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東野圭吾『夜明けの街で』あらすじ・内容


更新日:2017/5/17

『夜明けの街で』表紙

夜明けの街で
東野圭吾(著)、角川書店

︎『夜明けの街で』あらすじ・本内容

会社員である渡部は妻子ある身だが、ある日バッティングセンターで偶然会ったのをきっかけに、同じ職場の派遣社員である仲西秋葉と不倫関係になる。

不倫に後ろめたさを感じつつも秋葉との仲が深まる渡部だったが、徐々に秋葉の衝撃的な過去が明らかになっていく。なんと秋葉は15年前の父親の愛人の殺人事件の容疑者だというのだ。
事件の真相、2人の行く末は……?

 

本作の著者である東野圭吾氏は、1985年に第31回江戸川乱歩賞を受賞した『放課後』でデビューしたミステリ作家。

1998年刊行の『秘密』のヒットをきっかけに『ガリレオシリーズ』など数々の作品がヒット。同シリーズの『容疑者Xの献身』は第134回直木賞を受賞し、日本推理作家協会賞など他にも受賞歴多数。
国内のみならず海外でも注目される人気作家として知られています。

 

ミステリーでありながら、しっとりとしたラブストーリー

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『夜明けの街で』は不倫を軸としたストーリーに殺人事件の謎がからむという構成で、サスペンスのようなハラハラした展開が面白い作品です。
特に渡部と秋葉の心理描写やかけひきは秀逸。男女が惹かれ合う様子や女の怖さ、主人公の苦悩する様子など、心理小説としても楽しむことができます。

サザンオールスターズの楽曲「LOVE AFFAIR ~秘密のデート」にインスピレーションを受けて書かれた本作は、ところどころに歌詞の情景が登場します。
またこの作品は2011年には岸谷五朗氏主演で映画化されており、映画では舞台である横浜の美しい情景とともにドラマティックなストーリーで注目を集めました。

東野作品といえば学園モノやサスペンス、SFなど多彩なテーマを扱う作品が多くエンターテイメント色が強いのが特徴ですが、本作はしっとりと切ないラブストーリーが中心。ミステリとしての枠にとらわれない魅力にあふれた作品となっています。

 

今回ご紹介した書籍

夜明けの街で
東野圭吾(著)、角川書店

 

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