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田中芳樹は『銀河英雄伝説』だけじゃない!天才・田中芳樹作品を読む


田中芳樹さんという作家を知っていますか?

田中芳樹さんは『銀河英雄伝説』をはじめとする数多くの作品を執筆している人気作家です。

数十年続いたシリーズもあり、ファン歴が長い人もいるのではないでしょうか。今回は、そんな田中芳樹さんの作品を紹介します。

 

田中芳樹さんの作風は?作品にはどんな特徴があるの?

田中芳樹さんは、銀河を舞台にした壮大な物語などSF小説を多く執筆しています。

細部まで作り込まれたキャラクターたちが作品に登場するところも大きな特徴の一つです。

また、10年以上続いているシリーズも多く、続編の出版までに長い年月がかかることも……。そのため、昔から続いているシリーズであっても未完結のものもあります。

 

そもそも、『銀河英雄伝説』とは?

銀河英雄伝説
東京創元社

田中芳樹さんの代表作とは? と聞かれた時、多くの人がこの作品を思い浮かべるでしょう。
SF小説の名作とも呼ばれており、2人の英雄を中心に起こる国と国の争いを描いています。1982年に出版され、本編としては10巻、外伝も5巻出版されている長編小説です。

 

『銀河英雄伝説』の人気は小説だけにとどまりません。1988年にアニメ化されましたが、2018年に再びアニメ化。さらに、漫画化や舞台化されるなど複数のメディア展開をしています。
時代を超えて多くの人に愛されている作品といえるのではないでしょうか。田中芳樹作品の初心者は『銀河英雄伝説』から読み始めると良いかもしれません。

それでは、数多くの田中芳樹作品の中から、おすすめ作品を紹介していきます!

 

『創竜伝』

創竜伝
講談社

1987年に第1巻を刊行した作品で、2018年7月現在未完のまま。
新書版では天野喜孝さん、文庫版ではCLAMP、著名な画家や漫画家が挿絵を担当しているため、表紙や挿絵に惹かれて読み始めたという声も多いとか。

 

東京中野区の洋館に住む竜堂家の4兄弟、始(はじめ)、続(つづく)、終(おわる)、余(あまる)は、ごく普通の仲の良い兄弟にみえますが、この4兄弟には隠された秘密がありました。
実は「竜種」と呼ばれる一族の末裔で、四海を治める竜王の子孫なのです。

そしてある出来事をきっかけに兄弟たちは超人的な能力を発揮し、強大な悪と戦うことに……。

 

個性豊かな4兄弟の性格とそれぞれの持つ超人的な能力が魅力的なアクション小説。4兄弟たちが世の影に潜む悪人たちをやっつける姿は爽快感がありますよ。

 

『アルスラーン戦記』

アルスラーン戦記
光文社

パルス王国の王太子である主人公アルスラーンは少々頼りない少年。そんな彼が、周囲の人々に支えられ、時には味方に裏切られながらも、困難を乗り越え成長していく物語です。

アルスラーンと彼の側近たちは、奪われた国を取り戻す事が出来るのでしょうか……。

 

2017年に完結した歴史ファンタジー小説。1986年の第1巻刊行から長きに渡り、多くの人から愛されてきました。

国と国とのスケールの大きな戦いも魅力的で、登場人物同士の掛け合いにも田中芳樹さんらしさが見えます。
この作品はアニメ・漫画化しており、漫画は『鋼の錬金術師』の荒川弘さんが作画を担当しています。

 

『タイタニア』

タイタニア
講談社

本作も『銀河英雄伝説』と同じくSF小説です。1988年に第1巻が刊行され、2015年の刊行によって完結しました。

 

宇宙全域を事実上支配するタイタニア一族と、反タイタニア勢力の青年ファン・ヒューリックたちの争いが描かれています。

特定の一族が力を持つことで保たれていた宇宙のパワーバランスが崩れ、宇宙全体が混沌としていきます。誰が宇宙で権力を握るのか……。

 

『銀河英雄伝説』が主に2国間の戦争だったのに対して、『タイタニア』は複数の国とタイタニア一族との争いがテーマです。

 

『灼熱の竜騎兵』

灼熱の竜騎兵
富士見書房

架空の惑星ザイオンが、地球からの独立を求める革命運動を描いたSF小説です。

 

本作は、複数の著者が同じ世界設定で書くシェアードワールド作品でもあります。
小川一水さんの『レインボウ・プラネット』や篠崎砂美さんの『ブルー・ストリーム』もあわせて読んでみてくださいね。
読んでみると、同じ設定でも作者によってこんなに話の広げ方が変わるんだ、ということを実感します。

 

『マヴァール年代記』

マヴァール年代記
東京創英社

マヴァール帝国の第24代皇帝ボグダーン二世の死後、皇帝の座を懸けた後継者争いが幕を切り、三男の皇子カルマーンと幼き甥は帝位を争うことに。
選帝公の1人でありカルマーンの旧友でもあるヴェンツェルはカルマーンに味方するが、ある事をきっかけにその心には野心が芽生えます。
ふたりの旧友、リドワーンが帝都に戻るも内部の権力争いや周辺諸国との戦争に巻き込まれてしまいます。果たして3人の友情と戦いの行方は……。

 

完結、あるいは次巻が刊行されるまでに時間のかかる田中芳樹作品ですが、『マヴァール年代記』は完結済みで3部構成ではあるものの1巻にまとめられているため、田中芳樹さんの作品を初めて読む人も読みやすいですよ。

 

『蘭陵王』

蘭陵王
文藝春秋

2009年に刊行した、中国の英雄である蘭陵王・高長恭を主人公とした単巻作品となっています。

蘭陵王・高長恭は、中国南北朝時代の北斉に実在した人物です。「音容兼美」と史書に明記されるほどの美貌の持ち主であり、その美貌ゆえに味方兵の士気を落とさぬよう仮面をつけて戦ったというエピソードが残されているほど。しかし彼は智勇兼備、不敗の名将。顔だけはでなく戦いの才能もあった人物といわれています。

 

そんな蘭陵王・高長恭を田中芳樹流に描いた『蘭陵王』。田中芳樹さんが好きな人だけでなく、中国史が好きな人にもぜひ読んでほしい作品です。

 

『七都市物語』

七都市物語
早川書房

西暦2088円、突然発生した「大転倒(ビッグフォールダウン)」により、地軸が90度転倒。さらに地球上ではありとあらゆる災害が起きてしまう。
多くの人が命を落とした地球。生き残った人々は7つの都市を形成し、地球を治める権力を得るための戦争がはじまる……。

 

この作品は連作短編というスタイルで執筆されました。

ちなみに、田中芳樹さんが執筆した『七都市物語』は1巻で完結していますが、4人の作家によって執筆された『七都市物語 シェアードワールズ』も出版されています。
『七都市物語』が気に入った人は一緒に読んでみると、より『七都市物語』の世界に入り込めるかもしれません。

 

『薬師寺涼子の怪奇事件簿』 

薬師寺涼子の奇怪事件簿
講談社

他の田中芳樹さんの作品とは少し雰囲気が異なるシリーズ作品です。

高学歴で美人、優秀だけど型破りで性格最悪な警察官、薬師寺涼子と彼女に振り回される気弱な部下が痛快に事件を解決する姿を描いています。

 

とにかく強烈な薬師寺涼子の行動や言動は、読んでいると病みつきになってしまうかも?
難しいことは考えずにスカッとしたい! という時におすすめですよ。

 

『自転地球儀世界』 

自転地球儀世界
徳間書店

2018年7月現在3巻が刊行されていますが、1巻と2巻は田中芳樹さんだけで執筆。3巻は作家の一条理希さんとの共著という、少々変わったスタイルで執筆された作品です。

 

主人公、白川周一郎は突然の雨を避けるために偶然入った骨董品店で不思議な地球儀と出会う。この地球とは異なった大地が描かれた地球儀だった。
その後、地球儀を手に入れた主人公たちは、地球儀を欲しがる人々から追われることになり……。

 

この作品の鍵を握る重要なアイテムは、タイトルにもなっている「地球儀」。そこまでして地球儀を手に入れたい理由とは?
ぜひ作品を読んで地球儀の秘密に触れてみてください。

 

田中芳樹作品が好きならこの作家もチェック!

好きな作家やジャンルを見つけると、どんどん本を読みたくなりますよね。

田中芳樹さんの作品が好きという人は、『連帯惑星ピザンの危機』などでSFを日本に広めたといわれている高千穂遙さんがおすすめです。

また、SF好きなら星新一さんや筒井康隆さんの作品もチェックしてみてはいかがでしょうか。

 

今回紹介した田中芳樹さんの作品

銀河英雄伝説』東京創元社

創竜伝』講談社

アルスラーン戦記』光文社

タイタニア』講談社

灼熱の竜騎兵』富士見書房

マヴァール年代記』東京創英社

蘭陵王』文藝春秋

七都市物語』早川書房

薬師寺涼子の奇怪事件簿』講談社

自転地球儀世界』徳間書店

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