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サッカー漫画の歴史|あの名作漫画を振り返ろう!


 

昨今日本では、野球に並ぶメジャースポーツとなった「サッカー」。
国民的な人気が出てきたのは、Jリーグが発足しワールドカップにも進出するようになった1990年代からです。

漫画の世界でも、サッカー人気にあわせて数々のサッカー漫画が登場しています。

時代の移り変わりとともに人気作品にも特徴が出ています。そんなサッカー漫画の人気作品を時系列に沿って振り返ってみましょう!

 

1970年
スポ根漫画の黎明期に生まれた!

『赤き血のイレブン』
園田光慶(著)、梶原一騎(原作)
少年画報社
※画像は完全覆刻版4巻

日本のスポ根漫画の黎明期。野球漫画『巨人の星』や、バレーボール漫画『アタックNo.1』などと同じ時期に発表された作品です。『巨人の星』の原作者、梶原一騎氏の作品でアニメ化もされました。

高校サッカー部を題材にしており、主人公・玉井真吾のサブマリンシュートやブーメランシュートといったミラクルシュートが出てきます。『キャプテン翼』以前の、昭和の人気サッカー漫画といえばこの作品です。

 

1981年
「サッカー漫画といえばコレ」という方が多いはず!

『キャプテン翼』
高橋陽一(著)、集英社

1980年代から続く、日本にサッカーブームの社会現象を巻き起こしたサッカー漫画の金字塔。2017年に単行本がシリーズ国内累計7000万部を超えた大ヒット作品です。

多くのプロサッカー選手もこの漫画の影響を受けたと語るほど、日本サッカー界に多大な影響を与えた『キャプテン翼』。これまでのスポ根漫画の特色である泥臭さがなくなり、サッカーの楽しさが伝わってくる作品となっています。

 

1984年
コアなファンが多数いるサッカー漫画

『がんばれキッカーズ』
ながいのりあき(著)、小学館

『キャプテン翼』によりサッカー人気が盛り上がりはじめた時期に、小学生向けの「月刊コロコロコミック」、「小学五年生」「小学六年生」で連載された子供向けのサッカー漫画。

「キャプ翼派」に対抗する「キッカーズ派」が存在するなど、コアなファンを獲得しています。

キャプテン翼のようなヒーロー的な設定はなく、等身大のキャラクターが成長する姿を描いた清々しい作品です。

 

1990年
SMAPによる実写映画でも話題に!

『シュート!』
大島司(著)、講談社

「週刊少年マガジン」に13年間連載された高校サッカー部を舞台とする作品です。1993年にアニメ化、1994年にはアイドルグループ・SMAPによる実写映画が制作され話題となりました。

天才プレーヤーの死や、ラブコメ要素なども取り入れられた青春ドラマ的な作品。天才プレーヤー久保が、死の直前に成功させた11人抜きの奇跡のゴール・トゥ・ゴールは物語の伝説となっています。

 

1999年
リアルな戦術やテクニックが描かれる

『ファンタジスタ』
草場道輝(著)、小学館

「ファンタジスタ」という、飛び抜けた技術を持つ芸術家タイプの選手がテーマのサッカー漫画。

この頃から『キャプテン翼』のような実現の難しい必殺シュートなどは出てこなくなり、リアルな戦術やテクニックが語られるようになってきます。しかし、そこは漫画。現実的にプレーできるかは微妙なところでしたが、一度読んだら止まらなくなる面白さがありました。

続編の『ファンタジスタ ステラ』には、本田圭佑選手が実名で登場しています。

 

2007年
サラリーマンもハマるサッカー漫画

『GIANT KILLING』
ツジモト(著)、綱本将也(原作)
講談社

Jリーグを題材とした作品で、監督が主人公となり弱小チームを立て直しジャイアントキリング(大番狂わせ)を演じていく物語です。

チームづくりに奮闘するリーダーという視点があるため、「モーニング」での連載で、サラリーマンに人気ということも頷けます。
Jリーグの成り立ちに関わる内容やスタッフ、サポーターなどサッカーを取り巻く社会的要素を取り込んでいるのもその一因でしょう。

 

2010年
サッカー+スポーツ科学!

『フットボールネーション』
大武ユキ(著)、小学館

サッカー漫画にスポーツ科学の要素を取り入れた、ある意味マニアックな作品です。

野心的な社会人チームの監督のもと、主人公が天皇杯優勝を目指すという展開です。選手のフィジカルやインナーマッスルといった部分にストーリーのなかで解説が加えられていくのが特徴となっています。

物語的にドラマチックな要素は抑えられており、サッカーが上手くなるためのテーマを掘り下げていくサッカー漫画です。

 

2011年
挫折を乗り越えてサッカーを!

『BE BLUES! 〜青になれ〜』
田中モトユキ(著)、小学館

2011年から2018年1月現在「週刊少年サンデー」で連載中。サッカーの天才小学生が事故で重傷を負いながら復活を遂げ、中学・高校サッカー部で大活躍するというお話です。

事故の影響でもとどおりにならない体から挫折を味わい、その逆境をひとつひとつ乗り越えながら強くなっていく姿が見どころ。
サッカーのプレーの描き方はリアルさを打ち出していて、サッカーの専門知識が学べます。

 

2013年
ダメダメ少年がサッカーを通じて成長

『DAYS』
安田剛士(著)、講談社

高校のサッカー部を描いた熱い青春漫画的な作品。ダメダメな少年が名門サッカー部に入り、ただひたむきに走ることでチームとともに成長していく、というストーリーです。
2013年から「週刊少年マガジン」で連載中、2016年下半期にはTVアニメも放映されました。

高校サッカーの部活の雰囲気がよく出ており、登場するキャラクターもみな個性的で物語に華をそえています。

 

2015年
Jリーグユースチームを描く!

『アオアシ』
小林有吾(著)、小学館

「ビックコミックスピリッツ」で連載中の、Jリーグユースチームを題材としたサッカー漫画。

スポーツライター・上野直彦氏のアドバイスをもとに、サッカー技術や指導法などにも焦点を当てて描かれています。そのリアリティと切り口の新しさで総発行部数100万部を超える人気作品です。

主人公・青井葦人の成長する過程の小気味よさと俯瞰能力がフィーチャーされているところがポイントですよ。

 

 

時代にあわせて進化するサッカー漫画は面白い

『赤き血のイレブン』のスポ根ものから始まり、『キャプテン翼』のファンタジー要素ある作品、そして現在はリアルさというものが受け入れられていますね。

時代とともに成熟してきたサッカー漫画。これからどんな作品が出てくるのか楽しみですね。

 


今回ご紹介したサッカー漫画

赤き血のイレブン
園田光慶(著)、梶原一騎(原作)、少年画報社

キャプテン翼
高橋陽一(著)、集英社

がんばれキッカーズ
ながいのりあき(著)、小学館

シュート!
大島司(著)、講談社

ファンタジスタ
草場道輝(著)、小学館

GIANT KILLING
ツジモト(著)、綱本将也(原作)、講談社

フットボールネーション
大武ユキ(著)、小学館

BE BLUES! 〜青になれ〜
田中モトユキ(著)、小学館

DAYS
安田剛士(著)、講談社

アオアシ
小林有吾(著)、小学館


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