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辞書の世界にのめり込んだ人々を描く。三浦しをん著『舟を編む』あらすじ


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舟を編む
三浦しをん(著)
光文社
発売日:2015/03/01

 

 

 

あらすじ・本の内容

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玄武書房営業部勤務の馬締光也は、皆から変人扱い。その彼が「大渡海」編集部に入り、辞書編集の世界にのめり込んでいく。
自分の恋のこと、風変わりな編集部員たちとの関わりに悩む中、「大渡海」編集中止の噂が。果たして辞書は完成し、馬締の恋は実るのか。

 

愛すべき「まじめな変人たち」の物語

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本作は2012年、本屋大賞に選ばれた人気小説です。
著者が「まじめな変人たち」と称したように、辞書作りにとりつかれたメインキャラクターたちは、普通の人とはどこか違った、愛すべき変人たちです。

コミュニケーションがうまく取れない主人公が大学院で言語学を専攻し、奇しくも言葉を操る仕事を始める中、それぞれの人生が編み上げられていく様が秀逸な作品。
辞書編集という内容から、辞書を扱う出版社11社とのタイアップも行っています。

2013年に松田龍平さんを主人公に実写映画化され、現代語に造詣が深い西岡役をオダギリジョーさん、馬締が恋する相手を宮崎あおいさんが務めるなど話題となり、日本アカデミー賞作品賞など6部門で賞を獲得しています。
その後2016年にはアニメ化され、この作品もまた人気を博しました。

 

透明感のある文体で有名な著者ですが、この作品はやや軽めで、ライトノベルのようなコミカルなものになっています。
そのためか、大変読みやすいという感想と、スカスカした印象を与えるという感想の両方が見られます。また、ストーリーに恋愛がちりばめられていますが、恋愛は必要ないという意見も多く見られました。ある意味、それくらい「辞書編集小説」としてのリアリティが感じられるということなのかもしれません。

辞書編集に関わる人々を中心に描いたこの作品。世界観が深く掘り下げられているという感想がある一方で、もっと深く知りたかったという意見もあります。

 

今回ご紹介した書籍
舟を編む
三浦しをん(著)、光文社

 

『舟を編む』だけじゃない!三浦しをん作品が面白い!