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5分で読める短編集|読書が苦手なあなたにぴったり!


更新日:2019/7/19

5分で読める短編集

長い物語だと読んでいて飽きてしまう、読書の面白さが分からない。そんな方は多いのではないでしょうか。

そんなときにおすすめしたいのが、5分で読める短編集。
短い文章の中にも起承転結があり、読書嫌いな方が読むのにぴったりなんです!

ここでは、1話を5分で読める話が詰まった短編シリーズ、またそのシリーズのなかでもわたしが特におすすめしたい1冊をご紹介します。

短編だからといって侮ることなかれ。しっかりとしたストーリーが楽しめますよ。

 

「5分後に意外な結末シリーズ」

『5分後に意外な結末 赤い悪夢』表紙

5分後に意外な結末シリーズ
学研教育出版

ラストのどんでん返しにきっと驚く「5分後に意外な結末シリーズ」。書き下ろし作品はもちろん、日本や世界の名作、都市伝説、古典落語が翻案された作品も収録されています。

小説を読み慣れていなくても、有名作品に触れるきっかけになると思います。子供の朝読書にもちょうど良いシリーズです。

 

わたしがおすすめしたいのは、シリーズ5作目の「黄色い悲喜劇」。感動や笑い、ちょっと皮肉めいた話など、さまざまなジャンルの短編が楽しめます。

短編の名手オー・ヘンリーの「賢者の贈り物」といった名作の翻案作品もあり、大人でも読み応えを感じられますよ。

 

「5分シリーズ」

『5分後に涙のラスト』表紙

5分シリーズ
エブリスタ(編)、河出書房新社

小説投稿サイト「エブリスタ」に投稿された短編を集めた「5分シリーズ」。
収録されているのは、2週間に1度開催されている「三行から参加できる超・妄想コンテスト」と呼ばれる短編小説賞の入賞作品。
感動・恋愛・笑い・恐怖など、テーマごとに読み味が異なります。

どの作品も淡々とした日常を描いているのですが、ちょっと不思議で驚きのラストが待ち受けています。
手軽に読める長さなのに、そのストーリーの綿密さにわたしはハッとさせられました。

 

イチオシ作品は、タイトル通り驚愕などんでん返しを楽しめる「5分後に驚愕のどんでん返し」。物語のどこに伏線が隠れているのか考えながら読める作品が集まっています。

意味がわかるとゾッとするような作品もあり、これがまた面白いんです。

 

「5分で読める! ひと駅ストーリーシリーズ」

『5分で読める!ひと駅ストーリー 乗車編』表紙

5分で読める! ひと駅ストーリーシリーズ
『このミステリーがすごい!』編集部(編)、宝島社

タイトルの通り、ひと駅通過するほどの時間で読める短編を集めたシリーズ。謎解きから感動の話まで、ひと駅の間に起こる物語が集まっています。

執筆している作家は全員が「『このミステリーがすごい!』大賞」「日本ラブストーリー大賞」「『このライトノベルがすごい!』大賞」、いずれかの受賞者。
どの作品も個性豊かで、あまり読書をしない方でも飽きずに読めると思います。

 

おすすめは、生きた猫や猫型ロボットなど、さまざまな猫にまつわる作品が収録された「猫の物語」。ほっこり癒やされる物語もあれば、ダークな話、怖い話、SFなどバラエティ豊かです。

『さよならドビュッシー』の作者である中山七里氏の書き下ろし作品も収録。猫好きの方もそうでない方も、ミステリアスな猫の魅力を存分に味わえる作品です。

 

「5分後に恋シリーズ」

『5分後にキミのひと言ではじまる恋』表紙

5分後に恋シリーズ
恋する実行委員会(編)、KADOKAWA

5分で胸キュンできる「5分後に恋シリーズ」。エブリスタと角川ビーンズ文庫のコラボレーションから生まれた、「恋」短編コンテストの受賞作品が収録されています。

これから始まる恋、先輩への恋、失われていく恋など、シチュエーション別に恋の話を集めて書籍化した本シリーズ。
通勤、通学中の味気ないスキマ時間に、胸が締めつけられる切ない恋愛模様をのぞいてみてはいかがでしょうか?

 

なかでも特に胸キュンできて、思わず泣けるのが「5分後に失われる恋」。悲しくも成就しなかった恋の話が収録されています。

悲しい失恋話ばかりでなく、ときには弱気な自分を奮い立たせてくれるような力強い話もあります。漫画家、イラストレーターとして活躍する山科ティナさんの装丁にも注目ですよ。

 

「怪談 5分間の恐怖シリーズ」

『怪談 5分間の恐怖 またいる……』表紙

怪談 5分間の恐怖シリーズ
中村まさみ(著)、金の星社

怪談師である中村まさみ氏の「怪談 5分間の恐怖シリーズ」。短い時間のなかで、読者は恐怖のどん底へと突き落とされます……。

語り口調で綴られる物語は、どれも中村氏の実体験や聞いた話に基づいたもの。小学校高学年向けではありますが、大人が読んでも十分怖いと思える話ばかりです。
不気味な装丁にも、不安や恐怖を煽られます。

 

おすすめはシリーズ第3弾「人形の家」。中村氏が親族宅で寝ていた際に見舞われた恐怖の出来事などを収録。

中村氏は教育現場で怪談を用いた道徳教育も行なっており、恐怖の中にも命の大切さを語っています。
“命”について考えながら、子供と一緒に大人も読める怪談本です。

 

たった5分でも、ページをめくれば心を打つストーリー

5分で読める短編集は、読書が苦手な方にぴったり! スマートフォンやテレビを見るのを一度やめて、ぜひ本を手に取ってみてください。

作者やテーマによって、そこにはたくさんの世界が広がっています。たくさんの短編を読んで、想像力を広げてみませんか?

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ライター:キキ

 

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