おすすめ痛快小説|最高に面白くて、爽快な気分になれる!
更新日:2019/11/14
みなさんは、痛快なストーリーの映画やドラマを観て、スカッとした気分になったことはないでしょうか?
なんだか気分がのらないなぁ、なんだかスッキリしないなぁ……そんな気分の時に読んほしい作品があります!
勧善懲悪の痛快小説や、読後が爽やかで気持ちがいい作品など、おすすめの小説を選んでみました。
気持ち良い読後感を味わってみませんか?
大企業の闇に立ち向かう痛快小説!
空飛ぶタイヤ
『空飛ぶタイヤ』
池井戸潤(著)、講談社
自社のトラックのタイヤが外れ、死亡事故を起きたことを知った運送会社の社長、赤松徳郎。
一方的に整備不良と糾弾された自社の無実を証明するため、トラックの販売会社である巨大企業に立ち向かう!
小さな運送会社が大企業の闇に勝てるのか?!
500ページを超える大作ながら一気に引き込まれ、急降下していくようなスピード感に、ページを捲る手が止まらなくなる一冊。
面白すぎてやめられず朝まで読んだ、という声も多い傑作なので、寝不足に注意して読んでくださいね。
赤松社長の真摯な生き方、誠実な想いと執念、そしてその勇気に、胸が熱くなること間違いなし!
勧善懲悪の胸がスカッとする読後感、そして涙なしでは読めないこの感動を、ぜひ味わってください。
三匹のおっさんが大活躍する活劇小説
三匹のおっさん
「三匹のおっさん」シリーズ
有川浩(著)、 講談社ほか
かつて「三匹の悪ガキ」と呼ばれていた剣道の達人キヨさん、柔道家のシゲさん、工場経営者のノリさん。
還暦をむかえた3人が私設自警団「三匹のおっさん」を結成し、町にはびこる悪を斬る!
「三匹のおっさん」シリーズは、まさに活劇小説! 詐欺や痴漢など、現代の様々な悪を、三匹のおっさんが成敗していきます。
還暦をむかえたおっさんたちは、強くて優しい、まさに町のヒーロー。時代劇を見ているような勧善懲悪のストーリーは、胸がスカッとしてクセになりますよ。
かっこいいのに、くすっと笑えるセンスがところどころに描かれているのは有川さんならでは。
たとえば、参謀役を引き受ける工場経営者ノリさんの必殺技は「則夫エレクトリカルパレード」。ネーミングに思わすクスっと笑ってしまいました。
読んだあと、あー楽しかった! と思わず口から出てしまうほど、スッキリと楽しめる一冊です。
不器用で愛すべき肉子ちゃん
漁港の肉子ちゃん
『漁港の肉子ちゃん』
西加奈子(著)、 幻冬舎
おおらかで不器用で明るい母の肉子ちゃんと、美人で大人びた娘のキクりんは対照的。最近、キクりんはお母さんのことが恥ずかしくて――。
肉子ちゃんの底抜けの明るさが気持ちいい!
肉子ちゃんは、とにかく男にだまされ続けるお人よしです。軽快な関西弁で、豪快な肉子ちゃんに思いっきり笑わせてもらえるのですが、気が付くと号泣していました。
まっすぐで、不器用で、やさしくてあたたかい肉子ちゃんに「そのままの自分でいいんだよ」と背中を押してもらえているような気持ちになります。
たくさん笑ってたくさん泣いて、読んだあとには肉子ちゃんと、自分のことが大好きになれる一作です。
この夏イチオシの痛快冒険ストーリー!
サウスバウンド
『サウスバウンド』
奥田英朗(著)、講談社
元過激派で破天荒な父を持つ、小学6年生の二郎。ある日、父の一郎から、西表島に引っ越すと言われて――。
豪快な父に振りまわされながら、家族や友人と絆をつないでいく物語。
父の一郎は、むちゃくちゃだけど自分の自由を求め続ける人。「人と違っていい」「恐れるな!」と教えてくれるとにかくカッコいい大人なんです。
自分の信じた道を行く一郎の姿は、子どもでも大人でも憧れる背中ではないでしょうか。
息苦しい東京から、太陽が差し込む西表島で生きはじめた二郎たちのダイナミックな生活からは、突き抜けるような爽快感が味わえます。
この夏にぴったりな冒険ストーリー。あなたも二郎と一緒に、冒険してみませんか?
あの日の青春をもう一度!
階段途中のビッグ・ノイズ
『階段途中のビッグ・ノイズ』
越谷オサム(著)、幻冬舎
軽音楽部の廃部が決定してしまった――。
たったひとりの部員、神山啓人は、幽霊部員だった九十九伸太郎と共に、軽音楽部の廃部を撤回させるため、文化祭でライブの成功を目指す!
「青春」ってこそばゆい……と思った大人のみなさんにぜひ読んでもらいたい、痛快で爽快な青春小説です。
疾走感のあるストーリーで、ラストまで一気に読み終わってしまうはず。
青春小説の醍醐味である、友情、甘酸っぱい恋、社会への反抗などなど、学生の頃に感じていた懐かしさがぎゅっと詰まった一冊です。
彼らのまっすぐさが心にダイレクトに伝わってきて気持ちいいんです!
いつでもあの頃に戻れるような、熱く爽やかな読後が待っていますよ!
痛快小説 を読んでスッキリ爽快!
爽快な読後感は、気持ちのいいものです。読んだら胸がスカッとする痛快小説、ぜひ読んでみてくださいね。
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