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彼らは宿命の三人だった。東野圭吾『宿命』あらすじ


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宿命
東野圭吾(著)
講談社
発売日: 1993/07/15

 

 

あらすじ

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勇作は、高校時代の初恋の女性・美佐子とは結ばれなかった。時は経ち、警察官となった勇作が担当する殺人事件の容疑者として、彼女を巡るライバルだった晃彦が浮上する。しかも晃彦は美佐子と結婚していた。奇しくも刑事と容疑者として、宿命の相手と対峙することになった勇作は…。

 

宿命的に結び付いた三人の運命は……

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東野圭吾さんの『宿命』は1990年に発表され、大ヒットしたミステリー小説です。2004年にはWOWOWでテレビドラマ化され、藤木直人さん、柏原崇さん、本上まなみさん主演で放送されました。

初恋の女性、美佐子への思いと、宿命のライバルだった晃彦への愛憎入り混じった思いを抱えながら職務に励んでいた勇作。ある事件の捜査の中、容疑者として晃彦の名が上がります。さらに彼が美佐子と結婚していることを知った勇作は、やはり自分たちは相いれない運命なのだと確信し、捜査を開始します

複雑に絡み合う謎、主人公とその宿敵、そして愛した女性が織りなす人間ドラマ……本作は東野さんの代表作のひとつである『白夜行』に似たコンセプトを持ち、この後に書かれた『変身』の原型になった作品だとも言われています。

登場人物たちの宿命的な結びつき、それぞれの運命、幾つも張られている伏線がラストに近づくにつれて収束し、驚くような真実が明らかになります。

そこに至るまでに、勇作が晃彦に抱く嫉妬と友情が入り混じった複雑な思い。そして美佐子に対する執着ともとれる愛情が丁寧に描写されています。

そうした登場人物の心理が分かるからこそ、ラストのセリフであっと驚かされるのです。

 

今回ご紹介した書籍
宿命
東野圭吾(著)、講談社

東野圭吾さんの全作品をこちらでご紹介してます!