【プレイ済みなら必読!】フリーホラーゲーム小説版
2009年頃から話題となり、映画やアニメにもなった『青鬼』をはじめ、フリーホラーゲームとして有名な作品はたくさん!
なかには小説や漫画も発売されている作品もあり、ゲーム経験者を中心に非常に人気があるんです。
今回はゲームの世界をより楽しめるフリーホラーゲームの小説をまとめてみました。
★特におすすめ★迫りくるブルーベリー色の巨人
『青鬼』
小説『青鬼』
黒田研二(著)、鈴羅木かりん(絵)、noprops(原作)
PHP研究所
「化け物が出る」とウワサされる巨大な洋館。何者かの気配を感じ、屋敷の中に入ったシュンたちだったが、玄関の扉に鍵がかかってしまい外に出れなくなってしまう。
シュンは同級生のひろしに脱出を手伝ってもらうため、ひろしが入っていった部屋に向かうのだが、人影を見かけ……
原作ゲーム『青鬼ver3.0』にオリジナル要素を加えた小説版。
青鬼ではおなじみのタンスに隠れるたけしや、牢屋でのシーンなどゲームをプレイした人ならわかるシーンが出てきます。
良い具合にアレンジが加えられているので、先の展開を知っている人でも楽しめますよ。
また、ゲームではプレイヤーだったひろしをはじめ、それぞれ登場人物たちに個性があるのも小説ならでは。
『復讐編』はひろしの人間らしさと卓郎の成長が、『異形編』ではたけしの頑張りを見ることができ、巻をかさねるごとに彼らの印象が変わっていきます。そちらにも注目して読んでみてください。
ちなみにイラストは漫画版『ひぐらしのなく頃に 鬼隠し編』などを担当されていた鈴羅木かりんさん。
プレイヤーなら一度は見たことある、あのトラウマ場面もカラーで描かれており、思わず声が出そうになるほど青鬼たちの怖さを感じます。
あんなのが目の前にきたら、たけしじゃなくても震えがとまらないでしょう……。ガタガタガタガタ。
行ってはいけない、約束の場所
霧雨が降る森
小説『霧雨が降る森』
朽葉つむぎ(著)、廻田武(絵)、真田まこと(原作)
KADOKAWA
音もなく雨が降る森の中、僕たちは“約束”をしてしまった。7年前のあの日、村の掟をやぶって禁忌の森に入ってしまった少年と少女。声を奪われてしまった少年は「彼女を守る」と誓うのだが――
ゲームではほとんどシオリ視点でストーリーが進んでいましたが、この小説では他のキャラクター視点でも描かれており、本編の裏側でどんなことが起こっていたのか知ることができます。
特に、本編ではあまり描かれなかった須賀の過去や心情について詳しく知ることができます。
誰にも愛されなかった魔女の過去――
魔女の家
小説『魔女の家 エレンの日記』
ふみー(著)、おぐち(絵)
産まれつき体にある異常があった少女・エレン。そのため父親や周りの人から避けられてしまい、側にいてくれるのは母親だけでした。ある日、エレンは家の前で猫が死んでいるのを見つけ……
愛を得られず、愛を求めたエレンの過去を描いたストーリー。
次第に歪み、残酷さを増していく彼女の姿は、先の展開を知っている者としてはやはり悲しいですね。
ゲームを知らなくても楽しめますが、やはり“あのエンディング”を知っていた方が細かな設定も知ることができ、楽しめるかと思います。
他にもこのゲームが小説化しています!
◆Alice mare
小説『Alice mare』
△○□×(著)、PHP研究所
◆いちろ少年忌譚
小説『いちろ少年忌譚』
黒史郎(著)、二星天(絵)、ねこふろしき(原作)
朝日新聞出版
◆クロエのレクイエム
小説『クロエのレクイエム』
黒川実、高崎とおる(著)、市ノ瀬雪乃(絵)
ブリキの時計(原作)
KADOKAWA
◆シロノノロイ
小説『シロノノロイ』
namahage2(著) 、△○□×(絵)
KADOKAWA
◆包丁さんシリーズ
小説『包丁さんシリーズ』
城崎火也(著)、鍋島テツヒロ(絵)、神波裕太(原作)
KADOKAWA
◆マッドファーザー
小説『マッドファーザー』
叢原あきふみ(著)、和音(絵)、せん(原作)
PHP研究所
◆ゆめにっき
小説『ゆめにっき あなたの夢に私はいない』
日日日(著)、有坂あこ(絵)、ききやま(原作)
おわりに
ゲームでは分からなかった謎や過去、登場人物たちの心情などが分かり、よりゲームの世界が深まりますね。
どの作品もゲームをしていなくても楽しめるようにはなっていますが、プレイしてからの方が細かな違いや謎が分かり、面白さが増すと思いますよ。
これからやってみよう!と考えている方は、こちらを参考にしてみては?