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【今すぐ飛び出したくなる】旅に出たくなるオススメ小説5選


現実から少し離れて、どこかに行きたいと考える人も多いのではないでしょうか?

今回のテーマは「旅に出たくなるオススメ小説」。
旅をテーマにした小説は多く存在しますが、今回は特に中毒性のある作品を厳選してみました。

 

旅本の定番といえばこれ!
『深夜特急』

深夜特急
沢木耕太郎(著)、新潮社

~あらすじ~

「人のためにもならず、学問の進歩に役立つわけでもなく、真実をきわめることもなく、記録を作るためのものでもなく、血湧き肉踊る冒険大活劇でもなく、まるで何の意味もなく、誰にでも可能で、しかし、およそ酔狂な奴でなくてはしそうにないことを、やりたかったのだ」

わずかな持ち物を手に出発した青年、沢木耕太郎26歳。行き当たりばったりの旅がはじまる…。


-解説-

これぞ定番! 発売されてから今年で30年ですが、今でもバックパッカーたちに愛されている「旅人のバイブル」。一人称で書かれた自伝的小説となっており、読んでいるうちについ感情移入してしまう名著です。

俳優の斎藤工さんも、この本に影響され、日本からヨーロッパまでの旅に出かけたのだとか。

「香港・マカオ編」「マレー半島・シンガポール編」「インド・ネパール編」「シルクロード編」「トルコ・ギリシャ・地中海編」「南ヨーロッパ・ロンドン編」の6冊構成となっています。

順番に読むのも良し、興味のある地域から読むのも良し。その国に旅行している錯覚を覚えるほど、臨場感のある1冊となっています。

 

美味しそうな料理にくぎ付け……!
『かもめ食堂』

かもめ食堂
群ようこ(著)、幻冬舎

~あらすじ~

主人公は38歳・独身のサチエ。サチエは、大手の食品会社で弁当の試作の仕事をしていたが、味の濃い料理に嫌気が指す毎日を送っていた。

ある日、サチエは宝くじで1億円を当てたのを機に、フィンランドのヘルシンキに移住することに。

そして、美味しい日本食を提供するために「かもめ食堂」をオープン。店内はガラガラだったが、ひょんなことから出会ったミドリとマサコと共に、かもめ食堂で働くことに……。


-解説-

日本に北欧ブームを巻き起こした作品として評されている『かもめ食堂』。映画は、小林聡美・片桐はいり・もたいまさこというインパクトのあるキャスティングも話題となりました。

原作である本書も、映画と同様、北欧ならではの描写が満載。ヘルシンキの美しい街並み、シンプルで使い勝手の良い食器 、ユニークな街の人たち……。
北欧の静かな美しさを味わえる1冊です。

 

宮本輝代表作!
『ドナウの旅人』

ドナウの旅人
宮本輝 (著)、新潮社

~あらすじ~

舞台はドナウ河。麻沙子は、突然家を出て行った母を追って西ドイツへ向かっていた。
母から届いた手紙に、ドナウ河沿いを旅する予定であること、夫と離婚するつもりであることが書かれていたからだ。

西ドイツに到着し、母が若い恋人と旅をしていることを知る麻沙子。
麻沙子は2人を監視するために、2人の旅に同行する。旅を続けていくうちに、麻沙子を含む全員が大きな傷と秘密を抱えていることが判明する…。


-解説-

芥川賞作家でもあり、現在の芥川賞の選考委員も務めている宮本輝さんの代表作のひとつ。

上下巻で構成されており、麻沙子たちの旅は西ドイツ・オーストリア・ハンガリー・ユーゴスラビア・ブルガリア・ルーマニアと続きます。

ドナウ河沿いの街の描写が美しく、ヨーロッパに行ってみたくなること間違いなしの作品。
壮大なスケールと表現の美しさにうっとりしながらも、描かれている世界観はどこか物悲しく、読者に深い余韻を残してくれることでしょう。

 

鉄道で行こう、どこまでも。
『夢より短い旅の果て』

夢より短い旅の果て
柴田よしき(著)、KADOKAWA

~あらすじ~

主人公・四十九院 香澄は、大学入学と同時に、大好きな叔父が入っていた鉄道旅同好会に入る。
叔父は4年前、1人旅の途中に失踪してから見つかっておらず、同好会に入れば失踪理由と行方がわかるのではないかと考えたのだ。

香澄は叔父の行方を捜しながら、日本各地の鉄道の旅を経験し、鉄道の楽しみを知っていく……。


-解説-

鉄道の旅の楽しさを知りたいならこの1冊! 本書で取り上げられているのは、横浜高速鉄道こどもの国線、夜間急行列車能登、北陸鉄道浅野川線、JR氷見線、JR日光線、JR飯田線、沖縄都市モノレールゆいレール、JR常陸線。

作者の柴田よしきさんは、子どもの頃からの鉄道好き。だからこそ書ける、鉄道の愛にあふれた作品となっています。

とはいえ、あとがきに「鉄道には興味がない、乗り鉄なんて理解できない、そんな皆様にも楽しんでいただけたらいいな」と書かれているように、鉄道初心者でも楽しめる作品。
ぜひ、本書で鉄道の旅の空気を疑似体験してみてはいかがでしょうか。

 

日本の名所を巡りたくなる!
『旅屋おかえり』

旅屋おかえり
原田マハ(著)、集英社

~あらすじ~

32歳・売れないタレントの「おかえり」こと丘えりかは、唯一のレギュラーである旅番組の打ち切りが決まり崖っぷちに立たされていた。

そんなおかえりのもとに、鵜野という和装の女性がやってくる。
彼女の依頼は「難病で入院している娘に代わって、旅に出て欲しい。旅の様子を娘に教えてあげて欲しい」というものだった。おかえりは戸惑いながらも依頼を受け、出発するが……。


-解説-

しだれ桜の名所である秋田県の角館、春の雪が降る秘湯・玉肌温泉、古い町並みが続く愛媛県の内子町、おかえりの故郷である北海道の礼文島など、日本各地の美しい描写が事細かに綴られており、日本の名所めぐりをしたくなる1冊です。

作者の原田マハさんは直木賞作家として有名ですが、実は「フーテンのマハ」としても有名。1年のうち約半分を旅に費やしているのだとか。

そんな原田さんだからこそ書けるこの旅小説は、ほろっと泣けて、読んでいるうちに大切な人に会いに旅に出たくなりますよ。

 

本を片手に旅に出てみませんか?

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海外派、国内派、鉄道派…あなたはどの旅に出かけたいですか?

これまで多くの人たちが、今回取り上げる作品に感化され、安定や地位を捨てて旅に出ています。なかには、現実に戻れなくなった人も…?!自己責任で読んでみてくださいね!

 

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ライター

飯田 萌
フリーランスのライター。一児のママ。出産前まではリクルートで結婚情報誌を担当。現在はWeb媒体にて書籍、音楽、育児など幅広く執筆中。影響を受けた作家は白石一文。趣味はスイーツを愉しむこととドラマ鑑賞。