最新2021年の作品も!歴代「このマンガがすごい!」を振り返る
更新日:2020/12/14
毎年12月に発表される宝島社4大大賞の一つ「このマンガがすごい!」は、「やはりきたか」「そこくるか」のせめぎあいが面白く、マンガ好き必見の大賞です。
これをきっかけで作品を知るってことも多いので、やはりマンガ好きとしては見逃せないですよね。
ここでは2021年の1位受賞作品とともに、歴代「このマンガがすごい!」を振り返ります。ぜひ注目してくださいね。
目次
最新!2021年「このマンガがすごい!」
└オトコ編『チェンソーマン』
└オンナ編『女の園の星』
2020年「このマンガがすごい!」
└オトコ編『SPY×FAMILY』
└オンナ編『さよならミニスカート』
2021年「このマンガすごい!」は?
『このマンガがすごい!2021』が発売されました。
ここでは、2020年「このマンガがすごい!」オトコ編・オンナ編でそれぞれ1位となった作品をご紹介します。
■オトコ編1位『チェンソーマン』
『チェンソーマン』
藤本タツキ(著)、集英社
借金を抱え、自身の臓器を売るなど極貧生活を送っていたデンジは、チェーンソーの悪魔であるポチタとともに「デビルハンター」として活動、報酬を得ていた。
ところがあるとき、ヤクザによって殺害されてしまったデンジ。チェーンソーの悪魔へと変身する能力をもって復活するのだが……。
アニメ化も決定した『チェンソーマン』が1位に! 悪魔を倒していくデビルハンターの物語で、疾走感あふれる怒涛の展開が続きます。
『週刊少年ジャンプ』での連載に驚くほどグロいシーンもありますが、面白さはホンモノです。
■オンナ編1位『女の園の星』
『女の園の星』
和山やま(著)、祥伝社
女子高で教師をしている星の、くだらなくて愛おしい日常を淡々と描いた作品です。
女子高生や同僚たちとのシュールなやり取りにクスッと笑ってしまいます。クールな振る舞いをしているものの、なんだかんだ生徒たちに振り回されちゃうんですよね。
学生時代の「あるある」もたくさん盛り込まれていて、読めば読むほど、和山やまワールドの虜になってしまいます!
続きが気になってしまうこと間違いなし。読みごたえも抜群です。
2020年の「このマンガすごい!」
■オトコ編1位『SPY×FAMILY』
『SPY×FAMILY』
遠藤達哉(著)、集英社
凄腕のスパイ「黄昏」と呼ばれる男ロイド、「いばら姫」の異名を持つ殺し屋の女ヨル、人の心を読める超能力を持つの子供アーニャ。それぞれの利害の一致から、互いに正体を隠し、かりそめの家族になった――!
ロイドは大物政治家と接触するために家族を作り、その政治家の息子が通う学校にアーニャを通わせるという大胆すぎるミッションを遂行していきます。
アクションあり、アットホームあり、笑いあり! テンポも最高に良い漫画です。
■オンナ編1位『さよならミニスカート』
『さよならミニスカート』
牧野あおい(著)、集英社
握手会でファンに手首を切られたアイドルの花恋(仁那)は、その後アイドルを辞めてしまう。
半年後。髪を切り、スラックスを履いた仁那は、かつてアイドルだったことを伏せて学校へ通うように。「女なのに、なぜスカートを履かないのか?」と、周囲からは浮いた存在に――。
ジェンダー、性差、女性らしさ、性犯罪など、さまざまな角度で切り込んでいる本作。少女漫画とは思えぬヘビーな内容です。
「女らしさ」「男らしさ」といった「性」に対してに悩み、翻弄される少年少女たちの姿がありのままに描かれています。
【関連記事】話題の漫画『さよならミニスカート』あらすじ・作品の魅力
2019年の「このマンガすごい!」
■オトコ編1位『天国大魔境』
『天国大魔境』
石黒正数(著)、講談社
壁に覆われた世界で生活している子供たちと、その外にある崩壊した世界で「天国」を求めて旅するキルコとマル。
あるとき壁の中で生活する少年トキオが、「外の外に行きたいですか?」というメッセージを何者からか受け取って……。
『それでも町は廻っている』で知られる作者が描く、最新のSFアクション作品。壁の中の世界と荒廃した世界を舞台に物語は展開されていきます。
2つの世界がどう繋がるのか? 似た顔を持つ少年少女、怪物など、とにかく謎が多いんです。これは最後まで目が離せない予感です!
■オンナ編1位『メタモルフォーゼの縁側』
『メタモルフォーゼの縁側』
鶴谷香央理(著)、KADOKAWA
夫に先立たれた75歳の雪さんが、たまたま本屋で買ったのはなんとBL漫画!
BL好きを周囲に隠していた女子高生のうららと出会い交流していくなかで、2人は歳の差を越えて友情を深めていく。
買った漫画がBL(ボーイズラブ)だとは気付かず読んでいた雪さんが、いつしかBLの魅力にハマっていきます。
好きなものに対して熱を注ぐのに、年齢なんて関係ありません。うららとともに新刊の発売を待ちわびたり、同人誌の売られるイベントに参加したり……。
年齢こそ違えど同じ趣味を持った2人の日常が、ゆったりと丁寧に描かれます。読むだけで心がほっこりしますよ。
歴代1位タイトルはなんだったのか?
歴代1位を振り返っていきます!
♦オトコ編歴代1位
■2006年
『PLUTO』浦沢直樹(著)、小学館
■2007年
『デトロイト・メタル・シティ』若杉公徳(著)、白泉社
■2008年
『ハチワンダイバー』柴田ヨクサル(著)、集英社
■2009年
『聖☆おにいさん』中村光(著)、講談社
■2010年
『バクマン。』
小畑健(絵)、大場つぐみ(原作)、集英社
■2011年
『進撃の巨人』諫山創(著)、講談社
■2012年
『ブラックジャック創作秘話~手塚治虫の仕事場から~』
吉本浩二(絵)、宮崎克(原作)、秋田書店
■2013年
『テラフォーマーズ』
橘賢一(絵)、貴家悠(原作)、集英社
■2014年
『暗殺教室』松井優征(著)、集英社
■2015年
『聲の形』大今良時(著)、講談社
■2016年
『ダンジョン飯』九井諒子(著)、KADOKAWA
■2017年
『中間管理録トネガワ』
橋本智洋、三好智樹(絵)萩原天晴(原作)、福本伸行(協力)
■2018年
『約束のネバーランド』
出水ぽすか(絵)、白井カイウ(原作)、集英社
■2019年
『天国大魔境』石黒正数(著)、講談社
■2020年
『SPY×FAMILY』遠藤達哉(著)、集英社
■2021年
『チェンソーマン』藤本タツキ(著)、集英社
懐かしい作品から今も連載が続いている作品などさまざまです。
こうしてみると、アニメや映画になった作品が多くあることが分かりますね。さすが「このマンガがすごい!」……!
♦オンナ編歴代1位
■2006年、2007年
『ハチミツとクローバー』羽海野チカ(著)、集英社
■2008年
『君に届け』椎名軽穂(著)、集英社
■2009年
『坂道のアポロン』小玉ユキ(著)、小学館
■2010年
『ちはやふる』末次由紀(著)、集英社
■2011年
『HER』ヤマシタトモコ(著)、祥伝社
■2012年
『花のズボラ飯』
水沢悦子(絵)、久住昌之(原作)、秋田書店
■2013年
『俺物語!!』
アルコ(著)、河原和音(原作)、集英社
■2014年
『さよならソルシエ』穂積(著)、小学館
■2015年
『ちーちゃんはちょっと足りない』阿部共実(著)、秋田書店
■2016年
『ヲタクに恋は難しい』ふじた(著)、一迅社
■2017年
『金の国 水の国』岩本ナオ(著)、小学館
■2018年
『マロニエ王国の七人の騎士』岩本ナオ(著)、小学館
■2019年
『メタモルフォーゼの縁側』鶴谷香央理(著)、KADOKAWA
■2020年
『さよならミニスカート』牧野あおい(著)、集英社
■2021年
『女の園の星』和山やま(著)、祥伝社
2006年と2007年は『ハチミツとクローバー』が連続で受賞しています。本作は恋愛要素もありつつ、それ以上のヒューマンドラマとたまに混ざるシュールなギャグが人気を博しました。
同じ作品の連覇は他にはないので、これは快挙と言えます!
また、作品は違いますが、2017年と2018年で岩本ナオさんが2年連続1位を受賞しています。
「このマンガがすごい!」に今後も注目!
いかがでしたでしょうか? 過去の「このマンガがすごい!」も振り返ってみると懐かしタイトル満載で面白いですよ。
ぜひ「このマンガすごい!」特集で再チェックしてみてください!