【厳選】続編or外伝が描かれた少年漫画・青年漫画|おすすめの不朽の名作
毎回ワクワクしながら読んでいた作品が終わってしまうのは寂しいものです。
しかし後に、続編や外伝エピソードが描かれたとしたら、再び読みたいと思いませんか?
今回は少年漫画や青年漫画など、男性向け作品に絞り、続編や外伝が描かれた作品をご紹介します。
過去や未来など本編とは異なる時代設定や、主人公以外のキャラクターにスポットを当てた世界観を楽しんでください。
『地獄先生ぬ~べ~』外伝・高校生になった葉月いずな
『霊媒師いずな』
真倉翔(原作)岡野剛(漫画)
集英社
まずは真倉翔さんと岡野剛さんのコンビによる『霊媒師いずな』。
こちらは同じ作者による『地獄先生ぬ~べ~』の外伝的作品で、同作の1キャラクターだった葉月いずなが主人公になっています。もともとは『現代都市妖鬼考 霊媒師いずな 〜the spiritual medium〜』と長いタイトルだったのですが、コミックスなどでは『霊媒師いずな』と簡略化。霊や妖怪に関わる物語としては『地獄先生ぬ~べ~』と同じです。
本作は、スーパージャンプなど青年誌で掲載されており、お色気を含む描写や、大人の悩みに言及したテーマが多いです。また、いずなは『地獄先生ぬ~べ~』当時中学生でしたが、『霊媒師いずな』では高校生に。
しかし単純に数年後の世界というわけではなく、パラレル世界の1つという設定にも注目。最終的には『地獄先生ぬ~べ~』に直結しますが、そこに至るまでのいずなの行動と苦悩も見所です。
ちなみに『霊媒師いずな Ascension』として、こちらもさらに続編が存在することや、『地獄先生ぬ~べ~』も2017年11月現在『地獄先生ぬ~べ~NEO』としてぬ~べ~を主人公に再びストーリーが続けられているなど、長く愛されているシリーズでもあります。
本当は『霊媒師いずな』も第3部が続くのですが、『地獄先生ぬ~べ~NEO』が複数雑誌での掲載を行うことになったため、休載状態に。
復帰を待つ間に、シリーズを見直してみるのもおすすめですよ。
『金田一少年の事件簿』スピンオフ・明智警視の警部時代を描く
『明智警部の事件簿』
天樹征丸・さとうふみや(原作)・佐藤友生(漫画)
講談社
続いては『金田一少年の事件簿』のスピンオフ、『明智警部の事件簿』です。
漫画は『金田一少年の事件簿』とは異なり、佐藤友生さんが担当しました。
名前にもなっている通り、金田一一のライバルキャラクターである、明智健悟警視の警部時代を描いています。明智とバディを組むことになった新人刑事の小林竜太郎の視点で描かれているので、明智の推理中の格好良さに加え、普段のイヤミ節も存分に堪能できます。
そして『金田一少年の事件簿』をご存知の方は、明智警視の初登場シーンを覚えているでしょうか?当時はイヤミどころか邪悪といっても良い冷酷さを持っていましたが、本作のラストでなぜそうなったのかがわかるのも魅力です。それぞれの事件と共に、きちんと『金田一少年の事件簿』に繋がる展開にワクワクしてください。
『金田一少年の事件簿』は、『金田一少年の事件簿R』での復活が一旦終了。今後は大人向けでの新展開があるようです。その合間に明智警視の過去を振り返ってみるのもおすすめですよ。
『遊☆戯☆王』外伝・空白の時間を埋めるエピソード
『遊☆戯☆王R』
高橋和希(原案・監修)・伊藤彰(漫画)
集英社
3つ目は高橋和希さんの『遊☆戯☆王』の外伝的作品である『遊☆戯☆王R』。
こちらも漫画担当者は変わり、伊藤彰さんが描いています。
アニメシリーズ『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』のブームにより、漫画も『遊☆戯☆王GX』、『遊☆戯☆王5D’s』など派生作品が多い『遊☆戯☆王』ですが、主人公やメインキャラクターも同じという意味での外伝なら『遊☆戯☆王R』でしょう。
『遊☆戯☆王』におけるバトルシティ編と王の記憶編の間に存在する空白の時間を埋めるできごとが描かれています。
鍵となるのは漫画版では死んでいる可能性が高いキャラクター、ペガサスと、彼が遺したとされる3枚の邪神カード。新たな敵と、遊戯、城之内、海馬らがどのように関わるかに注目です。もちろんデュエルモンスターズ(作中ではマジック&ウィザーズ)を用いた決闘シーンも見所。
本編やアニメでは使わないカードも多いので、遊戯たちのここだけの闘い方を読むことができます。
『NARUTO』続編・息子ボルトが生きる平和な世界と親子を描く
『BORUTO -NARUTO NEXT GENERATIONS-』
岸本斉史(原作・監修)小太刀右京(脚本)池本幹雄(漫画)
集英社
4つ目は『BORUTO -NARUTO NEXT GENERATIONS-』。
タイトルで『NARUTO』の次世代と明言していることからもわかるように、岸本斉史さんの忍者漫画の続編。時間も『NARUTO』より未来で、主人公はうずまきナルトの息子であるボルト。『NARUTO』の時点で平和になった後の世界であるため、科学が発展する、忍者同士のいさかいが表立っては行われないなどの特徴があります。
平和な中で忍はどう生きているのかが、1つのキーポイントでしょう。また忍の在り方だけでなく、ナルトとボルト、親子間の問題にもスポットを当てています。
火影として多忙な父に、ボルトは寂しさから冷たい態度を取りっぱなし。一方ナルトも、自身が両親との思い出を持っていないことから、ボルトとの付き合い方に困っている様子。すれ違い家族がどう向き合うのかにも注目です。
2017年11月現在、こちらは週刊少年ジャンプにて月1での連載が続いており、コミックスも4巻まで出ています。
またアニメも放送されているので、今から作品に追いつくこともできますよ。
『ACCA13区監察課』のそれぞれのエピソードに焦点を当てる
『ACCA13区監察課 P.S.』
オノ・ナツメ(著)
スクウェア・エニックス
ラストはオノ・ナツメさんによる『ACCA13区監察課』の続編。
1話ごとに、本編に登場した様々なキャラクターに焦点を当てた、短編集のような構成になっています。
最初にスポットが当たったのがACCAのトップだった5長官の面々。彼らがどうしてACCAのトップになったのかが明かされています。本編ではリーリウム長官とグロッシュラー長官の2人が目立ってしまった印象がありますが、『ACCA13区監察課 P.S.』ではスペード長官やパスティス長官、そしてパイン長官の3人も対象に。彼らの若かりし頃や、出身地区の現区長との関係も明らかとなっています。
また本編で重要な立場にあった監察課課長、オウルの過去にも触れています。
5長官がメインとなるのはコミックス1巻、オウル課長のエピソードは2巻に収録されているので、好きな方から読んでみるのもありです。
続編や外伝の様々な在り方
『霊媒師いずな』など、続編や外伝は本編で脇役になっているキャラクターに焦点を当てる作品が多い印象です。
しかし『遊☆戯☆王R』では世界観や登場人物をほぼそのまま、『BORUTO -NARUTO NEXT GENERATIONS-』では本編でほとんど登場しなかった子ども世代のキャラクターが活躍するなど、展開の仕方は作品によって様々です。
そんな展開の種類を楽しむのも、続編や外伝の魅力の1つ。
より広がった作品世界を、ぜひ楽しんでみてください。
今回ご紹介した続編・外伝のコミック
『霊媒師いずな』真倉翔(原作)岡野剛(漫画)、集英社
⇒『地獄先生ぬ~べ~』はこちら
『明智警部の事件簿』天樹征丸・さとうふみや(原作)佐藤友生(漫画)、講談社
⇒『金田一少年の事件簿』はこちら
『遊☆戯☆王R』高橋和希(原案・監修)・伊藤彰(漫画)、集英社
⇒『遊☆戯☆王』はこちら
『BORUTO -NARUTO NEXT GENERATIONS-』岸本斉史(原作・監修)小太刀右京(脚本)池本幹雄(漫画)、集英社
⇒『NARUTO-ナルト-』はこちら
『ACCA13区監察課 P.S.』オノ・ナツメ(著)、スクウェア・エニックス
⇒『ACCA13区監察課』はこちら
実はあの漫画にも続編・外伝が出ていたんです……!
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