有川浩『キケン』あらすじ・登場人物｜男子の青春時代をのぞき見！

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更新日：2017/5/4

『キケン』
有川浩(著)、新潮社

『キケン』あらすじ

ほどほどの都市部に所在し、ほどほどの偏差値で入学できる成南電気工科大学に入学した元山高彦。そんな高彦が、ひょんなことから学内一有名なサークルだという「機研(キケン)」に入部することに。

部長の直也や副部長の宏明など、個性的すぎる面々によって、振り回される高彦。

理系男子達が繰り広げる、青春物語である。

『キケン』登場人物

元山高彦(もとやまたかひこ)
常識ある電気工学科の1回生。キケンに無理やり入らされることに。

上野直也(うえのなおや)
「成南のユナ・ボマー」の異名を持つキケンの部長。

大神宏明(おおがみひろあき)
キケンの副部長。普段は優しいが、キレると手が付けられない。

池谷悟(いけたにさとる)
キケンの勧誘チラシを眺めていたところを上野に捕まり入部。

男子の青春時代独特の世界観をのぞき見

「本気で遊んだ」経験のある人は、世の中にどれくらいいるでしょうか。本書では、大学生が全力で遊びに取り組む様子が気持ち良く描かれています。

お金がないといった単純な理由で決めた部活への入部が、かけがえのない仲間との出会いを運んでくれる、そんな人生の面白みを思い出させてくれます。

無難に過ごせば無難に終わってしまう学園祭も、「キケン」の男子達にとっては6日間も家に帰れない「野垂れ死に」覚悟の大イベント。
理系男子達の熱量に、青春の1ページのまぶしさを感じずにはいられません。

そして、そんなときがいつまでも続くわけではない現実も、本書の中でゆっくりと優しく描かれます。

黄金の青春時代を生きる男子達だけが持つ、独特の世界をのぞいてみたい女子達も楽しめる内容。

学生時代を振り返る年代の人であれば、懐かしい気持ちに浸るひとときを味わえることでしょう。

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