心理戦・頭脳戦を楽しめるおすすめ漫画|カイジやデスノだけじゃない注目作品
更新日:2019/2/21
心理戦・頭脳戦の漫画はお好きですか? 騙し合いや、先の分からないドキドキ・ハラハラ感がいいですよね……!
心理戦というと、『カイジ』シリーズや『DEATH NOTE』などの作品を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
実際にわたしも『DEATH NOTE』にハマり、ゆっくり理解しながら、でも面白くて一気に読みました。
しかーし! 心理戦の漫画はこれらだけではありません。他にも面白い作品があるんです!
今回はさまざまな心理戦漫画の中から、わたしが個人的に面白いと思った8作品をご紹介します。
▼目次
本当の人類の敵って何者?
『無能なナナ』
古屋庵(著)、るーすぼーい(原作)
スクウェア・エニックス
■『無能なナナ』あらすじ
「能力者」と呼ばれる特殊な力を持った少年少女たちは、いつか現れるという人類の敵と戦うため、孤島にある学園で訓練しながら暮らしている。
しかし、中島ナナオは自分の能力を隠し続けているため、周囲に「無能」だと馬鹿にされていた。
そんなある日、人の心を読める能力を持つという転入生が学園にやってくる。
■説明したらネタバレになる漫画!?
スクウェア・エニックスのweb漫画雑誌「ガンガンONLINE」で、まずは何も知らない状態で第1話を読んでみてください。そして先が気になった方はぜひ単行本を手に取ってほしい!
「おすすめしたいけど、説明したらネタバレになってしまう……」そんな物語なんです。
人類の敵が何者かが分かった瞬間「やられた……!」と思いました。だからこのタイトルなのか、とハッとさせられます。
特殊な能力を交えた本格的な心理戦を楽しめますよ。
死を覚悟したから、なのに……!
『告白 コンフェッション』
かわぐちかいじ(著)、福本伸行(原作)
講談社
■『告白 コンフェッション』あらすじ
山岳部のOBである浅井と石倉は、2人で尾張山に登っていたが吹雪で視界を奪われ、石倉は転落し足を骨折してしまう。
そんな中、死を覚悟した石倉が浅井に過去のあることを告白する。ところがその直後、吹雪がやんできて……。
■モノローグの「あいつ」とは誰なのか?
『沈黙の艦隊』などで知られるかわぐちかいじさんと、「カイジシリーズ」でお馴染みの福本伸行さんがタッグを組んだサスペンス作品。複雑すぎる人間の心理が見事に描かれた漫画です。
ある告白を打ち明けた石倉を、浅井は助けるのか、それとも見捨てるのか?
どちらか選択する、そんな物語なのかと思いました。でも、違うんです。人の心はもっと複雑でした……!
「聞いてしまった、あいつが…悪いのだ…!!」というモノローグで始まる本作。「あいつ」が誰のことなのか、考えながら読んでみてくださいね。
恐怖のデスゲーム、でも癒される要素アリ?
『オンライン The Comic』
キョカツカサ(著)、雨蛙ミドリ(原作)
小学館クリエイティブ
■『オンライン The Comic』あらすじ
ある日、八城舞の元に1台のゲーム機が届く。そしてそのゲーム機を使う「ナイトメア」というゲームに強制的に参加させられてしまった舞。
なんとそのゲームは、自分の身体と命をかけたデスゲームだった!
己の頭脳で舞はゲームに挑むが……?
■グロは少なめ、恋愛要素もアリ
原作は、閲覧者総数4000万を超えた携帯小説。
デスゲームものではありますが、常に緊張感がある中で命をかけたゲームをしているわけではなく、パニックシーンやグロいシーンも少なめです。
ゲーム「ナイトメア」内の敵キャラクターで、のちに舞の使い魔になるアメリーの可愛らしさに癒される場面があったり、恋愛要素も強めに出ているのでやや女性向けかもしれません。
先の分からない戦いや、舞の抜け落ちている過去の記憶など、「え、このあとどうなるの?」と続きが気になる作品です。
大金を目の前に、人は正気ではいられない
『LIAR GAME』
甲斐谷忍(著)、集英社
■『LIAR GAME』あらすじ
正直者で、人をすぐに信じてしまうナオの元に小包が届く。「LIAR GAMEに参加される場合のみこの箱をお開け下さい」と書いてある手紙をよく読まずに箱を開けてしまったナオ。なんとそこには1億円が入っていた。
こうしてナオは、謎の組織が運営するゲームに参加することになってしまうのだが……。
■勝つのは知恵か、正直な心か
2007年に戸田恵梨香さん、松田翔太さん主演で放送された実写ドラマも話題となった本作。
参加者は、対戦相手のお金を奪うためさまざまなゲーム挑みます。
作者の甲斐谷さんが自身で作ったゲームは、単純そうなゲームに見えてどれも緻密。参加者たちの騙し合いや知恵比べはとても読みごたえあります。
ナオに手を差し伸べてくれるもう1人の主人公・秋山の鋭くかっこいい姿を堪能しましょう……!
江戸川乱歩の名作が華麗にコミカライズ
『乱歩アナザー 明智小五郎狂詩曲』
薫原好江(著)、江戸川乱歩(原作)
講談社
■『乱歩アナザー 明智小五郎狂詩曲』あらすじ
江戸川乱歩の「明智小五郎シリーズ」が漫画に!
探偵・明智小五郎の事務所に、明智が担当した事件の被害者の息子・小林芳雄が訪ねてくるところから物語は始まります。
最初の事件は、原作でも人気の高い『黒蜥蜴』。
アナザーということで、黒蜥蜴は女盗賊ではなく美少年怪盗、など原作と設定が異なる箇所もあります。
■明智小五郎の華麗な推理が光る
探偵と犯人たちとの頭脳戦を楽しみたい方におすすめです。
線の細い美しいイラストがおどろおどろしい雰囲気を持つ原作にマッチしており、原作を読んだことのある方はもちろん、原作を文字だけで読むのはなかなか難しい……という方でも楽しめる作品です。
妖艶な雰囲気が存分にかもし出されていますよ。
明智小五郎と怪盗など事件の犯人たちとの駆け引き、頭脳戦が光ります。
先に告白をした方が負け!?
『かぐや様は告らせたい』
赤坂アカ(著)、集英社
■『かぐや様は告らせたい』あらすじ
将来を期待される秀才たちが集まる私立秀知院学園。
生徒会長である白銀御行と副会長の四宮かぐやは実は両想い。しかしプライドの高さが災いし、お互いに「付き合ってやってもいい」と思いながら半年が経過していた。
そして2人はいつの間にか「如何に相手に告白させるか」考えるようになり……?
■なぜこうなる? 秀才だからこそおかしなことに!
本作は、プライドの高すぎる御行とかぐやが、お互い自分に告白させようとあれやこれやと頭脳戦を繰り広げるラブコメディ。
ほとんどギャグ漫画なので、殺し合いや緊張感がある心理戦は苦手……という方にピッタリの作品です!
御行とかぐやは2人とも超秀才なのですが、「その労力はもっと違うことに活かした方がいいんじゃない!?」と思うほど綿密に準備を行い相手に告白させようと挑みます。
頭が良すぎるがゆえにおかしな方向に……。無駄にハイレベルなやり取りをぜひ読んでみてください。
究極の選択を迫られるラブコメディ
『世界か彼女か選べない』
内山敦司(著)、講談社
■『世界か彼女か選べない』あらすじ
告白を決意し、幼馴染みの歩美を屋上に呼び出した光輝。
ところがクラスメイトのひかりによって邪魔されたうえ、自分は光輝の彼女だと歩美に告げる。困惑する光輝に対し、「光輝が歩美への想いを諦めないと世界が滅びる」のだとひかりは言うが……。
■告白すれば世界が滅びる!?
歩美に告白したい光輝と、歩美に告白してほしくないひかりの攻防戦(主に色仕掛け)には少し強引な部分もありますが、光輝、歩美、ひかりのそれぞれの思惑による駆け引きが面白いです。
ひかりが告白を阻止しようとする理由は、歩美の感情の起伏によって、世界規模で災害が起こるから。それには歩美のある秘密が関わっており、光輝は「幼馴染みか、世界か」究極の選択を迫られるのです。
世界が滅びるかもしれない作品ですが、コメディな部分が際立ち肩の力を入れずに読めますよ。複雑な心理戦が苦手な方におすすめです。
ギャンブルに支配される狂気に満ちた学園
『賭ケグルイ』
尚村透(著)、河本ほむら(原作)
スクウェア・エニックス
■『賭ケグルイ』あらすじ
私立百花王学園は、生徒会長である桃喰綺羅莉(ももばみ きらり)を頂点に、ギャンブルによる階級制度によって支配されている。
そんな学園にある日、蛇喰夢子(じゃばみ ゆめこ)が転入してきた。一見おとなしそうな夢子だが実は……。
■勝負に負ければ「奴隷」
騙したり、利用したりと、正統派のギャンブル漫画です。
ギャンブル中毒者の「賭ケグルイ」であり、洞察力や記憶力に長けている主人公・夢子。それはもう見事に狂っています……!
ギャンブルの中にはもちろんイカサマが潜んでおり、負けると奴隷同然になってしまう世界の中、徐々に追い込まれていく生徒たち。イラストが綺麗で、狂気に満ちた顔が魅力的です。
命を懸けたソーシャルゲーム
『ダーウィンズゲーム』
FLIPFLOPs(著)、秋田書店
■『ダーウィンズゲーム』あらすじ
高校生のカナメは、ある日「ダーウィンズゲーム」というソーシャルゲームに招待され、アプリを起動させる。
ところがこのゲーム、己に与えられた能力を駆使し、命を懸けて戦わなければならない危険なものだった……。
■ゲームに「巻き込まれた」主人公が活躍!
一度参加すれば、二度とやめることのできないゲームに参加することになってしまったカナメ。
謎が謎を呼ぶ展開と、異能(シギル)と呼ばれる能力を武器に、他のプレイヤーと戦わなければならない試練が待ち受けます。
ガチャを回したり課金したりなど今どきのソーシャルゲームを扱っており、複雑なルールがないことも魅力の作品です。また画力が非常に高いので、すっきり読みやすさを感じられますよ。
練り上げた戦略で勝ち進め!
『アイシールド21』
村田雄介(著)、集英社
■『アイシールド21』あらすじ
気弱な高校生・瀬那は、パシリの人生を送ってきたからか、誰よりも速く走れる足を持っている。
そんな瀬那の俊足を目撃したアメフト部主将のヒル魔は、瀬那は強引にアメフト部に入れるが……!?
■戦略がハマったときの爽快感がたまらない!
アメリカンフットボールを取り上げたスポーツ漫画。力では勝てない対戦チーム相手に、頭脳を使った戦略で挑んでいくシーンが多く盛り込まれています。
この戦略のキーマンとなっているのがヒル魔。超悪魔的な知能を持っている彼が、この漫画の影の主役ともいえます。青春スポーツ漫画としてはもちろん、巧みな心理戦の様子にも注目してみてくださいね。
心理戦・頭脳戦漫画を楽しんで!
いくつかのジャンルの漫画をご紹介しました。
心理戦ならではの先の気になるドキドキ感を味わってみてくださいね!
やっぱり心理戦・頭脳戦でこの漫画の右に出るものはないかしら……!?