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有川浩の映画化作品が面白い!|『図書館戦争』『植物図鑑』ほか


笑いあり涙ありの人間ドラマだけでなく、ときには恋愛、ときには奮闘する姿、そしてときにはパラレルワールドまで描き上げる有川浩さん。

どの作品も臨場感があり、あっという間に物語に引き込まれてしまいます。そんな魅力あふれる有川作品の中から、観ても読んでも面白い映画化作品をご紹介します!

 

『図書館戦争』

図書館戦争
角川書店

『図書館戦争』は2006年に出版されて以来、絶大な人気を誇る有川浩さんの代表作。

『図書館戦争』にはじまり、『図書館内乱』『図書館危機』『図書館革命』と続く全4巻のシリーズとなっています。
映画化、アニメ化などされているので、知っている方も多いでしょう。

 

近未来の日本を舞台とした架空の物語で、「戦争」「特殊部隊」というミリタリーテイストに加え、「検閲」「言論の自由」という重いテーマが、馴染みのある図書館や本を通して描かれています。

静寂というイメージがある図書館に特殊部隊を配備するという発想の面白さだけでなく、登場人物のキャラクターが魅力的。
有川さんならではの人間ドラマや恋愛要素が描かれ、とにかく読みやすい作品です。

「図書館の自由に関する宣言」を目にしたことが執筆のきっかけとなり、その宣言が最もありえない状況で使われたらどうなるかを考えたそう。

物語における発想の面白さは、有川さんが持つ発想の面白さであり、それが存分に活かされたのが『図書館戦争』といってもいいかもしれません。

 

実写版映画の第1作は「図書館戦争」のタイトルで、2013年に岡田准一さん、榮倉奈々さん、福士蒼汰さん、田中圭さんら豪華キャストにより公開されました。

シリーズ第1作の『図書館戦争』をベースとし、激しい戦闘シーンも盛り込まれています。

戦闘シーンは防衛省をはじめ、陸上自衛隊や航空自衛隊の協力を受け、実際に自衛隊が使用する訓練場や隊舎、司令室で撮影されたそう。協力基地の隊員も登場するリアル感は見逃せません。

アクション、社会派、恋愛の要素が盛り込まれたエンターテインメントとなっています。

 

『植物図鑑』

植物図鑑
幻冬舎

ケータイ小説サイトに連載された後、2009年に出版された『植物図鑑』。

恋愛小説らしからぬタイトルですが、爽やかな草食系恋愛小説です。圧倒的に女性からの人気が高いと思いきや、男性にも多く読まれています。

また、恋愛小説ということもあり、少女漫画雑誌「花とゆめ」で漫画化もされました。

 

物語は主人公・河野さやかが自宅マンション前で倒れている「植物オタク」の男性を見つけ、子犬を拾うように自室へ連れ帰ることからはじまります。

危険が多く、他人と関わらないように生きる人が増えた現代では、見知らぬ男性を自室へ招き入れるというのは現実的ではないかもしれません。

しかし、違和感なくそのような状況を受け入れられるのは、有川さんの手腕といってもいいでしょう。

 

一風変わった出会いをした2人が植物を通して距離を縮めていきますが、ピュアな心を持つ2人の爽やかさと可愛らしさは、下心や打算、嫉妬などが渦巻く現実を忘れさせてくれます。

また、野草の魅力も盛り込まれ、外出して野草を観察したり採取したりしたくなる興味深い内容です。

 

実写版映画は、三代目 J Soul Brothers 岩田剛典さんと高畑充希さんのW主演により、2016年6月に公開されました。第40回日本アカデミー賞新人俳優賞にW主演の2人が選ばれたことからも、映画の完成度の高さが伺えます。

胸キュンの純愛物語は、映画・小説どちらでも楽しめますよ。

 

『県庁おもてなし課』

県庁おもてなし課
角川書店

高知県観光特使となった有川浩さんが自身の故郷を題材にして描いた『県庁おもてなし課』は、「恋する観光小説」です。

爽やかにと描かれた恋愛小説で、若者が故郷のアピールに奮闘する姿が描かれています。

有川さんが実際に体験したエピソードや、取材先の人のセリフが本書で再現されるなど、現実とフィクションが絶妙に入り混じった面白さがあります。

また、本書は高知県庁に実在する「おもてなし課」がモデルとなっているのだとか。

 

物語の舞台は、新幹線がない、地下鉄もない、ジェットコースターもない、ドーム球場もない、というないないづくしの高知県の観光を促進するために新設された「おもてなし課」。
やる気満々の掛水史貴が、アルバイトの明神多紀とともに観光立県を目指して奮闘します。

また、人任せのお役所仕事から脱却して奮闘する姿とともに、周囲の人々や町の成長も描かれ、地方復興とは何かを考えさせられる読みどころ満載の1冊です。

 

実写版映画は、関ジャニ∞の錦戸亮さんをはじめ、堀北真希さん、船越英一郎さんら豪華キャストにより2013年5月に公開。

ほとんどが高知県内で撮影され、小説では目にすることができない雄大な景色を堪能できるのが魅力のひとつです。

 

映画化される小説はやっぱり面白い!

ここで紹介した作品に限らず、有川さんの作品は面白い発想のもとに書かれています。

現実味のある作品から、仮想現実や現実離れしたシチュエーションの作品まで、幅広い世界を描く有川さんの作品を、映画だけでなく小説でも楽しんでみてください!

 

今回ご紹介した 有川浩 さんの書籍

図書館戦争
角川書店

植物図鑑
幻冬舎

県庁おもてなし課
角川書店