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【今年こそ読みたい本】特集で気分にぴったりな1冊を見つけよう!


更新日:2018/2/16

こんにちは!本を読んでいたら、旅に出たくなったアオノです。

「泣きたい」「元気になりたい」「旅に出たい!」そんな気分の時ってないですか? 私はそんなとき、いつも本を読みます。でも、読もう読もう、と思っていながら、なかなか読めていない本ってありますよね。

そういう本を集めた特集ができました!

「笑える!泣ける!元気が出る! 本好きがセレクトした今年こそ読みたい本」

この記事ではその中から、特に読んでほしい作品6タイトルを厳選してご紹介します。

6つのシチュエーション別で選びましたので、今の気分で選んでみてください!

 

もくじ▼

 

あなたの気分にあった1冊を選んでみてください♪

 

1.笑いたい時に読みたい本

もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら
神田桂一、菊池良(著)、宝島社

本屋を歩いていたら出会ったこの本!
なになに……もし文豪がカップ焼きそばの作り方を書いたら? 表紙は太宰治がカップ焼きそば作っている……!

実はこの本、作家になりきり文体を真似て「この作家ならカップ焼きそばの作り方、こう書くよね~」を書いている本なんです!

 

たとえば、村上春樹『1973年のカップ焼きそば』

きみがカップ焼きそばを作ろうとしている事実について、僕は何も興味を持っていないし、何か言う権利もない。エレベーターの階数表示を眺めるように、ただ見ているだけだ。

勝手に液体ソースとかやくを取り出せばいいし、容器にお湯を入れて五分待てばいい。その間、君が何をしようと自由だ。少なくとも、何もしない時間がそこに存在している。好むと好まざるとにかかわらず。

あー村上春樹っぽい! あくまでも「ぽい」なんです。ぽいな~って思えちゃう、この巧みなパロディぶり。

タイトルからしてすでにパロディ。太宰は「焼きそば失格」、夏目漱石「焼蕎麦っちゃん」。
元ネタを知っていると、あーわかるわかる! と笑えるし、知らなくても大丈夫! あくまでも、カップ焼きそばの作り方。そう、カップ焼きそばの作り方なのです。

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2.泣きたい時に読みたい本

失はれる物語
乙一(著)、角川書店

思いっきり泣きたいときに読みたい本です。泣くことはデトックスになるそうなので、定期的に泣くのは良いことみたいです!

交通事故で全身麻痺になってしまった主人公に感覚があるのは、右腕のある部分だけ。ピアニストの妻がそこで指先を動かしてピアノを奏でたり、文字を書いたりすること、それだけがふたりのコミュニケーション。

乙一さんの小説は、心理描写が巧みで、追体験をしているような気持ちになります。
右腕の一部にしか感覚のない主人公から見た「世界」、彼が考える「未来」が、乙一さんの美しい言葉と小説の中にぎゅっと濃縮されています。それにしても、ああ驚いた……泣きすぎて、驚きました。

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3.元気を出したい時に読みたい本

どんなにきみがすきだかあててごらん
サム・マクブラットニィ(著者)、アニタ・ジェラーム(絵)、小川仁央(訳)、 評論社

落ち込んだときに、本から元気をもらうことありませんか?
こちらは絵本。チビウサギとデカウサギが、どれだけきみを好きか、をいろんな表現で伝え合う物語。

「きみのこと、このみちをずっといって、かわにとどくぐらい、すきだよ」チビウサギは、さけんだ。「ぼくは、きみのこと、かわをわたって、おかをこえたぐらい、すきだよ」と、デカウサギ。

 

「すき」はきっと測れないけれど、それでもどんなにすきか伝えたくなっちゃう2匹。絵もとにかくかわいくて、ほっこり幸せな気持ちになれます。

なによりも、哀しい気持ちになったとき、寂しい気持ちになったとき、世界に一人ぼっちになったような気持ちになったとき、この本がおすすめです。

自分のことを「すき」と思ってくれるひとが絶対にいるよ、と教えてくれる、やさしい絵本。おとなにもぜひ読んでほしい1冊です。

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4.お芝居が観たくなる本

ら抜きの殺意
永井愛(著)、 光文社

最近、舞台観れる時間が減ったな~……おっといけない「ら」が抜けた!
この「ら抜き言葉」がことの発端。舞台を観たことがない方でも楽しめる戯曲(台本)が『ら抜きの殺意』。

通販の会社で働きだした「ら抜き言葉」を嫌う男が、「ら抜き言葉」を使う若い男の部下として働くことになってしまった!
「ら抜き」言葉だけではなく「おコーヒーをいれさせていただきます」のような間違った敬語を使う社員などが登場。
主人公はどうしてもそれが許せず、やがて「ら抜き男」に殺意のようなものが芽生え……。

「ら抜き」ごときでと思うでしょう。
しかし、侮るべからず「ら抜き言葉」。現代の言葉に近づく「ら抜き」男と、正しい日本語しか許せない「ら抜き言葉」を嫌う男、あなたはどちらに共感するでしょうか?

このコミカルなお話、舞台で観たくなっちゃいますね!

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5.旅に出たくなる時

翻訳できない世界のことば
エラ・フランシス・サンダース(著)、前田まゆみ(訳)、創元社

たとえば日本の「積読」って、英語には翻訳できないみたいです。世界にはその国ごとに翻訳できない言葉があって、それを1冊の本にしたのが『翻訳できない世界のことば』。

わたしがおもしろいな~と思ったのは、マレー語「PISAN ZAPRA(ピサンザプラ)」。意味は 「バナナを食べるときの所要時間」。
マレー語とは、東南アジアにあるマレーシアあたりで話される言語です。バナナを食べるときの所要時間なんて、考えたことがなかったのでびっくりしました!その国ごとに共通の時間感覚があるのでしょう。

世界にはいろんな言葉があって、いろんな国があって……そのことを実感する本書。ああ知らない国に行ってみたいなぁときっと思うはずです。もし行けなくても、世界に目を向ける楽しさを教えてくれる1冊です。

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6.運気を上げたい時

運を呼び込む 神様ごはん
開運料理人ちこ(著)、サンクチュアリ出版

今年こそ運気アップして幸せになるぞ! と思ったらこの作品、『運を呼び込む 神様ごはん』。ごはんに真剣に向き合った、開運料理人ちこさんの本です。

台所を神聖な場所ととらえ、台所と向き合い、ごはんと丁寧に向き合うことで、すべてがうまくいく! というのが、ちこさんの考え方。毎日の生活で簡単に取り入れられるアドバイスも沢山紹介されています。

たとえば「冷蔵庫の中をリセットしてみる」「最後の一粒まで、よく味わってみる」「調味料にこだわる」など、なにも特別なことではないのです。

どうですか? できそうだな、と思えるところが本書の魅力。今日からでも実践して、運気を上げていきたいですね!

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今年こそ読みたい本を探そう!

コラムでは1冊ずつピックアップしましたが、特集ではカテゴリーごとにもっと沢山の本をご紹介しています。

あなたの今の気持ちにぴったりな本がきっと見つかるはず。ぜひチェックしてみてくださいね!