漫画『ぼのぼの』関連作品まとめ|スピンオフ、絵本、総集編、名言集
いがらしみきおさんの代表作『ぼのぼの』(竹書房)。
漫画は読んだことがない方でも、キャラクターは知っている、アニメは見ていたという方は多くいるのではないでしょうか。
1986年に連載が始まり、2016年に30周年を迎えました。子供から大人まで幅広い世代に愛されている作品です。
ところで、そんな『ぼのぼの』にさまざまなスピンオフ作品があるのをご存知ですか?
ここでは本編はもちろん、スピンオフ作品や関連作品をご紹介します。
『ぼのぼの』とは?
『ぼのぼの』
いがらしみきお(著)、竹書房
1986年から竹書房「まんがライフ」で連載。ぼのぼの、シマリスくん、アライグマくんたちの日常が描かれた漫画作品です。
見た目の可愛さとは裏腹に、シュールで哲学的な内容が特徴であり、それが多くの人に愛される理由でもあります。
『ぼのぼの』キャラクター紹介
・ぼのぼの……二足歩行できるラッコの子ども。ぼーっとしているが、観察力に長けている。
・シマリスくん……苦労の絶えないぼのぼのの友達。「~なのでぃす」という話し方が特徴。
・アライグマくん……森のいじめっ子。基本的に誰かをどついている。
『ぼのぼの』スピンオフ作品
本編とは違う面白さが描かれる『ぼのぼの』のスピンオフ作品をご紹介します。
スピンオフとはいっても、作画はいがらしさんが担当しているので「本編となんだか絵が違う……」とがっかりすることはありません!
■よりほのぼのとした日常を
『ぼのぼのs』
哲学的で独特な雰囲気をもつ本編とは少し違い、よりぼのぼのたちのゆる~い日常に重点を置いているのが『ぼのぼのs』。
本編が1ページ8コマで描かれるのに対して、本作は普通の漫画と同じコマ割りです。
2巻の『ぼのぼのs 恋するぼのぼの』では、その名の通りぼのぼのが恋をします!
■ぼのぼのが赤ちゃんだった頃
『ぼのちゃん』
『ぼのぼの』の連載30周年を記念して発売されたフルカラーコミック『ぼのちゃん』。
産まれたばかりでまだ赤ちゃんのぼのぼのと、育児に奮闘するおとうさんの様子が描かれます。
ぼのぼの、シマリスくん、アライグマくん。それぞれの成長記録と、赤ちゃんとともに成長していくおとうさんたちの姿にほっこりして、心が温かくなるはずです。
■食べて休んで、また食べて
『でぶぼの』
キャラクター全員太っちゃった! という衝撃のスピンオフ作品。
お腹が空いて、食べ物を探しに行く前にまず休んで、食べたらまた休んで……。食べることに貪欲なぼのぼのたちは、ぽってりとした身体をゆっくり動かしながら毎日を過ごしています。
ひたすら食べて休んでいるだけの漫画ですが、「あー、分かる分かる……」と、わたくしは共感してしまいました。
ぼのぼの絵本シリーズ
あまり知られていませんが、『ぼのぼの』は絵本も刊行されています。2018年11月現在、絵本は6作品。どれも漫画と変わらぬ可愛らしいイラストに癒されます。
■「かわいそう」ってなに?
『かわいそうのこと』
ぼのぼのはある日、自分が「かわいそう」だと考え泣いてしまいます。豊富な知識を持つスナドリネコさんのもとへ向かうのですが……。
「ぼのぼの絵本シリーズ」の一作目となる本作。
「かわいそう」なことは、ダメなことなのでしょうか? 非常に奥が深い内容です。
■みんな気になるあの“おじさん”のこと
しまっちゃうおじさんの存在が気になるぼのぼの。おじさんにあるお願いごとをするのですが……?
『ぼのぼの』の人気キャラクター、しまっちゃうおじさんのことが描かれた絵本。ぼのぼのの空想の中のキャラクターなのですが、その言動がトラウマになっている人もいるかもしれません。
一体しまっちゃうおじさんとは何者なのでしょうか?
■その他「ぼのぼの絵本シリーズ」作品
・『大きいのこと 小さいのこと』
ものの大きさについて気になったぼのぼの。本当の「大きさ」とは一体?
・『メガネヤマネくんのこと』
ある日道端でメガネヤマネくんと出会ったぼのぼのですが……。
・『クリスマスのこと』
クリスマスの日にみんながそれぞれ来年の運試しをします。はたして上手くいくのでしょうか。
・『ツワイオのこと』
いつもの3匹は海で遊んでいます。ぼのぼのが1つ石を取ろうとすると、なぜかその石は動かなくて……。
つまみ食いしたいあなたには総集編を
本編をこれから全部読むとなると、かなりの時間がかかることでしょう。そこで、本編の内容をかいつまんで知りたい方には総集編がおすすめです。
■『ぼのぼの』初心者におすすめ
『ぼのコレ』
サクッと気軽に『ぼのぼの』の世界を楽しみたいときには『ぼのコレ』。本編のなかでも可愛らしいエピソードが詰まった総集編です。
『ぼのぼの』らしい哲学的な内容もしっかり収録されています。本編を今まで読んだことがない初心者さんにもおすすめですよ。
■辛いときはぼのぼのたちの言葉を
「泣きたい日」に読んでほしいエピソードが詰まった一冊。不安、悩み、もどかしい思いを抱えている方はぜひ読んでみてください。
「泣くことは心のデトックス」と言われるように、涙を流すことは決して悪いことではありません。ぼのぼのたちの言葉に、胸がキュッとさせられます。
■とにかく癒しを求めるあなたに
こちらは「癒されたい日」に読んでほしいエピソードが詰まった一冊。よりほっこりとした気分を味わうことができます。
特に、プレーリードックちゃんの可愛さにはやられること間違いなしです……!
■心に刺さる言葉多し
『ぼのぼの名言集』
「数が増えるとなぜみんな好きじゃなくなるのかなぁ」(ぼのぼの)
「趣味というのは役に立たないことなのでぃす」(シマリス)
など、『ぼのぼの』にはたくさんの名言があります。
それらをまとめたのが『ぼのぼの名言集』。いつも忙しなく過ごすわたしたちにとって必要な言葉を、ぼのぼのたちが柔らかに伝えてくれますよ。
まだまだある『ぼのぼの』関連本
『ぼのぼの』について書かれた本は、このほかにも。
■人生に悩んだときは、彼らに相談を
『ぼのぼの人生相談』
『ぼのぼの』公式サイト「ぼのネット」で募った、読者からの50の相談への回答をまとめた一冊。さまざまな相談に、ぼのぼのたちがアドバイスをくれます。
ページをめくりながら、自分の悩みに近い相談を探してみてもいいかもしれません。思いがけない彼らの回答にハッとさせられることでしょう。
■人生に疲れた、そんなときに。
『ぼのぼのみたいに生きられたらいいのに』
キム・シンフェ(著)、小山内園子(訳)
いがらしみきお(絵)
韓国でも大人気の『ぼのぼの』。
本作は、『ぼのぼの』を読んで少しずつ人生が変わったという著者のキムさんが、実際に体験したことを綴ったエッセイであり自己啓発本でもあります。
心に余裕がない、そんなときに読んでみてはいかがでしょうか?
『ぼのぼの』に癒されてみては?
『ぼのぼの』関連作品をまとめてご紹介しました。
ぼのぼのたちのスローライフともいえる生き方には、現代を生きるわたしたちにとって、見習うべきことがたくさんあると思います。
読んだことがない方、アニメしか見たことがない方は、原作漫画をぜひ読んでみてくださいね。