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浅田次郎著『わが心のジェニファー』あらすじ・内容


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わが心のジェニファー
浅田次郎(著)
小学館
発売日:2015/10/01

 

 

 

あらすじ・本内容

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日本が大好きなジェニファーとつき合うラリーがプロポーズで告げられたのは、「日本を見てきてほしい」という言葉だった。彼女の要望に困惑しつつも、ラリーは1人で日本へ旅立つことに…。
米国人青年の目に映った日本とは…?

 

外国人から見た不思議いっぱいの日本

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本書は、米国人青年・ラリーの目線で日本が語られている点が面白いところです。
しかも、ラリーは自ら望んで日本へ来たのではなく、日本をこよなく愛する恋人・ジェニファーから出された結婚条件だったから仕方なく来ただけ。
ジェニファーがそんな提案をした理由は「同じ価値観を共有したい」からというもので、なさそうでありそうな不思議な設定は興味深いところです。

日本人にとっては当たり前のことが、米国人の青年の目を通すと戸惑いや困惑の連続に…。そんなラリーの目を通して見る日本という国は、私たちが知る日本でありながら、私たちが知らない日本でもあります。

当初は戸惑いばかりだったラリーが、次第に日本に魅せられていく要因がほのぼのと笑えます。
ウォシュレットは「スペースシャトルと同じくらい偉大な発明」だとか、新幹線の清掃スタッフを「現場を制圧したSWAT みたい」だとか…。

ありきたりな日常の風景が、ラリーの目を通すと「ファンタスティック・ワールド」に変わってしまうのは、楽しくもあり不思議でもあります。
読者の多くが「日本の魅力を再発見できた」というように、外国人から見た日本を知るには勉強になるでしょう。

本書は、フォーンクルック幹治さん、うじきつよしさん、赤根那奈(現・夢咲ねね)さんらによりオーディオドラマ化もされた作品です。

 

今回ご紹介した書籍
わが心のジェニファー
浅田次郎(著)、小学館