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東野圭吾 著書『美しき凶器』名もなき殺人者が襲いかかる


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美しき凶器
東野圭吾(著)
光文社
発売日:1997/03/12

 

 

 

『美しき凶器』あらすじ

かつて華々しい活躍をした4人のアスリートたちが、とある邸に侵入した。目的は自分たちの葬り去るべき過去のデータを消去するため。
彼らは邸の主人で、彼らの過去を知る男を殺害すると邸に火を放ち逃走した。
すべてが成功したかのように見えたが、呼び起こされた恐るべき悪夢が解き放たれ、彼らに襲いかかる……。

 

美しくも恐ろしい凶器とは

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東野圭吾氏は日本のミステリー作家の代表格です。その東野氏の著作には、スポーツやアスリートを題材にしたものも多く見られ、今作もその1つです。

アスリートは美しい。素晴らしい運動神経でもって躍動する彼らを見て誰もがそう思うのではないでしょうか。
トップアスリートたちの鍛え抜かれた身体は、人間の持つ可能性を最大限に引き出すことによって花開いた芸術と言えます。

このアスリートの身体能力こそ今作のテーマで、怪物の領域まで人体改造され鍛え上げられた娘が、主人を殺した人間たちに次々と復讐していきます。
シンプルなホラーストーリーとなっていますが、とある仕掛けが用意されているため意外な真実に読者は「騙された」という喜びの感想?を抱くことになるでしょう。

復讐者はタランチュラのように恐るべき生きた凶器ですが、ただ恐いだけではなく赤ん坊のように純粋な存在です。
主人を殺した人間たちを無心に追い詰めていくそのひたむきさがどこか美しく、作者の彼女への愛を感じてしまいます。

恐るべき殺人者から逃れ生き残ろうとする4人のアスリートたちの造形とスリリングに紐解かれていく人間関係も読みどころ。
あなたは誰に感情移入しながら読むのでしょうか。固唾を飲む展開に一気読み必至です。

 

今回ご紹介した書籍
美しき凶器
東野圭吾(著)、光文社

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