辻村深月『ハケンアニメ!』あらすじ|仕事に悩んでいるあなたに!
更新日:2019/12/4
『ハケンアニメ!』
辻村深月(著)、マガジンハウス
『ハケンアニメ!』あらすじ
アニメプロデューサーの有科香屋子は、天才アニメ監督と言われる王子千晴の作品「光のヨスガ」の大ファン。
そんな香屋子が口説きに口説き、ついに王子は9年ぶりに「運命戦線リデルライト」の制作に挑むことに。
同じクールには、新人監督の斎藤瞳とプロデューサーの行城理がタッグを組んだアニメも放送される。
果たして覇権(ハケン)をとるのは――!?
『ハケンアニメ!』とは?
辻村深月さんの著書『ハケンアニメ!』は、アニメ制作に打ち込む人々をオムニバス形式で描いたお仕事小説。
マガジンハウス発刊の雑誌「anan」で連載され、第12回本屋大賞にもノミネートされました。2019年には舞台化もされています。
3人の女性が「アニメが好き!」という熱い思いから、仕事にひたすら打ち込む様子が描かれています。辻村さんのアニメに対する敬意が込められており、愛に溢れた作品です。
アニメに魅了され、アニメに夢を持つ人々の挫折や成長が垣間見られます。
どんな逆境になろうとも、情熱を持って取り組む登場人物たちの姿勢は非常に眩しく、仕事に悩むあなたの力になるはずです。
アニメ制作の現場がリアルに描かれる!
この作品の見どころは、何といってもアニメ制作の現場をリアルに描いているところ。
登場人物たちは職種はもちろん、しがらみやトラブルなど抱えているものもバラバラ。しかし、「アニメへの愛が原動力」という点でつながっています。
アニメ好きはもちろんですが、仕事に迷いがある人にとって共感できる部分が多々あります。また、登場人物のやり取りがカッコよく、ストーリーにもどんどん引き込まれるはずです。
作中には辻村さんの過去の作品ともリンクしている部分もあるので、探してみるのもおすすめ。読後も爽快なのがたまりません!
熱い思いに触れてみて!
アニメにかける人々の熱い思いにぜひ触れてみてください。これからアニメを見たときの気持ちにも、変化が生まれるかもしれません。
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