出会いと別れの短編集。石田衣良著書 『スローグッドバイ』
『スローグッドバイ』
石田衣良(著)
集英社
発売日:2005/05/19
あらすじ・本内容
フリーランスのライター・フミヒロは、同棲を解消したワカコとの「さよならデート」のために思い出の道を車で走っていた…。
表題作『スローグッドバイ』ほか、『泣かない』『十五分』など、普通の人たちの出会いや別れを描く恋愛短編集。
涙を流すことも、大切だと教えてくれる一冊。
『スローグッドバイ』は2002年に、石田衣良さんが著した初めての短編集であり、初めての恋愛作品集でもあります。
恋人を友人などに紹介したとき、「知り合ったきっかけは?」と質問した経験のある人は多いのではないでしょうか。
本書では、友人カップルに紹介されたり、ネットで交わした言葉に惹かれたりといった、誰にでも起こりそうな異性との出会いの瞬間、そして別れが描かれます。
恋人に傷付けられた後に泣けずに我慢してしまう女の子、男性に嫌われたかもしれないと不安で眠れない日を過ごした女の子など、ありふれた日常の1コマが読者の心に残ります。普通の恋愛の中での自身の経験と重なり、涙を流しながらページをめくったという読者の声も寄せられています。
涙を流すことができないときに「涙を流さなくちゃ、始まらないことだってあるんだよ」と、やさしく言葉をかけられたらと想像するだけで、心がキュンとしてしまう読者もいるでしょう。
あとがきには、著者が想定する「本書を読むときの条件」が紹介されています。気になる方は、あとがきを始めに読んでみてください。
疲れているときの気分転換のために1編ずつ読み進めたい、軽やかな短編集です。
今回ご紹介した書籍
『スローグッドバイ』
石田衣良(著)、集英社
長編小説はもちろん、短編集やエッセイなど!
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