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おすすめの90年代懐かしギャグ漫画|思い切り笑ってストレス発散しよう!


更新日:2018/12/3

子供の頃、友達同士で回し読みした懐かしい漫画たち。
なかでもギャグ漫画は、大人だからこそ笑えるネタも多く、子供の頃に読んだときは難しいと感じることもありました。

しかし、ちょっと大人っぽくて難しかった内容も、大人になってから読み返してみると「こんなに面白かったんだ!」と思うことがあります。

今回は少年・少女漫画は問わず、90年代に連載されていた懐かしいギャグ漫画のおすすめ作品をご紹介します。

 

“最強”部隊?
『突撃!パッパラ隊』

突撃!パッパラ隊

突撃!パッパラ隊
松沢夏樹(著)、エニックス

軍隊にギャグテイストを入れるという突拍子のなさにハマってしまう本作。おちゃらけた名前ですが、実は地獄の最強部隊と名高いのが「パッパラ隊」です。

そんなパッパラ隊に、”死神”の異名を持つ絶対に死なない男、水島一純が配属されてきました。ところが、最強部隊とは名ばかりでユルユルなパッパラ隊は……。

 

どう見たって戦えそうにない巨乳美女ランコ、謎の忍者、いかにも”軍人”な見た目とは裏腹に少女漫画を愛する隊長など、濃すぎるキャラが揃った部隊。
唯一まともな水島が場を落ち着かせたり、リアルなミリタリー設定が出てくることで生まれるアンバランスさが、より一層ギャグを引き立ててくれます。

シリアスな回もありますが、パッパラ隊を取り巻く登場人物も破天荒で変わった人物が多いため、賑やかな振り切ったギャグ漫画です。

 

頭が魚の校長先生……!
『めだかの学校』

めだかの学校

めだかの学校
森ゆきえ(著)、集英社

少女漫画雑誌「りぼん」で連載されていた4コマギャグ漫画『めだかの学校』。魚がしゃべるシュールすぎるギャグ漫画として覚えている方もいるのではないでしょうか。

 

進学校である私立たなか中学校に転校してきためだかは、頭が魚の校長先生、猫、犬、幼女といった同級生に戸惑いを隠しきれません。
彼らは見た目だけでなく言動も非常に変わっており、なかでも校長のたなか先生の奇行が目立ちます。

ギャグだけでなく、テストや学校行事、放課後の寄り道など、中学生だったときを思い出させてくれる懐かしい描写も良いものです。
「りぼん」というと、恋愛ものや可愛いタッチの漫画が多いですよね。そんななかでこの作品は、当時のりぼんっ子だった小学生・中学生たちをザワつかせた名作だと思います。

 

顔は怖い、だけど本当は……!
『エンジェル伝説』

エンジェル伝説

エンジェル伝説
八木教広(著)、集英社

 不良漫画全盛期の90年代に舞い降りた異色の漫画です。

『エンジェル伝説』の主人公である北野誠一郎くんは、成績優秀で心優しい男子高校生。しかし、悪魔のように恐ろしい顔のおかげで何をしても全てが裏目に出てしまいます。

人助けをしようと声を掛ければ逃げられ、学校ではみんなに不良扱いされて学校一の番長が訪ねてくるも、あまりの恐ろしい顔に逃げられる始末。
その噂は学校だけに留まらず、地域一帯に広まり、格闘家までもが挑戦を挑むほどに……。

 

顔は怖いけど、虫が苦手、意外と親切で優しい男性って結構いますよね。
普通に日常生活をおくっているだけなのに、次々と災難が起こる北野くんは可哀想ではありますが、顔と性格のギャップと、それに翻弄される周囲の人たちの勘違いっぷりに思わず笑ってしまいます。

 

地球を侵略したい、だけど……!
『GOGO!ぷりん帝国』

GOGO! ぷりん帝国

GOGO!ぷりん帝国
くぼたまこと(著)、エニックス

『GOGO!ぷりん帝国』は、ファンタジーやテレビゲーム漫画の多い「月刊少年ガンガン」で連載されていました。

惑星ババロアにある「ぷりん帝国」には、地球侵略を企む帝王と怪人たちが住んでいます。
“帝国”や”帝王”など、大げさな表現で鎧を身にまとっていたり宇宙人的な姿ではありますが、彼らの生活臭漂う行動はシュールでやや貧乏臭いんですよね……!

いつも怪人を地球へ向かわせて侵略しようと奮闘しますが、いつも病気や家庭の事情など庶民っぽい理由で中止になってしまいます。

ところでこの漫画、意外と実生活で役に立ちそうな知識が細かく盛り込まれていたりもします。
主婦や一人暮らしをするサラリーマンが共感できそうな「あるあるネタ」が豊富で、子供だったあの頃より大人になった今の方が楽しめるかもしれません。

不意に吹き出しそうなネタが出てくるので、人前で読むときは注意が必要です!

 

忘れちゃいけないギャグ漫画の傑作!
『すごいよ!! マサルさん』

『すごいよ!! マサルさん』表紙

すごいよ!! マサルさん
うすた京介(著)、集英社

数々の漫画に影響を与えた、不条理漫画の金字塔『セクシーコマンドー外伝 すごいよ!! マサルさん』。
90年代に「週刊少年ジャンプ」で連載され、その独特のギャグセンスにハマった方は多いのではないでしょうか。

少年ジャンプらしい「今から冒険を始めるぞ!」的な、クールなコミックスの表紙と、ツッコミどころ満載な内容の差が激しすぎるギャグ漫画です。

 

肩に謎の輪っか(チャームポイント)をはめた、花中島マサルが部長であるセクシーコマンドー部(通称ヒゲ部)。

そこへ入部してくる生徒もクセの強すぎる人物ばかり! さらに、「メソ」と呼ばれる白くてモフモフした謎の生物も同行しています。

突拍子も無い支離滅裂な言動、シリアスな描写になったかと思ったら子供の落書きのような画風に変わるなど、とにかく新しい笑いがたくさん詰まっています。

 

あまりに不条理!
『クマのプー太郎』

『クマのプー太郎』4巻表紙

クマのプー太郎
中川いさみ(著)、小学館

主人公のクマのプー太郎は基本的には常識を持つキャラクター。
……なのですが、他の登場キャラクターがなんだかおかしい、脱力系不条理4コマギャグ漫画です。

 

隙間に耳を挟むのが好きなうさぎ、顔の形が不安定なリュー坊、巻き込まれるタイプの松村くんなど、一風変わったキャラクターたちが笑いを誘います。

個性が強すぎる人間も登場するのですが、連載当時は子供ながらに「本当にこんな人がいるのかもしれない……」なんて思ったこともありました。
たまーに、微笑ましいタイプの笑いが出てきて癒されたことも。

作者の中川いさみ氏の独特で予測不可能な世界が印象的。不条理ギャグ漫画が好きな人だったらドップリハマること間違いなしの作品です。

 

子供の心をわしづかみ!
『王様はロバ 〜はったり帝国の逆襲〜』

『王様はロバ 〜はったり帝国の逆襲〜』表紙

王様はロバ 〜はったり帝国の逆襲〜
なにわ小吉(著)、集英社

余白の多いシンプルな画風と、日常のあるあるネタや、「〜だったら」シリーズなど数々の名作を生み出したギャグ漫画です。

文章がわかりやすく、その読みやすさと笑いのネタに、当時の子供たちは心をわしづかみにされたものです。
少ないコマ数で笑わせてくれるなにわ小吉氏。そのシュールな画風と計算された笑いが、人気を博した理由でしょう。

連載中は巻末に掲載されていたので、友情や感動などいわゆるジャンプ的な要素を含んだ漫画を読み終えた後で余計に異彩を放っていました。

サクサク読めて、年甲斐もなく大人になった今でも頻繁に読み返してしまう作品です。

 

ドタバタギャグ漫画の定番
『浦安鉄筋家族』

『浦安鉄筋家族』表紙

浦安鉄筋家族
浜岡賢次(著)、秋田書店

坊主頭の小学生、大沢木小鉄を中心に、家族や近所の人など、ちょっと変わった大人たちも巻き込んだ超ドタバタギャグ漫画です。

落ち込んでいるときに、笑い転げてスッキリしたい方に特におすすめしたい作品です。イラストの描き込みと物語の勢いがすごく、他の漫画とは違う独特な笑いがありますよ。

誰もが知っているような有名人やキャラクターをパロディ化していることも多くあり、舞台が千葉県浦安市ということで、あの人気テーマパークもしっかりネタになっていました。

たくさんの下ネタが飛び交うため、親にバレないようにコッソリ読んでいたという方もいたのではないでしょうか?

続編である『元祖!浦安鉄筋家族』『毎度!浦安鉄筋家族』、また2018年8月現在「週刊少年チャンピオン」で連載中の『あっぱれ!浦安鉄筋家族』もあわせて楽しんでくださいね。

 

誤解が生みだす爆笑ギャグ
『ボンボン坂高校演劇部』

『ボンボン坂高校演劇部』表紙

ボンボン坂高校演劇部
高橋ゆたか(著)、集英社

順菜正太郎は、高校の入学式の日に日比野真琴に一目惚れしてしまいます。

ところが真琴に、「(身体は男、心は女の) 演劇部の部長ヒロミと愛し合っている」と勘違いされてしまった正太郎が、その誤解を解こうと奮闘するギャグ漫画です。

 

繊細なタッチのイラストが特徴で、出だしは「恋愛漫画?」と思うかもしれませんが、どんどん笑いの要素が強くなっていきます。

極太眉毛、三頭身、オネエ言葉を話すヒロミの、人間とは思えない七変化に注目です。また、綺麗な顔立ちなのに個性が強すぎるキャラクターたちの、際どいギャグも満載の作品ですよ。

 

動物園に”勤務”している動物たちが主役
『バケツでごはん』

バケツでごはん

バケツでごはん
玖保キリコ(著)、小学館

いつも大勢の人で賑わっている上野動物園の動物たちは、閉園後に秘密の地下鉄で秘密の町に帰って行きます。
『バケツでごはん』に登場する動物たちは普段動物園に勤務しており、勤務後はわたしたちと変わらない生活を送っているのです。

そんな上野動物園に中途採用で入ってきたペンギンのギンペーは、飼育員に関西弁で積極的に”客ウケ”を提案する、仕事熱心なキャラクター。
ギンペーだけでなく、ライオンやキリンなどの動物園のスターたちが、恋や仕事に悩み奮闘する姿が可愛らしくホッとします。

 

動物らしい振る舞いの裏で、天気のいい朝に出勤を渋ったり、職場環境改善を求めたりする人間臭い動物たちの会話や行動には「分かる分かる!」と思わず笑ってしまいました。

シンプルで可愛い絵なのに、人間界のダークな部分も動物に当てはめているところにニヤリとさせられます。

 

ストレス発散にはやっぱり笑うことがおすすめ

どうしようもなく落ち込んだり悩んだりしたときは、思い切り笑うことがおすすめです。ネガティブな考えを張り巡らせてしまう前に、笑い飛ばして頭をスッキリさせましょう。

ギャグ漫画が読みたいと思ったら、ぜひ今回のコラムをご参考に漫画を探してみてくださいね。

【関連記事】あの頃流行った「りぼん」の名作ギャグ漫画、覚えてる?

 

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