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人気女性作家No.1!? 宮部みゆきのおすすめ小説ベスト3


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初めて読む作家の作品は、できれば面白くて読みやすく、「ほかの作品も読んでみようかな」と思えるものと出会いたいですよね。

宮部みゆきワールド入門編3つの作品はそんな基準で選んでみましたので、どうぞお楽しみください!

 

宮部みゆき入門編ベスト3『魔術はささやく

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魔術はささやく』新潮文庫

日本推理サスペンス大賞の受賞作で、宮部さんの小説『クロスファイア』と同様に、法で裁かれない犯罪者に鉄槌が下される物語。

3人の女性が次々と非業の最期をとげ、そのうちの一人を自分の運転するタクシーでひいてしまった浅野大造が逮捕されます。大造の妻であるより子の妹の子・守は、父が失踪中で母は病死し、唯一の親戚である母の姉の一家と暮らしてきました。

タクシーの前に女性が飛び出してきたという大造の証言を信じ、守は事情を調べ始めます。その頃、死んだ3人と仲の良かった高木和子は、3人の死に疑念を抱き、次は自分でないかと怯えていました。
怯えたのはもちろん、3人とともに人に恨まれているという心当たりがあったからです。

3人を死に追いやったのは、魔術師によって事前に下意識に与えられた命令でした。あらかじめ設定した、「東京は今夜も霧ですね」というような何気ないキーワードで、命令が発動するのです。

4人は一体何をしたのか、魔術師とは誰なのか、どんな理由で4人を憎んでいたのか、そして、大造の容疑は晴れるのだろうか――。

 

宮部みゆき入門編ベスト2『ぼんくら』上下巻

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ぼんくら』上下巻 講談社文庫

宮部さんの小説の一ジャンルを占める時代物ミステリーで、長編ながら1話読み切りの形になっており、読みやすい作品です。

江戸の本所深川で同心を勤める井筒平四郎は、世襲の同心という立場が面倒でたまりません。そのため、親父殿の隠し子がいれば家督を押し付けようと探しまわったのが災いし、かえって同心の素質ありと見込まれる始末。

暇さえあれば、見回りの途中に煮売屋のお徳のところで油を売り、自らを怠け者のぼんくらだと思っています。けれども、これがなかなか推理力に長けた人物なのです。

平四郎と美人の妻には子供がおらず、妻は親戚の子供弓之助を養子に迎えるつもりでいます。
この弓之助が、とびきりの美少年という設定で、しかも頭が良く、現代で言うと名探偵コナンのような役回り。準主役と言ってもいいくらいに、平四郎と二人三脚で事件の謎解きをします。
一度聞いた話を、頭の中に録音してあるかのように再現できる「おでこ」こと三太郎とも仲良しコンビです。

そのほか、岡っ引きの政五郎や、煮売屋のお徳が暮らす鉄瓶長屋に住む人たちの辛口の人生模様が、ユーモアを交えながら描かれます。

 

宮部みゆき入門編ベスト1『今夜は眠れない

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今夜は眠れない』角川文庫

物語の内容は決して軽くはないのですが、中学一年生の雅男の語り口が軽妙な、宮部さん流のユーモア・ミステリーです。

雅男の母・聡子が、昔助けたことのある伝説の相場師から5億円の遺産をもらいます。これをきっかけに、雅男の目には平和に映っていた両親と3人の家庭が、水面下では父の浮気など「すさまじい」ものであったと判明。

父の側も、雅男が相場師と聡子の間に生まれた子供ではという疑いを聡子と雅男の前でぶちまけて、家を出ていきます。一方で、5億円もの大金が手に入った者への、世間のやっかみや誹謗中傷の電話など、一家は大混乱に陥るのです。

中学生になったばかりの子供には、とても受け止めきれない諸々の出来事を、一緒に受け止めてくれたのが雅男の親友の島崎俊彦。雅男は、将棋部所属で冷静な判断力と推理力を持つ島崎と、失われた一家の絆を求めて真相を究明していくのでした。

その後に起こる聡子と雅男の誘拐事件、相場師の最後の大博打とは?宮部さんには珍しく気持ちの良いハッピーエンドが待っている、おすすめの一冊です。

 

老若男女問わず人気の作家、宮部みゆきさんの著書を読もう!

3つのうちのどの作品も、現実の辛さや悲しさを描きながら、それをしっかりと受け止めて前に進んで行く人たちが出てきます。どうぞ、宮部ワールドに出てくるそんな普通の人たちと、一緒に泣いたり笑ったりしてみてください。

以下では、ミステリー小説をはじめ、時代小説やSF、ホラー、ジュブナイルまで幅広く執筆している宮部みゆきさんの作品をまとめています。まだ見たことのない宮部作品に出会えるかもしれません…!

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ライター

アイウチ
アイウチ
絵本が好きなアラサー主婦です。休みの日は、カラフルなデコケーキを作ったり、衝動買いしてしまう生地で裁縫をしています。