『新参者』あらすじ・内容|東野圭吾大ベストセラーシリーズ!
更新日:2017/8/23
『新参者』
東野圭吾(著)、講談社
『新参者』あらすじ
日本橋のマンションで、一人暮らしの中年女性が殺害された。
日本橋署に着任したばかりの刑事・加賀恭一郎は、足で稼ぐ地道な捜査中に下町の人々に出会う。彼らの温かい想いの交錯をひとつひとつ解きほぐしながら、殺人事件の真相を明らかにしていく。
日本橋下町の人情あふれる温かなミステリー
阿部寛さん主演でテレビドラマ化された「新参者」(2010年)。
記憶に新しい方も多いのではないでしょうか? 初回視聴率21%を記録するほどの人気ドラマでした。
原作の「新参者」は加賀恭一郎シリーズの8作目。
加賀恭一郎シリーズとは、刑事加賀恭一郎を主人公とするミステリー作品で、シリーズ10作目の「祈りの幕が下りる時」(2016年)に至る大ベストセラーシリーズで、累計1,000万部を超えました。
このシリーズ10作のなかから5作品が、テレビドラマ化、または映画化されるなど、人気のほどがうかがえます。
30年にわたる10のシリーズ作品のなかで、1作目の「卒業」で加賀恭一郎が大学生として登場して以来、2作目の「眠りの森」で捜査一課の刑事、6作目「嘘をもうひとつだけ」で練馬署、8作目の当作品「新参者」で日本橋署へと舞台背景が移り変わっていきます。
「新参者」は9つの章から成る連作短編集という構成になっており、ひとつの章が、加賀恭一郎が出会った人情味あふれる日本橋の下町の人々の人間関係を描いた、ひとつの物語になっています。
全体でこの殺人事件の謎の解明につながっていくという仕掛けで、各章は人物の人間模様と思いやりが描かれている本作。
単純な殺人事件ミステリーにとどまらない、温かい読後感を味わえる1冊です。
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