心温まる恋愛短編集。よしもとばなな著『デッドエンドの思い出』
『デッドエンドの思い出』
よしもとばなな(著)
文藝春秋
発売日:2006/07/06
あらすじ・本内容
婚約者に裏切られた傷心の主人公。心を癒す場所を求めて滞在先で出会った西山くんとの触れ合いのなかに心が温まる瞬間を感じ、幸せの意味に気づいていく…。
表題作の他に、4編を収録した珠玉の短編ラブストーリー。
純粋な気持ちになれる短編集
『デッドエンドの思い出』は、よしもとばななさんが描いた5つの短編ラブストーリーを収録しています。
著者のよしもとばななさんは、1987年に『キッチン』で海燕新人文学賞を受賞。『キッチン』は、イタリアをはじめ世界30ヶ国以上で翻訳され、累計250万部を超えるベストセラーとなりました。
よしもとばななさんの作品は、詩的な表現と世界観で人々の心情を描き、特に女性に支持されています。
数々の作品を世に送り出してきたよしもとばななさんが、「これまでの作品のなかでいちばん好き」と言っている本作。
「この作品を書いたから小説家になってよかったと思える!」と語るほど、著者の思い入れが詰まった作品です。
収録されている5編の主人公たちは、失恋、別れ、大切な人の死、虐待、裏切りなど、心に深い傷を抱えています。しかし、新たに出会った人たちとの触れ合いを通じて、自分にとってかけがえのない小さな幸せを見つけ、また力強く生きていくのです。
たくさんの優しい言葉がまっすぐに心のなかに浸みこんでくるような、心がふっと温かくなるストーリーの数々。「純粋な気持ちになれた」、「ふと涙がこぼれた」、「よしもとばなな作品は苦手だけど、この本はよかった」そんな感想が多数寄せられています。
今回ご紹介した書籍
『デッドエンドの思い出』
よしもとばなな(著)、文藝春秋
今回ご紹介したもの以外にも恋愛小説はたくさんあります。
下記の特集では、恋愛小説好きの方も納得できる“100冊”をピックアップしました。さまざまな恋愛模様におもわず恋愛がしたくなるような小説ばかり。ぜひ100冊の中からあなたの1冊を見つけてみてください。