは、そんな田中芳樹さんの作品を紹介します。

 

『銀河英雄伝説』

銀河英雄伝説
東京創元社

田中芳樹さんの代表作といえば『銀河英雄伝説』。
舞台は遠い未来の銀河系。ラインハルト・フォン・ローエングラムとヤン・ウェンリー、2人の英雄を中心とした、国と国の争いを描いた作品です。

本作はSF小説の名作とも呼ばれており、1982年に第1巻が発売されて以降、今もなお愛され続けています。
本シリーズの人気は小説だけにとどまりません。1988年、2018年にアニメ化。漫画や舞台にもなり、そのたびに話題になっています。

宇宙、政治、戦争、戦略、生命など、さまざまなテーマが重厚なタッチで描かれます。とにかく壮大な宇宙の物語に、あなたも絶対にハマるはずです!

 

『創竜伝』

創竜伝
講談社

四海を治めるとされている4人の竜王「四海竜王」の子孫である、始(はじめ)、続(つづく)、終(おわる)、余(あまる)の4兄弟。彼らが竜に変身し、さまざまな悪と戦う物語です。

1987年に1巻が発売され、2003年までに13巻を発表。2019年10月には約16年ぶりとなる新刊(14巻)が発売されました。

個性豊かな4人と、それぞれの持つ超人的な能力が魅力的。アクションシーンからも目が離せません。
4人が世の中の闇に潜む悪人たちをやっつける姿には、たまらない爽快感があります!

 

『アルスラーン戦記』

アルスラーン戦記
光文社

パルス王国の王太子でありながら、少々頼りない少年アルスラーン。そんな彼が周囲の人々に支えられながら、困難を乗り越え成長していく物語です。

2017年に完結した異世界歴史ファンタジー。国と国とのスケールの大きな戦いはどこまでも壮大で、細部まで練られた登場人物たちの掛け合いも魅力的です。
もう、ロマンのかたまりなんです! 窮地に立たされたときの戦略には、ドキドキワクワクさせられます。

活字だけで読むのは苦手だ! というあなたは、荒川弘さんが作画を担当した漫画版『アルスラーン戦記』、またはアニメでぜひ。

 

『タイタニア』

タイタニア
講談社

宇宙全域を事実上支配するタイタニア一族と、反タイタニア勢力の青年ファン・ヒューリックたちの物語。複数の国々と、タイタニア一族との争いが描かれます。

特定の一族が力を持つことで保たれていた宇宙のパワーバランスが、あるとき1人の青年の勝利によって崩れることに。そして宇宙全体が混沌としていきます。一体誰が、今後の宇宙で権力を握るのか……。

本作も『銀河英雄伝説』と同じくSF小説。登場人物たちの生き生きとした姿が眩しく、さまざまな思惑のある世界のなかでも輝いています。

 

『灼熱の竜騎兵』

灼熱の竜騎兵
富士見書房

地球からの独立を求める架空の惑星ザイオンの、革命運動を描いたSF小説。設定がしっかりと作りこまれているため、読みごたえもたっぷりです。

本作は、複数の著者が同じ世界設定で物語を描く「シェアードワールド」作品でもあります。
小川一水さんの『レインボウ・プラネット』や、篠崎砂美さんの『ブルー・ストリーム』もあわせて読んでみてくださいね。

読んでみると、同じ設定でも作者によってこんなに話の広げ方が変わるんだ、ということを実感できます。

 

『マヴァール年代記』

マヴァール年代記

マヴァール帝国の第24代皇帝ボグダーン二世の死後、皇帝の座を懸けた後継者争いが始まった――。

三男の皇子カルマーン、金鴉国公でありカルマーンの旧友でもあるヴェンツェル、虎翼公国の元国相リドワーン。彼ら3人の友情と、マヴァール帝国と周辺諸国の揺れ動く3年間を描いた架空の歴史小説。

全3巻と比較的短めなことと、歴史、群像劇、知恵と戦略といった田中作品らしさが一気に味わえるので、田中さんの作品を初めて読む人におすすめです。

 

『蘭陵王』

蘭陵王
文藝春秋

中国に実在した英雄、蘭陵王の高長恭を主人公とした作品。重厚な物語、圧倒的な戦闘シーンから、田中さんのたぐいまれな才能を感じました。

高長恭は「音容兼美」と史書に明記されるほどの美貌の持ち主であり、その美貌のせいで味方の士気を下げまいと、仮面をつけて戦に出ていたというエピソードが残されています。
しかし彼は、智勇兼備、不敗の名将。顔だけはでなく戦いの才能もあった人物です。

文章に少し難しい印象を受けましたが、ほぼ史実通りに物語は進んでいくので、中国史の勉強として読むにもおすすめですよ。

 

『七都市物語』

七都市物語
早川書房

西暦2088円、突然発生した「大転倒(ビッグフォールダウン)」により、地軸が90度転倒。
月面に難を逃れていた人々は、地球に7つの都市を形成し、生き残った数少ない人たちをそこに住まわせました。

しかしその後、月とともに月面都市に住んでいた人々は滅んでしまいます。そして7つの都市は争いを続けることに――。

 

5つの物語からなる連作短編集。ある理由で地上500メートル以上を飛べなくなった世界で繰り広げられる、覇権争いが描かれます。

本作は1巻で完結していますが、別の4人の作家によって執筆された『七都市物語 シェアードワールズ』も出版されています。
『七都市物語』が気に入った人は一緒に読んでみると、より『七都市物語』の世界を楽しめるはずです。

 

『薬師寺涼子の怪奇事件簿』 

「薬師寺涼子の怪奇事件簿」シリーズ
講談社

ほかの田中作品とは少し雰囲気が異なる「薬師寺涼子の怪奇事件簿」シリーズ。
美人で優秀だけど型破りで性格も最悪な警察官の薬師寺涼子と、彼女に振り回される気弱な部下の泉田準一郎が、痛快に事件を解決する姿を描いています。

とにかく強烈な涼子の行動や言動に、気づけばクセになってしまいました! 難しいことは考えず、とにかくスカッとしたいときにおすすめですよ。

クールでやりたい放題の涼子ですが、恋に不器用な面が可愛らしくもあります。

 

『自転地球儀世界』 

自転地球儀世界
徳間書店

突然の雨を避けるために偶然入った店で、不思議な地球儀と出会った白川周一郎。その地球儀には、自分のいる地球とは異なった大地が描かれていた。
地球儀を購入した周一郎は、地球儀を欲しがる人々から追われることになり――。

 

2019年10月現在3巻が発売されているファンタジー小説。1、2巻を田中芳樹さんが執筆し、3巻は一条理希さんとの共著という、少々変わったスタイルで執筆された作品です。

作品の鍵を握る重要なアイテムは、タイトルにもなっている地球儀。
はたしてなぜ周一郎は追われているのか? 地球儀を狙っているのは何者なのか? ぜひ作品を読んで地球儀の秘密に触れてみてください。

 

壮大な田中ワールドを楽しんで!

宇宙や架空の歴史など、とにかく壮大な物語を楽しめる田中芳樹さんの作品。個性的な登場人物たちもまた魅力的です。

現実世界を忘れて、田中ワールドにぜひ足を踏みいれてみませんか?

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