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泥棒と双子の運命は?宮部みゆき著『ステップファザー・ステップ』あらすじ・本内容


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ステップファザー・ステップ
宮部みゆき(著)
講談社
発売日:1996/07/12

 

 

 

あらすじ

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ある日の仕事中、男は突然の落雷に遭った。目を覚ますと中学生の双子に彼は看病されていた。
彼が泥棒だと見抜いた双子は、通報しないための条件として、自分たちの父親のふりをしろと言う。やむなく男はその条件をのみ、彼らの父親を演じることになるが……。

 

突然父親になった泥棒と、双子の運命は?

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宮部みゆきさんの『ステップファザー・ステップ』は、5編の短編に書き下ろしを2編加えて1993年に刊行され、2012年には上川隆也さん、小西真奈美さん主演でテレビドラマ化されています。
その後続編が5編発表されたのですが、今のところ単行本化はされていません。

「ステップファザー」の意味は「継父」。血の繋がっていない父親のことです。
中学生の双子は、ある理由から2人だけで暮らしていました。そこへプロの泥棒が、双子たちによって半ば強引に「父親」として引き入れられます。
最初はお互いの利害が一致したことから親子のふりをしていましたが、偽物の父を演じるうちに、泥棒は双子たちを本当の子どものように思い始めます。
ウィットに溢れた会話や、裏稼業で生きる人々のユニークな価値観、読みどころが多い作品です。

現実にはありえない設定だと言ってしまうのは簡単です。しかし読んでいると、泥棒と双子がこのまま親子として暮らしていければいいのに、本当の親が帰ってこなければいいのに、と思ってしまうような、優しい気持ちに溢れています。

『模倣犯』や『理由』のようなシリアスな話と違い、宮部みゆきさんのユーモアセンスが発揮された作品です。悲しいエピソードもあれば、笑えるエピソードもあり、一話完結型なので、気軽に読めるのもポイントです。

 

今回ご紹介した書籍
ステップファザー・ステップ
宮部みゆき(著)、講談社

 

ミステリーをはじめ、時代小説やSF作品など、宮部みゆきの作品を紹介した特集はこちら。