青年漫画おすすめ10選|女性が読んでもどっぷりハマる!
更新日:2018/10/29
青年漫画というと、無骨なイメージでなんとなく手に取るのを躊躇してしまう女性は多いのではないでしょうか?
しかし! 女性が読んでも楽しめる青年漫画はたくさんあるんですよ。
ここでは、女性におすすめしたい青年漫画をご紹介します。
『BLAME!』
『BLAME!』
弐瓶勉(著)、講談社
インターネットが極限まで発達した超未来を舞台に、主人公・霧亥(キリイ)が海も山もない構造物群を旅する物語。
漫画にありがちな「最初は弱かった主人公が強くなっていく物語」ではなく、霧亥は最初から強すぎる設定。とにかく爽快でたまらない作品です。
クールな霧亥は基本的に無口で無表情ですが、ふとした瞬間に表情を緩めたり、優しい一面も持ち合わせています。
繊細なタッチの絵で会話もほとんど無いため漫画を読んでいるというより映画を観ている感覚になるはず。
インターネットや人工知能など、現在あるテクノロジーを題材にしたストーリーは、近い将来に起こるのではないかと思わせる内容です。
『花田少年史』
『花田少年史』
一色まこと(著)、講談社
近所でも評判の悪ガキ 花田一路(いちろ)は小学3年生。
その子犬のようなやんちゃぶりが原因で、一路はある日車に激突してしまいます。その後一命は取り留めたものの、一路はなぜかオバケが見えるように……。
この世に未練があるオバケたちに、一路は次々と取り憑かれてしまいます。
どこか人間臭くて愛嬌たっぷりなオバケたちを面倒に思いながらも、なんとか彼らの願いを叶えようとする一路。彼と周囲の人たちの人間模様にどんどん引き込まれるでしょう。
ほんわかしたタッチとノスタルジーな雰囲気に引き込まれる、笑えて泣ける物語です。
『GIANT KILLING』
『GIANT KILLING』
ツジトモ(著)、綱本将也(原作)、講談社
東京下町の弱小プロサッカークラブ「ETU(イースト・トーキョー・ユナイテッド)」。
そんなチームに、“GIANT KILLING(番狂わせ)”の大好きな達海猛(たつみたけし)が監督として就任し、徐々に強くなっていくという物語です。
スポーツ漫画は選手目線で描かれることが多いですが、本作は監督の目線で描かれているのが特徴。
また、広報や記者、サポーターなど、サッカーに関わる人たちの心情がしっかり描かれているところもリアルに感じられます。
辛辣な場面もありながら、それを切り抜けチームが番狂わせを起こす姿まさに痛快!
努力や根性のザ・スポ根漫画ではなく、戦術で勝つ! という新しい切り口のサッカー漫画です。
『東京喰種 トーキョーグール』
『東京喰種 トーキョーグール』
石田スイ(著)、集英社
ヒトとは別に、ヒトを捕食する種族「喰種(グール)」が紛れ込む東京が舞台。
女の喰種であるリゼに襲われたことが原因で「半喰種」となったカネキが、自身の変化に苦悩しながらも成長していく物語です。
人間と喰種には、それぞれの生活があります。喰種も人間と同じように喜怒哀楽があり、さまざまな葛藤を抱えながら生きているのです。
立場は違えど、家族や仲間を守るために戦うヒト、そして喰種たちの姿に胸を打たれます。命の尊さや他人に対しての考え方を見直すきっかけになる漫画ですよ。
『ホムンクルス』
『ホムンクルス』
山本英夫(著)、小学館
名越進は、車上で生活をするホームレス。ある日名越は医大生の伊藤から、頭蓋骨に穴を開ける人体実験「トレパネーション」の被験者にならないかという話を持ちかけられます。
70万円の報酬を条件に手術を受けた名越だが、術後から、人間が「異形のもの(ホムンクルス)」に見える第六感の能力が芽生えてしまい……。
まず、「人間の深層心理が目に見える」という設定に驚かされます。
ホムンクルスが見える人間はみな、何かしらのトラウマや問題を抱えています。それらを取り除くことで本来の人間の姿に戻るのですが、もちろん一筋縄ではいきません。
読み進めるうちに「自分とは?」「人間とは?」と、非常に考えさせられことでしょう。
『いぬやしき』
『いぬやしき』
奥浩哉(著)、講談社
58歳のサラリーマン 犬屋敷は、家族から全く相手にされず、胃ガンで余命3ヶ月を宣告されたことも打ち明けられずにいました。
ところがある日、愛犬の散歩中に爆発事故にあい、最強のサイボーグに変貌を遂げることに……。
悲壮感漂うサラリーマンの私生活や、現代社会の闇があまりにリアルに描かれているため、読むのが辛くなるかもしれません。
しかし、犬屋敷がサイボーグになってからは物語が驚くほど変わるため、諦めずに読み続けてみてください。
意外すぎる設定にワクワクしながら、家族愛に感動させられる漫画です。
『イノサン』
『イノサン』
坂本眞一(著)、集英社
18世紀フランス。シャルル=アンリ・サンソンは、パリで死刑を執り行うサンソン家の4代目を務めています。
しかし、死刑執行人の家系に生まれながら慈愛に満ちたシャルルは、人を殺めることに苦悩し、死刑のない世界を願うのですが……。
シャルルが生まれながらに受け継がなければいけない使命は「死刑執行人」。この作品を読めば、華々しいフランス文化に隠れた歴史を知ることができます。
物語はもちろんですが、本作は坂本氏の繊細すぎるイラストも見所です。
登場人物たちの誰もが魅力的で、残酷な描写までも美しく見えます。重厚な物語がより一層引き立っているのを感じられるでしょう。
『GANGSTA.』
『GANGSTA.』
コースケ(著)、新潮社
マフィア、汚職警官、売春などの悪事が横行する犯罪都市、エルガストルム。
そんな街で、どこの組織にも属さず「便利屋」と呼ばれるウォリックとニコラスは、特殊な能力を駆使して汚れ仕事の依頼を受けていて……。
マフィア同士の抗争など血なまぐさいシーンはもちろん、個性溢れる登場人物たちに注目したいところ。
渋いおじさまやダンディーな老人、可愛い系の男の子など、女性の心を鷲掴みにするようなキャラクターが多く登場します。また、長年相棒として連れ添っているウォリックとニコラスが悪ふざけをしつつも寄り添い合う姿は印象的です。
コメディ要素もあるので、シリアスなシーンが多い漫画が苦手な方にもおすすめの作品ですよ。
『極主夫道』
『極主夫道』
おおのこうすけ(著)、新潮社
かつて極道だった龍は、現在なんと専業主夫! 元・最凶ヤクザだった彼の今の仕事は、朝のお弁当作りから掃除洗濯など、デザイナーとして働く美久を支えることだった。
強面な龍が、真面目に家事をしている様子に思わず笑ってしまうはず。しかしながら、男性でありながらマメで丁寧な龍の仕事っぷりには感心してしまいます。
「家事あるある」が随所に登場し、共感してしまう部分も。
押しの強い美久とのやりとりを、周囲の人たちがハラハラしながら見守っていているところはとてもシュール。優しい人たちに囲まれた龍は幸せだなぁ……なんて、ほっこりさせられるギャグ漫画です。
『サンクチュアリ』
『サンクチュアリ』
池上遼一(著)、史村翔(原作)、小学館
ポルポト政権下のカンボジアから、命からがら日本に帰国した北条彰と浅見千秋は、日本社会の悲惨な状況に絶望します。
そこで、北条は裏の世界のヤクザ、浅見は表の世界の政治家として、互いに改革を行うことを決意するのですが……。
政治家となった浅見が推し進めるのは「首相公選制」と「憲法改正」。これは、連載から30年近く経った現在でも議論されている問題です。
変化や進歩のない政治家たちに喰ってかかっていく浅見と北条の絆は固く、彼らの名言に勇気付けられた読者も多いことでしょう。
落ち込んでいる暇はない、と生きる活力を与えてくれ、背中を押してくれる漫画です。
女性にも読んでもらいたい青年漫画はたくさん!
いかがでしたか? 普段はあまり青年漫画を手に取らない方も、読んでみると意外とハマってしまうかもしれません。
青年漫画だからこそ描ける自由な表現には、少女・女性漫画にはない良さがあります。
これを機に、新しいジャンルに足を踏み入れてみませんか?
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