ブックオフオンラインコラム
ブックオフオンライントップへ
ブックオフオンラインコラム > 本に出会う > ミステリー小説 > 日本の古典ミステリーの名作といえばコレ!

日本の古典ミステリーの名作といえばコレ!


20171021-japan-mystery-novel6

「軽いタッチのミステリーもいいけれど、ときには重厚感のあるミステリーが読みたい!」

そんなときは、長年にわたって読まれ続けている名作がおすすめです。

 

一度は読んでおきたい国内の古典ミステリー小説を5冊厳選しました。

 

鉄壁のアリバイは崩せるのか?
『点と線』

20171021-japan-mystery-novel1

『点と線』
松本清張(著)、新潮社

海岸で寄り添う死体が発見され、警察は心中事件と処理しようとする。しかし福岡のベテラン刑事と東京の新米刑事には腑に落ちない点が。そして疑わしい人物には、絶対に崩せない鉄壁のアリバイがあって……。

 

古典ミステリーといえば松本清張を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

松本清張の作品は重厚感漂うことから、堅苦しい感じに思うかもしれません。しかし、実際には滑らかに流れるような文章で、非常に読みやすいです。
作品としての完成度はもちろんですが、とても筆力のある方なのだということを実感します。

松本清張には『砂の器』『黒革の手帳』『ゼロの焦点』などの名作が多数あります! 読んだことがなければチャレンジしてみてくださいね。

 

有名なあのシーン、原作小説では……?
『犬神家の一族』

20171021-japan-mystery-novel2

『犬神家の一族』
横溝正史(著)、角川グループパブリッシング

ちょっとおどろおどろしい独特の雰囲気が特徴の、横溝正史氏の作品。『犬神家の一族』というタイトルは、誰もが一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
何度も映像化された作品であり、いまだに人気の高い作品です。

本筋のミステリー要素が秀逸なのに加えて、太平洋戦争直後を舞台にしているだけあって、復員など社会問題も取り入れられています。
歴史的な背景まで描いているからこそ、この重厚感を感じ取れるのだと思いました。

探偵・金田一耕助が、血で血を洗うような犬神家に渦巻く思惑をどう解き明かすのかも見どころです。

湖から足が突き出たあの有名なシーンは、原作ではどうなっているのか? ぜひ確認してみてくださいね。

 

家族を守るために起こる悲劇とは……
『Wの悲劇』

20171021-japan-mystery-novel3

『Wの悲劇』
夏樹静子(著)、光文社

女子大生の摩子は、大伯父である和辻薬品の会長・与兵衛に肉体関係を迫られ殺してしまう。和辻家の名を汚さぬため、愛する摩子を守るため、一家は外部の犯行に仕立てようと偽装工作をするのだが……。

 

国内ミステリーの女性作家の代表的な人物の一人は夏樹静子氏でしょう。『Wの悲劇』は夏樹氏の名声を高めた大人気作品です。
1984年に角川映画で映像化され、薬師丸ひろ子さんが主演したことでも有名です。第27回ブルーリボン賞では、この作品で主演女優賞を獲得しました。

スピード感があり、スラスラとよめてしまう一冊。最後にはまさかの展開が。

映像を見たことのある方も多いかもしれませんが、改めて小説を読むときっと新しい驚きがあると思います。設定にも違いがあるので、ぜひ原作をチェックしてみてください!

 

残酷すぎる人形劇
『人形はなぜ殺される』

20171021-japan-mystery-novel4

『人形はなぜ殺される』
高木彬光(著)、光文社

ミステリーファンの支持率が高い高木彬光氏の作品は、本格派ミステリーの名に負けない完成度の高さが魅力です。中でも『人形はなぜ殺される』は、高木氏が自信を持って送り出した一冊で、本格的な犯人当てを楽しむことができます。

作品の題名が疑問形になっているように、高木氏が読者へ挑戦状を送ったような作品ともいえます。それだけに、一度読んだだけでは犯人当て・トリックの解明は難しいでしょう。

人形・マジックショーなど、ちょっと怪しくオドロオドロしい雰囲気が漂い緊張感もあります。古典作品ならではのこの雰囲気、好きな方にはたまらないはず!

昭和32年の作品とは思えないほど、現代でも十分通用する作品だと思います。被害者と同様に人形が殺されていく理由に、あなたは途中で気づくことができるでしょうか?

 

どんなに完璧でも穴はある
『心理試験』

20171021-japan-mystery-novel5

『心理試験』
江戸川乱歩(著)、春陽堂書店

貧乏な大学生の蕗屋清一郎は親友の斎藤勇から、下宿の管理をする老婆が大金を貯めていることを聞く。老婆を殺し大金を得ようと考えた清一郎は、半年の間綿密に計画を立て、そして実行する……。

 

国内の古典ミステリーを代表する巨匠の一人、江戸川乱歩の「探偵明智小五郎シリーズ」の一作です。

江戸川乱歩というと、奇妙で狂気じみた事件や犯人が印象的ですが、この作品はやや落ち着いた雰囲気。

犯人目線で事件が描かれるため、犯人当ての作品ではありません。清一郎の「心理試験」を絡めて綿密に構築した犯行計画を、探偵・明智小五郎がどう見抜くのかが見どころです!

 

時代背景なども味わいながら読んでみて

20171021-japan-mystery-novel7

クラシックなミステリー作品は、発表当時の雰囲気が味わえるのも魅力!
犯人・トリック・動機当てを楽しみながら、しばらく時間旅行に出かけてみませんか? 原作と映像作品の違いを見比べるのも楽しいですよ。

 

今回ご紹介した書籍
点と線』松本清張(著)、新潮社
犬神家の一族』横溝正史(著)、角川グループパブリッシング
Wの悲劇』夏樹静子(著)、光文社
人形はなぜ殺される』高木彬光(著)、光文社
心理試験』江戸川乱歩(著)、春陽堂書店

「古典」ミステリーだからこそ良さがある! 読めば度肝を抜かれる良作あり。