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まるで昼ドラ!ドロドロな女の世界が覗ける小説


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2016年1月に放送された広末涼子さんと内田有紀さん主演のドラマ「ナオミとカナコ」はご存知ですか?

原作は奥田英朗さんの『ナオミとカナコ』。OLの直美と主婦の加奈子が、DV男である加奈子の夫の殺人計画を立てる――という、なんだか主婦の血が騒ぐような作品です。

ドラマの公式ホームページには「すべての女性におくるエンターテインメント!」とあり、主婦である筆者はこの手の作品が気になってしょうがないのです…!

というわけで「昼ドラのようなドロドロ作品が気になる」という奥様方のために、ママ友トラブル・遺産問題など、ドロドロな女の世界が覗ける小説をご紹介しようと思います。

 

ホラーより怖い!ママ友トラブル

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『森に眠る魚』
角田光代(著)、双葉社

東京の文教地区に住む5人の母親。はじめは仲良くしていたが、「子どものお受験」によりいつしかその関係は変容していき……。現代に生きる母親たちの孤独と苦しみ、格差社会などを描く衝撃作。

ありそうでなさそうで、やっぱりありそうな「ママ友トラブル」。こわいよー。

ママ友問題を取り上げた小説はほかにも、重松清さんの『見張り塔からずっと』、新堂冬樹さんの『砂漠の薔薇』などがあります。

 

遺産問題!ドロドロ愛憎劇

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『女系家族』
山崎豊子(著)、新潮社

大阪・船場の老舗木綿問屋の社長が死去した。血を分けた三姉妹が父の遺産を巡って骨肉の愛憎劇を繰り広げていく。最後に笑うのは、果たして誰か――。

お金の切れ目は縁の切れ目と言いますが、やっぱり人は“お金”で変わってしまうものなのでしょうか…。遺産によってあぶり出されるエゴ、欲望。とっておきのドロドロ作品。

三姉妹の金銭欲というか、本性が非常に怖いです。金額の規模はさておき、誰もが巻き込まれる可能性のある遺産相続問題。どんどん読めてしまいます。

 

終わりなき「美」への追及

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『テティスの逆鱗』
唯川恵(著)、文藝春秋

女優、キャバクラ嬢、OL、資産家の娘。それぞれの理由で美容整形外科に通う4人の物語。美への欲望は次第にエスカレートしていき、やがて禁断の領域にまで。美しく恐ろしい、終わりなき欲望。女たちの・そして美容整形の“闇”を映しだす一冊。

続いては「美容整形」をテーマにした禁断の愛憎劇。数々の恋愛小説を手掛けてきた唯川恵さんの作品です。

ホラー小説?と思わせるほど恐ろしい「欲望」の数々。
一見華やかにもみえる美容整形の裏側を描いた本作は、ドロドロさをかなり楽しめます。

 

普通の主婦だった、あの日までは――

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『OUT(アウト)』
桐野夏生(著)、講談社

夜間の弁当工場でパートとして働く平凡な主婦・雅子。43歳。
ある日パート仲間が夫を殺したことをきっかけに、雅子たち主婦4人は暗い暗い闇の世界へと堕ちていった――。

DV夫の殺害を試みる女たちを描く『ナオミとカナコ』。この作品を知ったとき、あるひとつの物語を思いだしました。それは、桐野夏生さんの作品『OUT(アウト)』。

それはそれは目をつぶりたくなるほどの恐ろしい主婦たちの物語です。

人間の奥底にあるかもしれない心の闇を描いた有名な作品ですが、かなりグロテスクな描写が多いので、閲覧注意。ドラマにもなっているのですが、当時薄目で見ていたのを思いだしました。

 

背筋が凍る、でも見たくなる小説ばかり!

いや~こわいこわい。背筋が凍りつく、ドロドロ小説をご紹介させていただきました。最後までお付き合いいただきありがとうございます。

現実が平和だからこそ楽しめる女たちのドロドロな戦い。気になった作品があればぜひ読んでみてください!

 

今回ご紹介した書籍
森に眠る魚』角田光代(著)、双葉社
『女系家族』山崎豊子(著)、新潮社
『テティスの逆鱗』唯川恵(著)、文藝春秋
『OUT(アウト)』桐野夏生(著)、講談社

 

女性っていうのは、怖いんですよ……。