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東野圭吾 著書『変身』あらすじ・感想


変身

変身
東野圭吾(著)
講談社
発売日:2004/11/18

 

 

 

『変身』あらすじ

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不慮の事故により脳移植手術を受けた平凡な男・成瀬純一は、だんだん自分の性格が変わっていくことに気づく。
恋人の恵を愛したいのに愛せない! 自分はどうなってしまったのか?
やがて脳のドナーを探しあてた純一は、衝撃の事実を知る。

 

脳の移植で、人格は変わってしまうのか……?

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『変身』は、東野圭吾さんが1991年に書き下ろしたサスペンス小説です。
脳移植を受けた男が次第に変わっていくという恐怖を描き大ヒット。
2005年には玉木宏さん、蒼井優さん主演で映画化されました。また『週刊ヤングサンデー』(小学館)では別タイトルで漫画化され、2014年には神木隆之介さん、二階堂ふみさん主演でテレビドラマ化されています。

 

脳を移植すると元の人間のままでいられるのか、それとも脳の持ち主の人格が移ってしまうのか?
昔から論じられている、脳移植に関する素朴な疑問も取り入れつつ、移植そのものに対しての善悪も訴えかけています。

自分が自分でなくなっていくことの不安や恐怖。突然の変化に怯え、戸惑う周囲の人々。
『ジキルとハイド』や『アルジャーノンに花束を』など、変身をテーマにした数々の名作の中でも、より身近な恐怖として迫ってきます。

純一は変わっていく自分に悩み、苦しみます。そして、そばで見守る恋人の恵も、純一が以前の彼に戻ることを願いながら彼を見守ります。
純一や恵、そして、彼に脳を提供したドナーの家族の思いも交差するなか、果たしてどんな結末が待ち受けているのでしょうか。

東野さんは「脳移植が遠い未来の出来事ではない」とし、いずれ誰かが純一のような葛藤を抱えることを予想し、この作品を執筆したのかもしれません。
医療ものの作品を得意とする東野さんによるリアルな描写も相まって、背筋がすっと冷たくなるような恐ろしさと切なさを味わえます。

 

今回ご紹介した書籍
変身
東野圭吾(著)、講談社

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