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9周年なので、新たなオススメ小説を見つけるために、あの作家の”9”作目を探してみよう


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突然ですが、ブックオフオンラインはこの2016年8月で9周年を迎えました!

日頃のご愛顧に感謝の気持ちを込めて、ブックオフオンラインでは2016年8月31日まで、様々なイベントを実施しているのですが、そのなかの1つに「コミック9巻目特集」なる「9」にかけた斬新すぎる切り口の特集が……。

コミックがあってなんで小説がないんじゃい!……ということで、人気作家さんの小説9巻目を調べてみます。ブックオフオンラインコラム調査班(構成員:1名)出動!

 

選別方法を補足させてください

……と意気込んだのもつかの間、考えてみたら小説はコミックみたいにシリーズで9巻も出ているケースはそうはない気がします。巻数付きの続きものだと、パッと思い浮かぶのは山岡荘八『徳川家康』(全26巻)と北方謙三『三国志』(全13巻)かな~。歴史好きの性か歴史ものばかり思い浮かぶなあ。司馬遼太郎作品で言うと、『竜馬がゆく』と『坂の上の雲』は8巻なんですよね。あっ、『翔ぶが如く』が10巻でした。

……うーむ、どちらにしてもあまり思いつかない。

そこでここは作家別+出版社指定にして探してみました。作家ごと、特定の出版社での”9作目”の作品を手にとってみようというわけです。

 

ブックオフオンラインでも人気の作家3人衆編

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最初はブックオフオンラインでの販売数ランキングでも常に上位の人気作家3名の”9作目”。多作の方ばかりなので懐かしいという感じもあるかも?


1.東野圭吾の講談社文庫”9作目”

東野圭吾さんは数多くの作品を発表していますが、「講談社文庫の9作目」は何か覚えていますか?

東野さんの「講談社文庫9作目」は『変身』でした。脳移植によって次第に人格を失っていく青年を描いた異色作で、映画、WOWOWテレビドラマと二度映像化されています。最高傑作にあげるファンもいますので、未読の方は一度は読んでみてほしい傑作です。


2.宮部みゆきの新潮文庫”9作目”

宮部みゆきさんといえば、ミステリー、ファンタジー、時代小説など作風も幅広いことで知られています。

そんな様々な作品を送り出す宮部さんの「新潮文庫9作目」は、時代もの『幻色江戸ごよみ』でした。江戸の下町を舞台に、怪異&人情を描く短編集。時代ものはあまり読んだことないという人でも気軽に楽しめる名作です。蛇足ながら、宮部さんの時代物短編では『堪忍箱』もオススメです。


3.森博嗣の講談社文庫”9作目”

森博嗣さんは、「理系ミステリ」で知られていますが、『スカイ・クロラ』シリーズや『ヴォイド・シェイパ』シリーズなどのストーリー物も人気を集めていますよね。

様々なジャンルの作品世界が魅力でもある森博嗣さんの「講談社文庫9作目」は『今はもうない』でした。『すべてがFになる』などで人気のS&Mシリーズの1作で、岐阜の山荘で起きる密室殺人の謎を解く作品です。

これは私も未読なのですが、シリーズの他の作品を読んでから読むのがオススメのようです。未読の方は他の作品から手にとってみては!?

 

 

「極上ミステリ30」特集で気になったミステリ作家3人衆編

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続いては、ブックオフオンラインの特集「極上ミステリ30」から、自分が読んだことのある作家3名をピックアップして”9作目”をチェックです!


4.島田荘司の講談社文庫の”9作目”

『御手洗潔』シリーズなどで人気のミステリー作家・島田荘司さん。

多くの推理作家に影響を与えていることでも知られている島田さんの「講談社文庫9作目」は、御手洗潔シリーズの中の1作『斜め屋敷の犯罪』です。「この作品ならではの驚きがたまらん!」と語り継がれる印象的なトリックをその目で確かめてみては?


5.綾辻行人の講談社文庫の”9作目”

『館』シリーズが「新本格ミステリー」として人気の綾辻さんですから、「講談社文庫9作目」も館シリーズかなと思ったら、9作目は『黄昏の囁き』でした。『囁き』シリーズは、本格ミステリというよりもどちらかといえばホラーやサスペンス的要素が強い作品。でも、それは「新本格」と並んで綾辻作品の真骨頂でもあります。『囁き』シリーズは1冊ずつでも楽しめますが、ぜひともまとめて3冊読んで欲しい!

なお、代表作である『館』シリーズは新装改訂版も出版されているのでこれから読むという人は改訂版を読むのがオススメです。


6.江戸川乱歩の春陽堂江戸川乱歩文庫の”9作目”

日本を代表する推理作家・江戸川乱歩の文庫シリーズでは講談社の「江戸川乱歩推理文庫(全65巻)」が知られていますが、絶版で手に入りづらいため、今回は、シリーズの多数が現役かつ巻数も多い春陽堂「江戸川乱歩文庫9作目」の選出です。

9作目は『偉大なる夢 他二編』でした。表題作の「偉大なる夢」は、超高速飛行ができる飛行機を開発する科学者が主人公の作品で、戦時下の連載作品らしく戦時の状況や思想が反映されているのが特徴的です。

ちなみにこの春陽堂「江戸川乱歩文庫」は、多賀新さんによる不気味かつ美麗な表紙が作品の雰囲気を醸し出している、視覚でも楽しませてくれるシリーズでもあります。

なお、乱歩作品をもれなく楽しみたい方は光文社文庫「江戸川乱歩全集」が収録数が最も多く、オススメです。


※余談

ブックオフオンラインの「極上ミステリ30」特集には、とにかくハズレ無しのラインナップが掲載されています。ミステリーを読みたいなら要チェック!↓

 

現代純文学ランキング上位の3人衆編

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最後の3名はいわゆる「純文学」の作家さんから選んでみました。これまた人気作家の多いジャンルです。懐かしの名作に再会できるかも。


7.村上春樹の講談社文庫の”9作目”

新作発売時にはいつも話題になる村上春樹さんですが、「講談社文庫の9作目」は、言わずと知れた名作『ノルウェイの森(上)』の旧装版でした。これはもはや説明不要かと思います。映画化もされていますので、原作と合わせて楽しむのもいいかもしれません。

『ノルウェイの森』の他にも『ねじまき鳥クロニクル』『1Q84』など話題作が多い村上さんですが、実はエッセイも面白いので、未読の方はぜひ読んでみてください。


8.重松清の新潮文庫の”9作目”

『ビタミンF』で直木賞を受賞している重松清さんは、様々なヒューマンドラマを描く作家さんです。重松さんの「新潮文庫の9作目」は『卒業』でした。

「家族の死」をテーマに描いた4編の短編集です。誰もに必ず訪れることが題材なだけに、感情移入しやすい作品といえるかもしれません。


9.角田光代の文春文庫の”9作目”

角田さんも直木賞を受賞している作家さんです。

直木賞受賞の『対岸の彼女』も、2人の女性を軸に「人間関係」というものに迫った非常におすすめな作品なのですが、「文春文庫の9作目」は『ツリーハウス』。こちらも侮れない名作です。

新宿の中華料理店を営む一家を主人公に、戦中~平成に至るまでが描かれます。史実の出来事とリンクしていますが、特に歴史に詳しい必要はないです。読むと「生き方」を考えることになるかもしれない名作。

いやー、今回は「9周年」だったので”9″作目を”9″人分選んでみましたが、「読みたかったのに読まずに終わってた」みたいなタイトルも思い出すものですね。名作探しではこういうヘンな選び方もアリかもしれません。

 

この記事でとりあげた9作目一覧

・東野圭吾 講談社文庫『変身

・宮部みゆき 新潮文庫『幻色江戸ごよみ

・森博嗣 講談社文庫『今はもうない

・島田荘司 講談社文庫『斜め屋敷の犯罪
『斜め屋敷の犯罪』改訂新版はこちら

・綾辻行人 講談社文庫『黄昏の囁き

・江戸川乱歩 春陽堂江戸川乱歩文庫『偉大なる夢 他二編

・村上春樹 講談社文庫『ノルウェイの森(上)旧装版
『ノルウェイの森(上)』新装版はこちら

・重松清 新潮文庫『卒業

・角田光代 文春文庫『ツリーハウス

 

コミックとラノベは別の調査班が調べてブックオフオンラインのサイトに掲載していますので、興味のある方はぜひチェックしてみてください!

■コミックの9巻目特集

■ラノベの9巻目特集