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1巻完結漫画5選! 隙間時間に楽しめるおすすめ作品


漫画が読みたいけれど時間がない人や、漫画をあまり読んだことがない人におすすめなのが1巻完結型の漫画です。

1巻完結漫画なら、初めから読まないとわからないという事はないですし、さらっと読めるので忙しい時にでも気軽に手にとることができます。

今回はそんな1巻完結漫画の中から、特におすすめな漫画をご紹介したいと思います。

 

ほろ苦系オムニバス。
『旅する缶コーヒー』

『旅する缶コーヒー』
マキヒロチ(著)、実業之日本社

 

広島、東京、ロンドンなど、11の街を舞台に繰り広げられる人間模様を描写した物語。それぞれの独立したストーリーに共通して登場するのが、日常の象徴のような“自販機の缶コーヒー”です。

オムニバス形式の映画を観ているようなこの漫画の作者は『いつかティファニーで朝食を』、『吉祥寺だけが住みたい街ですか』で知られるマキヒロチさん。この本はそのマキさん初の短編集です。

都会に疲れて田舎に戻る元グラビアアイドル、夫の浮気を密かに疑っている妻と夫の旅、女子二人での八ヶ岳の山登りで長年付き合ってきた友人への不信感がとけた出来事などの物語の中で、大人なら誰でも経験したり感じたことのある感情が細やかに描かれています。

人付き合いに疲れたり、傷ついて人を信じられなくなったときに読むと、あたたかい気持ちになって缶コーヒーをつい飲みたくなってしまうような漫画です。

 

4コマなのに深い……
『ヨルとネル』

『ヨルとネル』
施川ユウキ(著)、秋田書店

 

もともとは普通の人間だった2人の小人ヨルとネル。研究所から逃げ出したヨルとネルが南を目指して逃避行を続け、様々な出来事にあう物語です。

「体が大きい生き物ほど孤独も大きい、風がたくさん当たるからね」など、たまに意味深な言葉を口にするヨルと、優しくて怖がりなネルの2人の友情が、読む人をあたたかい気持ちにさせてくれます。

自動販売機の下や、洗面所、猫の上……小人の視点から見る日常の世界の出来事が新鮮で、クスッと笑える設定ではありますが、それだけで終わらないのがこの漫画のすごいところ。

人生について考えさせられてしまうようなディープな作品の『ヨルとネル』。興味のある人はぜひ手にとってみてくださいね。

 

最高の「おひとりさま」生活!
『いのまま』

『いのまま』
オカヤイヅミ(著)、芳文社

 

変わらぬ人気の“料理もの漫画”にもいろいろなパターンがありますが、この『いのまま』は一人暮らしをしている作者自身が主人公の、食のエッセイ風漫画です。

子どもの頃、家に遊びにきた友達が何も具を入れない素ラーメンを作った時の自由さにカルチャーショックを受けたことのある作者は、誰にも気を遣わずに「好きなものを好きなときに自由に食べられるのが大人の特権!」とばかりに日々の生活で自由な料理を楽しみます。

ウイスキー入りホットケーキ、高菜のチーズトースト、生クリームの代わりにギリシャヨーグルトを入れたイングリッシュマフィンのフルーツサンドなど、食欲をそそる料理15品を日常のエピソードや子どもの頃の思い出と絡めて紹介しています。

細かいレシピは載っていませんが、アバウトな感じで真似してみても美味しく作れそうなものばかりです。この漫画を読むと思わず冷蔵庫の中をのぞいて何か作ってみたくなりますよ。

 

「このマンガがすごい!2018」 9位作品!
『大きい犬』

『大きい犬』
スケラッコ(著)、リイド社

 

友達に頼まれて旅の間の留守番をすることになった高田くん。その家のすぐ近くに住んでいたのは家の大きさくらいの大きな犬でした……。

今注目の新人漫画家スケラッコさんのデビュー作「大きい犬」がタイトルになった短編集です。

全部で7つの短編には、新しい星に次々と移住していく人と残る人を描いたSF的な設定の「梅・桃・桜」や、給食が大好きで給食のおばさんになって美味しい料理作りに奮闘する男の子の話など、ちょっとナンセンスで不思議な物語が集められています。

普通ではあり得ないような設定なのになぜかスッと入り込めて、優しいタッチで描かれた絵と物語で、あたたかくほのぼのとした読後感に浸ることができる短編集です。

 

非日常にトリップ!
『あもくん』

『あもくん』
諸星大二郎(著)、KADOKAWA

 

諸星大二郎さんはちょっと不気味で独特な世界を描く漫画家で、庵野秀明さん、宮崎駿さんといった大物のアニメーターや漫画家に影響を与えている方です。その諸星さんの作品を初めて読む人におすすめの読みやすい作品がこの『あもくん』です。

ちょっと生意気で冷静なあもくんと、不気味な気配を察知する能力に長けた父さんに降りかかる不気味な出来事をまとめた短編集になっています。

人影、謎の手形……怪談専門雑誌に掲載された作品なので、しっかりと怖いホラーものではありますが、自宅のリビングや近所の散歩道など日常の風景が舞台となっているので、どこか私たちの周りにも起こりそうなリアリティーがあります。

諸星さんご本人がお子さんのために作った「ベッドサイドストーリー」も収録。非日常にトリップしてみたい人におすすめです。

 

新しい漫画家を知るきっかけにも

 ご紹介した漫画はどれも個性的な漫画家によるおすすめ作です。
読んでみて作風が気に入ったら、同じ漫画家の他の作品もぜひ読んでみてください。きっと漫画の楽しみが広がっていきますよ。

奥の深い漫画の世界へ一歩踏み出すきっかけとなるのもまた、1巻完結漫画の魅力といえるでしょう。

 

今回ご紹介した1巻完結漫画

旅する缶コーヒー
マキヒロチ(著)、実業之日本社

ヨルとネル
施川ユウキ(著)、秋田書店

いのまま
オカヤイヅミ(著)、芳文社

大きい犬
スケラッコ(著)、リイド社

あもくん
諸星大二郎(著)、KADOKAWA

 

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