あの作品も宝塚で!? ヅカファンスタッフおすすめの宝塚歌劇団上演作品の原作本
更新日:2017/7/10
こんにちは! ヅカファン(宝塚ファン)のアオノです。
ところでみなさま、宝塚といえば「ベルサイユのばら」のイメージをお持ちではないですか?
原作コミックも宝塚版もアニメも、わたしは大好きです。しかーし、ベルばらだけが宝塚ではありません!!
そこで今回は、宝塚歌劇団で上演された作品の原作本をご紹介します。
定番のあの作品から、SFや世界の名作まで……宝塚を観たことがないあなたも、上演作のジャンルの幅広さにびっくりすること間違いなし!
1.ベルサイユのばら
『ベルサイユのばら』
池田利代子(著)、集英社
そうです、宝塚といえばベルばらですね。
激動のフランス、身分違いの切ない恋……宝塚版も原作コミックも、バスティーユの場面で毎回泣いてしまいます。
ベルばらのおかげで世界史が好きになった全国の乙女も多いのではないでしょうか?
世界史が苦手だったわたしとしては、高校生の時に出会いたかった作品です!
2.エリザベート 愛と死の輪舞
『エリザベート 愛と死の輪舞』
小池修一郎(著)、ミヒャエル・クンツェ(原作)
角川書店
こちらも宝塚では定番の作品。
オーストリア皇妃 エリザベートと、黄泉の帝王 トート閣下の禁じられた愛が描かれます。日本初演が宝塚で上演され、話題になりました。
「死」が人間の少女を愛する、なんてわたしも最初は想像がつきませんでした。
この物語の結末を、ハッピーエンドととらえるのかバッドエンドととらえるのか、わたしの周りでは意見が二分する作品です。
3.カラマーゾフの兄弟
『カラマーゾフの兄弟』
フョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー(著)
光文社ほか
まさか『カラマーゾフの兄弟』がミュージカルになるなんて……!
事件の犯人はいったい誰なのか………!? 謎が謎を呼ぶドストエフスキーの最高傑作です。
この物語は悲劇なのか、それとも運命に翻弄されるカラマーゾフの兄弟たちが見せる喜劇なのでしょうか。
長編小説なのでとっつきにくいわ! という方には、先にコミックで読んでから小説を読むのがおすすめです。ちなみにわたしは、宝塚版を観てから小説を読みましたが、すっと入り込めましたよ!
⇒『まんがで読破 カラマーゾフの兄弟(文庫版)』イースト・プレス
4.星の王子さま
『星の王子さま』
サン=テグジュペリ(著)、新潮社ほか
「どうやって宝塚でミュージカルにするの!?」と思った作品No.1です。
宝塚では、著者であるアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの人生と『星の王子さま』の世界が交差するファンタジーでした。
一度は聞いたことがあるだろう名言の数々が心に響きます。大人になってから読むと、子供の頃とはまた違った発見ができる作品ですので、再読をおすすめします!
5.伯爵令嬢
『伯爵令嬢』
細川智栄子あんど芙~みん(著)、秋田書店
宝塚では、壁ドンあり、おでこツンありの胸キュンオンパレードでした。
舞台は19世紀末のフランス。孤児院で育ったコリンヌを中心に、盲目の貴族リシャール、伯爵の息子アランらが描かれます。
「ザ・少女マンガ」とはこのことでしょう。少女マンガの胸キュンポイントが全部詰まった名作。キュンキュンしたい方におすすめです。
6.ルパン三世
『ルパン三世』
モンキー・パンチ(著)、双葉社
おなじみルパン三世がまさかの宝塚に!
宝塚版はオリジナルストーリーですが、ルパン三世の主題歌や、銭型警部のテーマ曲満載で、コミカルな雰囲気はそのまま。さすがです……!
原作コミックは、モンキー・パンチさんの唯一無二のおしゃれな絵とセンスが最高なので、未読の方は一度読んでみてはいかがでしょうか?
7.るろうに剣心 明治剣客浪漫譚
『るろうに剣心 明治剣客浪漫譚』
和月伸宏(著)、集英社
実写映画にもなった「るろ剣」が、宝塚でも上演されました!
左之助の斬馬刀や武田観柳のガトリングガンも見事に再現された舞台は圧巻でした。
『るろうに剣心』を読んで、歴史が好きになった、という方も多いのではないでしょうか? 明治時代のロマンと、仲間を信じ強くなっていく剣心たちの姿は必見です!
8.メイちゃんの執事
『メイちゃんの執事』
宮城理子(著)、集英社
こちらもドラマ化、アニメ化されましたね。宝塚では「ルチア編」が上演されており、話題作となりました。
普通の女の子が突然お嬢様になり、専属のイケメンの執事がつくなんて……ロマンチック!
しかし聖ルチア学園はなんといっても「女」の世界。「メイちゃんがんばれ!」と思わず応援したくなる作品ですよ。
9.銀河英雄伝説
『銀河英雄伝説』
田中芳樹(著)、東京創元社ほか
宝塚はSFもやります! 『銀河英雄伝説』初のミュージカル化が宝塚でした。
今もなお多くのファンに愛され続ける『銀河英雄伝説』ですが、愛されるには理由があるんですね。
刊行されてから、30年以上の時を経た今読んでも、とにかく面白い。こんなSFなかなかありません……!
10.相棒
『相棒』
碇卯人(著)、輿水泰弘(脚本)
朝日新聞出版
あの人気ドラマの「相棒」も上演されました!
ストーリーは宝塚オリジナルですが、おなじみ杉下右京さんと、シーズン8に登場した神戸尊(ドラマ版では及川光博さん)がしっかり登場します。
ドラマで聞いていた右京さんと神戸さんのやりとりが宝塚で観られるんです! ドラマと宝塚の公演、さらに小説を比べて楽しむのもおすすめですよ。
11.ブラックジャック
『ブラックジャック』
手塚治虫(著)、秋田文庫版
手塚先生は、宝塚からも沢山影響を受けていたようです。本作は宝塚で2回上演されており、あの顔の傷も、見事に再現されています!
学校の図書館などにも置かれる不朽の名作。人の生き死についてこんなに考えさせられる作品を、わたしは他に知りません。
12.蒲田行進曲
『蒲田行進曲』
つかこうへい(著)、角川書店ほか
宝塚では「銀ちゃんの恋」として上演されました。テンポのいいセリフと、昭和の人情活劇がたまらない作品です!
もとは戯曲ですが、実はこちら、つかこうへいさん自身が小説にしています。
一度は読んでおきたい、つかこうへいさんの代表作ですよ。
13.火怨 北の耀星アテルイ
『火怨 北の耀星アテルイ』
高橋克彦(著)、講談社
平安時代に起きた、坂上田村麻呂とアテルイの戦いを、アテルイ側から描いた長編歴史小説。星組では『阿弖流為–ATERUI–』として上演されました。
蝦夷の誇りを持って戦うアテルイの姿には、胸が熱くなります。
アテルイの物語は、歌舞伎NEXTで市川染五郎さん、中村勘九郎さん、中村七之助さんでも上演された、大人気の物語です。
壮大なドラマと、故郷や民を想い立ち上がる男たちの熱い想いに、夢中になること間違いなし!
14.海底二万里
『海底二万里』
ジュールヴェルヌ(著)、新潮社ほか
雪組で「CAPTAIN NEMO …ネモ船長と神秘の島…」として上演されました。
原作の『海底二万里』は、アロナックス博士によって語られる潜水艦ノーチラス号とネモ船長たちを描いた海洋SF小説。
海底の神秘と不思議、そしてロマンが詰まった本作は、大人の想像力をこれでもかと掻き立ててくれるんです!
しばらく冒険からかけ離れていた大人におすすめの1作ですよ。
15.はいからさんが通る
『はいからさんが通る』
大和和紀(著)、講談社
大正時代の東京を舞台に、じゃじゃ馬の花村紅緒と、許嫁で笑い上戸の陸軍少尉の伊集院忍をめぐるラブコメの傑作。
本作は花組にて上演されました。
大正浪漫の華やかさと、漫画で感じたときめきが見事に再現されていましたよ!
子どもの頃に、紅緒と少尉の恋に胸をときめかせた方も多いのではないでしょうか? 2017年には劇場版のアニメが上演されるなど、いつまでも色あせない名作です。
16.ポーの一族
『ポーの一族』
萩尾望都(著)、小学館
吸血鬼伝説をベースにした、少年のまま永遠の時を生きる運命の吸血鬼の物語。花組にて上演されました。
原作から抜け出してきたような美しい世界に、ただただ圧巻され続けました……!
今も愛され続ける名作。まだ読んだことがない方は、とにかく一度『ポーの一族』を読んでほしい!! 読んだら、もう萩尾望都さんの世界から抜け出せなくなりますよ。
公演とあわせて楽しもう!
いかがでしたか?まだまだ紹介しきれていませんが、宝塚は様々なジャンルの作品を上演しています。
公演と共に、原作の本を読むのも楽しみのひとつです。ぜひ読んでみてくださいね。